メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる
ジャック・アタリ(Jacques Attali)(著)
,林昌宏(訳)
/プレジデント社
作品情報
【内容紹介】
二〇五〇年、新聞、ラジオ、テレビ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ジャーナリストは、まだ存在しているのだろうか。二一〇〇年ならどうだろうか。
SNSは、今後登場するさらに強力なテクノロジーの波に呑み込まれるのだろうか。
将来、誰がメディアを所有するのだろうか。
正しい情報を得る、知識を共有する、嘘と闘う手段が、これまで以上に存在するようになるのだろうか。
ジャーナリストの役割はロボットが担うようになるのか。それとも、ジャーナリストは民主主義、つまり、真実の保証にとってかけがえのない存在であり続けるのだろうか。
そうした未来の基軸を把握するには、「歴史」を振り返る必要がある。
メディアに関するさまざまな歴史を遡ってこそ、その未来を詳細に描き出すことができると考えるからだ。
私にとって、この物語は細部にわたってきわめて魅力的だった。筆をおいた現在、この物語が綴る壮大な数々の冒険に対する私の驚きを、読者に伝えることができると信じている。
(本書のまえがきより要点を抜粋)
【著者紹介】
[著]ジャック・アタリ(Jacques Attali)
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任。
政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプの勝利など的中させた。林昌宏氏の翻訳で、『2030年 ジャック・アタリの未来予測』『海の歴史』『食の歴史』『命の経済』(小社刊)、『新世界秩序』『21世紀の歴史』、『金融危機後の世界』、『国家債務危機一ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?』『危機とサバイバルー21世紀を生き抜くための(7つの原則〉』(いずれも作品社)、『アタリ文明論講義:未来は予測できるか」(筑摩書房)など、著書は多数ある。
[訳]林 昌宏(はやし・まさひろ)
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業。
訳書にジャック・アタリ『2030年ジャック・アタリの未来予測』『海の歴史』『食の歴史』『命の経済』(小社刊)、『21世紀の歴史』、ダニエル・コーエン『経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える』(いずれも作品社)、ボリス・シリュルニク『憎むのでもなく、許すのでもなく』(吉田書店)他、多数。
【目次抜粋】
はじめに
第1章 君主のニュース、大衆のニュース~3万年前から近代の夜明けまで
第2章 使者の時代~1世紀から14世紀まで
第3章 印刷革命~1400年から1599年まで
第4章 近代における活字ニュースの始まり~17世紀
第5章 表現の自由、ジャーナリズムと民主主義~18世紀初頭から産業革命前まで
第6章 出版、「大衆の自由の大きな盾」~1788年から1830年まで
第7章 他人よりも先にすべてを把握する~1830年から1871年まで
第8章 進歩を活かす~1871年から1918年まで
第9章 読む、聞く、そして見る~1919年から1945年
第10章 三大メディアの黄金時代~1845年から2000年まで
第11章 徹底的に、読む、観る、聴く、触る~2000年から2020年まで
第12章 情報を得て自由に行動する~2021年から2100年
第13章 何をなすべきか
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この作品のレビュー
平均 3.7 (7件のレビュー)
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原題は「メディアの歴史」。邦題は「メディアの未来」。未来を知りたい人は11ないし12章から読んでも良いのかもしれない。
11章まではヨーローパ中心に歴史を俯瞰する。アメリカや日本にも触れている。権力…者や富裕層などとメディアがどう歩んできたかを概観できる。記録的な価値もあると感じた。
イタリアのアッヴィージの話は初めて知ったので引っかかるなあと思っていたら、最後の今後のメディアのあり方でデジタル・アッヴィージを提唱しており興味深かった。筆者はいまのアメリカのテック大手には批判的で、それらに飲み込まれない対抗する力を個人が持つべきだと主張する。総論は賛同する。
そのための具体的な方策も示されている。いまのジャーナリズムにそれに呼応する覚悟があるのかを問うのがこの本の隠れたテーマだと感じた。続きを読む投稿日:2021.12.26
ずっとGAFAは、自分たちはプラットフォームであってメディアではない、と言い続けてきました。一方、フェイスブックの社名変更に見られるようにメタバースを目指し、WEB3時代の情報生成に乗り遅れないように…しているように思います。じゃメディアってなんだ?ということで本著です。さすがの碩学、ジャック・アタリ、人類とメディアの関係史を三万年前から紐解きます。いきなり書名の「メディアの未来」を知りたい人はイライラするかも知れません。昨日を知ることで明日を知る、というアプローチですから。(そもそも原著は「メディアの歴史」みたいなので、イライラの責任は著者にはない?)
備忘として目次をメモります。
第1章 君主のニュース、大衆のニュース~三万年前から近代の夜明けまで
第2章 使者の時代~一世紀から一四世紀まで
第3章 印刷革命~一四〇〇年から一五九九年まで
第4章 近代における活字ニュースの始まり~一七世紀
第5章 表現の自由、ジャーナリズムと民主主義~一八世紀初頭から産業革命前まで
第6章 出版、「大衆の自由の大きな盾」~一七八八年から一ハ三〇年ま
第7章 他人よりも先にすべてを把握する~一八三〇年から一八七一年まで
第8章 進歩を活かす~一八七一年から一九一八年まで
第9章 読む、聞く、そして見る~一九一九年から一九四五年
第10章 三大メディアの黄金時代~一九四五年から二〇〇〇年まで
第11章 徹底的に、読む、見る、聴く、触る~二〇〇〇年から二〇二〇年まで
第12章 情報を得て自由に行動する~二〇二一年から二一〇〇年
第13章 何をなすべきか
ふー…自分にも明日が見えるか?続きを読む投稿日:2022.02.11
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