数字を読めない「文系バカ」が日本をダメにする
高橋洋一(著)
/ワック
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日本のコロナ禍は「さざ波」!ワイドショーで「リスク」「リスク」と騒ぎ立てる輩に限って、ころなの被害予測を確率で説明できない「文系」バカなのだ。こんな非科学的、反科学的なマスコミ主導の「同調圧力」が社会に拡散したら、コロナウイルス以上の害悪を日本にもたらす何の専門性もない官僚は「ただのバカ」ロジカルな思考ができないマスコミ記者は「本当のバカ」コロナの「さざ波」を「大津波」扱いしたがる「節穴バカ」が日本を滅ぼす!(著者からのメッセージ)筆者の新型コロナの予測は、それまでの4回の波でもほとんど当たっている。ド文系(文系バカ)の人は、予測できずに議論する。理系の筆者には、そうした議論は時間の無駄と思う。予測させて、正しい結果を言い当てるのが、正しい理論である。理論の正しさは、会議室で議論して決まるのではなく、将来の現場で決まるのだ。「数学オンチ」にならないためにはどうすべきか?先ず「新聞・テレビに不要に接しないこと!そして、この本に書かれている「AI型知的生活」を実践しよう。そうすれば、あなたは「数学オンチ」「文系バカ」にならず官界やマスコミや会社や地域社会で注目され活躍の場を得て、日本を救うことができる・・・・・・。
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この作品のレビュー
平均 3.5 (4件のレビュー)
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前半は自慢話に嫌気がさしたが、読み進めていくうちに自慢話もあり面白くなった。
ただ、一派一絡げに判断するのも何だが、文系はロジカルでないかもしれないけれど、言葉を選んで発言すると思うが。
ちなみに、僕…は理系です。続きを読む投稿日:2022.02.18
確か平成元年頃に理系学部を卒業したはずですが、就職後10年ほど研究をした後は、業務関係の仕事をしたり自発的に勉強した内容は文系のものなので、この本の著者の高橋氏に言わせると私も文系に分類されると思いま…す。
高橋氏の本は明確なデータをベースに議論されているので、今でも参考にさせてもらっています、この本においても今話題になっている内容は本当はどうなのかが私に理解できる形で書かれていました。
難しい内容を難しい言葉を使って説明することは誰でもできる、理解している人は難しい内容を平易な言葉で表現できる、とかつて何かの本で読んだことがありましたが、今回読んだ内容もまさしくそうでした。
以下は気になったポイントです。
・現在開発中の国産ワクチンも来年(2022)の流行には間に合う見通しで、これらのワクチン開発研究も今後は基礎研究の対象としてもらいたい、幸いなことに2021年度予算で「10兆円ファンド」という国が東京大学などの国立大学に研究補助をする制度ができた。(p14)
・緊急事態条項によって諸外国政府ができる私権制限は、戒厳令や都市封鎖だけでない、2021年5月5日にバイデン政権がワクチン特許の一時放棄を支持したが、このようにアメリカでは有事の際の政治立法があるため、一企業の知的財産さえも買い上げることができる。(p17)
・五輪中止の決定権は国際オリンピック委員会(IOC)が持っている、日本は開催国として会場の提供をしているだけで五輪中止の決定権はない。もし日本側から五輪中止の申し出をした場合、IOCは日本に数千億円規模の違約金を求めてきただろう。さらにオリンピック中継の放映権を買っている外資企業も違約金を請求してくる、これは契約上の話である(p20)
・会計は負債と資産のバランスシートを見るのが常識であり国の会計についても世界の常識である。資産のことしか言わないのは、増税したいという意図・底意があるから(p74)
・大蔵省は財投債導入を決断したのは郵貯の権限を手放すとの引き換えにリスクを遮断することができた、郵政省は大蔵省に預けていた郵貯を自主運用できるようになった、郵貯が大蔵省と切り離されたので、郵貯は自主運用して稼ぐ必要があった、郵貯が官営である限り国債でした運用できなかった、郵貯が国債以外の金融商品が運用できるようにするには、民営化以外の選択肢はなかった(p89)
・AIは人間が作ったプログラムに過ぎない、人間より優れているのは、大量に高速にデータ処理ができること、プログラムの塊がAIである。AIで起こり得ることは、全て「プログラム化できるかどうか」に還元される(p97)AIに感情を持たせるのは難しいけれど、感情の定義をしてその定義をプログラム化すれば、人間の感情に似せることくらいはできる(p103)
・日銀の仕事は、失業率とインフレ率の関係を一番いい状態にすること。具体的には失業率が一番低く、インフレ率が一番低い状態を目指す(p112)失業率の下限は2.5%くらいで、その時の一番低いインフレ率が2%となるので、「インフレ目標2%」となる(p114)
・税務署に「財産債務調書」を出す基準対象は、現金・株・土地などの資産合計が三億円以上の人達、税務署も全資産が3億円くらいないと相手にしようとしない、金融機関にとって資産三億円以下の人たちはまさにカモである(p136)財テクとは60歳過ぎて始めるものではなく、40歳くらいまでに余裕資金を作っておいて、その一部を運用するような話である(p137)
・年金とは、納めた年金保険料と「受け取る年金額」が同じになるように計算、設計されているもの。90歳まで生きるとすると、20歳から65歳までの45年間に納めた年金保険料の総額と、65歳から90歳までの25年間で受け取る年金の合計が同じになる。45年間分を25年間で受け取るので、年金額は毎月納めている額(労使折半も考慮して)の2倍弱となる、受給開始を70歳にすれば42%増えるのは当たり前(p143)
・ブロックチェーン技術を使った仮想通貨は、資金トレースができるのが特色、誰ばどのように使ったかを特定できる。この仕組みを利用して公金を仮想通貨にして政府が追跡するのは有効だろう(p155)
・デフレと不況は全く別の経済現象である、デフレは物価が下がっていく「価格」の話、不況はGDPがマイナスになる「量」の話である(p180)
・神戸製鋼所、東レなど大手企業グループ内でデータの不正が発覚した問題であるが、安全基準と契約基準の二種類がゴチャ混ぜになっていた、企業間取引の場合、アロウワンス(追加手当)で、もう少し高い基準を設定しているもの。取引先との関係で「アウン」の呼吸で分かっているからと思って、了解を取らずにやったようだ。取引先から欠陥商品を渡されたという訴訟もないのは、品質的な問題はなかったから(p185)日本のものづくりの危機だと報道されたが、契約基準が破られたことが問題だった、安全基準が守られた日本のものづくりの実態とは関係がない(p186)
・都内で環境基準を満たしている場所があればそのほうが驚きである、環境基準とは「井戸水をそのまま飲める」という基準である。環境基準を満たしていないのに安全基準ではOKかというと、コンクリートで覆ってしまえば人が住んだりお店を出したりしても安全だから(p190)
・これからは知的に見える仕事でも、定型的な業務はどんどんAIに置き換わっていく、AI社会では本をたくさん読めば偉くなれる、教養が身につくというのも幻想だろう、そういった旧来の「知的生活の方法」とは違った「知的生活」が求められるだろう(p243)
2021年10月31日作成続きを読む投稿日:2021.10.31
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