マハラジャの葬列
アビール・ムカジー(著)
,田村 義進(訳)
/ハヤカワ・ミステリ
作品情報
1920年6月、英国領インド東部に位置する藩王国サンバルプールの皇太子がカルカッタで暗殺された。インド帝国警察のウィンダム警部は、皇太子と同窓生だった相棒で同居人ののバネルジー部長刑事と共に真相を追いサンバルプールへ赴く。だが、王宮の独特な慣習に翻弄されて捜査は難航。しかも、さらなる暗殺事件が起こり、背後には英国諜報機関の影が・・・・・・歴史ミステリの傑作シリーズ第2弾。ウィルバー・スミス冒険小説賞受賞作。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- ウィンダム警部&バネルジー部長刑事
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 早川書房
- 掲載誌・レーベル
- ハヤカワ・ミステリ
- 書籍発売日
- 2021.03.15
- Reader Store発売日
- 2021.03.03
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 416ページ
- シリーズ情報
- 既刊3巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.4 (13件のレビュー)
-
前作『カルカッタの殺人』のレビューにて、「早いとこ次の現場に急行せねば!」と大口を叩いてから1ヶ月強。他の作品に気を取られてかなり出遅れてしまったが、こちらの2人も手遅れだったようだ。
2人というの…は主人公ウィンダム警部とその部下バネルジー部長刑事のこと。
2人が警護していたにも拘らず、不覚にも藩王国の王太子が序盤で暗殺されてしまった。その刺客にも後々死なれてしまい窮地に陥るという、早々から手に汗握る幕開け。
都市部のカルカッタとは違い舞台となるサンバルプールは藩王国で、珍しく英領に入っていない。おまけに被害者(王太子)の生まれ故郷とは言え、ウィンダムらが所属する帝国警察には捜査権がなく…。
彼らはどう出るのか?この先は手に汗握るどころか、身を乗り出すことにもなる。
バネルジーが上司(兼ルームメイト)のウィンダムに自由に意見や質問をするようになっているのが良い変化の一つだった。前作終盤で、ひょんなことからすることになったルームシェアが攻を奏しているのか。女性が苦手なところも次作では克服出来ているといいね!(誰目線…)
本作は全体的に豪奢。近代化が進みつつも、エキゾチズムに溢れる王朝文化が好奇心をくすぐってくる…(にやり) マハラジャの宮殿やマリーゴールドに彩られた王太子の葬儀。映像化する際は是非総力を上げて再現して欲しい。(だから誰目線…)
「ありのままを見るようになさったほうがいい。でなければ、いつまでたっても、わたしたちを理解することはできないでしょう」
ラストは後味が悪い…というか、ぼやけた味がした。ことの成り行きに身を乗り出したまでは良かったが話は前進しない、手がかりになる人物らを毎回あと一歩のところで逃したりと色々歯痒かった。
あとサンバルプールがイギリスの統治下であれば、より綿密な調査や真犯人を公正に裁くことも叶っただろう。綺麗に幕も閉じられたはず。
だが2人をここまで遠回りさせたのは、他でもない藩王国。インド自体が(イギリスからの)独立への気運に揺れる中で、未だに独自の文化や産業で成り立っている。勿論独自なのは法律(実質的には習わしかも)も同じ。だからラストの時点で「あれからどうなった?」「これからどうなる?」な人物がわんさかいても、その国ではお構いなしでいられる。
それがぼやけた味の正体かもしれない。
次作は全く別物の事件で舞台は再びカルカッタに移るみたいだから、これ以上本案件に携わることはないだろう。
もし作中に入れるなら、終盤のモンスーンにあたって頭をスッキリさせたい気分…続きを読む投稿日:2022.06.13
1920年6月、英国統治下のカルカッタで藩王国サンバルプールの王太子が暗殺された。現場に居合わせた英国人警部ウィンダムはインド人部長刑事バネルジーと犯人を捉えるが、それは序章に過ぎなかった。舞台は藩王…国サンバルプールへと移る→
英国統治下のカルカッタを舞台に英国人とインド人がバディを組んで事件を解決する歴史ミステリ第二弾。今作はインド東部の小国、サンバルプールが舞台。これが豪華なんだよー。インド映画みたいな感じ(知らんけど)で、読んでいて面白い。象に乗って虎狩りとかすごい……。→
ウィンダム警部は相変わらず阿片中毒やし、バネルジーも地味にコツコツタイプで、主要キャラに華はないんだけど(オイ!)イギリス統治下のインドという世界観がめちゃくちゃ濃厚。このシリーズは歴史ミステリ的に面白いと思う。
あと、女は強いね。以上!(笑)続きを読む投稿日:2023.04.19
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。