「反日」化するドイツの正体
木佐芳男(著)
/ワック
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元読売新聞ベルリン特派員が、長年の現地取材をもとに書下したノンフィクション大作。ナチスだけを「悪いドイツ」にした「策略」に騙されるな! 「立派なドイツ、だめな日本」「ドイツは戦争を反省しているのに日本はしてない」という「独日ステレオタイプ」を広めてきた元凶「反日日本人」の深層心理を政治・歴史・脳科学・心理学・民俗学の観点から分析! その「反日日本人」の屁理屈(プロパガンダ)を受容し、事実関係を確認することなく日本非難の合唱に加わるドイツ。彼らは慰安婦問題・南京問題をホロコースト、ジェノサイドと同列にしたいのだ。そんな「ドイツを見習え」なんてとんでもない。ドイツの「良心」を気取るブラント、ヴァイツゼッカーらの過去の発言・行動の「欺瞞」を検証。ナチスだけを「悪いドイツ」に仕立ててきたドイツ的過去清算の虚実を検証。著者の分析に一部のドイツ知識人も納得し驚嘆することも・・・・・・。 誤った歴史観に基づく、いわれなき日本非難を打破し、日本の国家イメージと名誉を回復するための一冊です。
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この作品のレビュー
平均 4.0 (1件のレビュー)
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『#「反日」化するドイツの正体』
ほぼ日書評 Day431
終盤に示されるWW2での死者数データが驚き。
日本の民間人死者数が、多い方の見積で100万人。もちろん空襲や原爆を入れての数字のはず。同…時期のソ連、少なくとも2500万人。日本の25倍だ。ユダヤ人やスラブ人殲滅を目指したとされるドイツの残虐さが浮き彫りにされる値である。そして、これは「ナチス」だけによる仕業ではない。なぜなら限られたナチ党員だけ、逆に言えば正規国軍の関与なくして、これだけの戦線拡大は不可能なのだ。
本書は、こうしたデータの積み上げにより、つい最近まで「事実」と信じられ、日本の左派知識人たちは今だに事実として信奉している、「悪いナチと、善き一般ドイツ人」の構図を虚構と断定する。
が、この虚構が崩れた結果、かつての「善き一般ドイツ人」達は、新たなスケープゴートとして、某隣国ならびに反日日本人達の提唱する「悪い日本(人)」観を利用するモチベーションになるというのが、本書のテーマ。
以下、印象に残ったポイント。
日独では戦争犯罪において、責任を問うカテゴリが大きく異なるというのは、知らなかった。
日本では「平和に対する罪」、つまり誰が戦争を計画・遂行したのかがメイン。一方の独では「人道に対する罪」、つまりホロコーストだ。
この2つを(意図的にかどうかは置くとして)区別することなく論じた上で、さらに独によるユダヤ人虐殺を「戦争」と言い換えることで、戦争責任を取り、反省している「良いドイツ」を、一方で(本来は事実に反する)慰安婦や南京を反省しない「悪い日本」という対比関係に持ち込むことで、独は相対的に優位な立場となる。自らの立場を上げたい独と「反日」の利害が一致するというのだ。
独が取ったのはユダヤ人(を虐げたこと)に対する責任のみ。日本と異なり、周辺「各国」への賠償等は行っていない。ギリシャ等はこれに全く納得していないという。個人的には細かな事実確認はできないが、先日紹介した、『ロシア「帝国」』で描かれる、欧州でのドイツ国像と通底するものを感じる。
最終盤で、中野信子を論拠にしているのは、画竜点睛を欠く、と言うと大袈裟すぎるか。
1951年になってからのことだが、マッカーサーが、日本は侵略のために戦争を行なったのではなく、あれは自存自衛のための戦争だったと証言したというのも初耳だった。
https://amzn.to/3zRvcHT続きを読む投稿日:2021.06.24
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