この作品のレビュー
平均 3.8 (95件のレビュー)
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【感想】
いきなりですが・・・
「プロフェッショナル」というワードそのものが本当にカッコ良くて、僕はそうなりたいな~と日々思っています。
そんな中でタイトルそのままの本書を手に取ったわけですが、やはり…大前研一、プロフェッショナルのハードルの高さをしかと見せつけられた感じがしました(笑)
佐藤優や池上彰、そして大前研一の本を読む度に、素養・能力の高さで圧倒されてしまい、「僕なんか、この人たちには遠く及ばない」という敗北感を突き付けられちゃいますよね・・・
(勿論、この方達の執筆された本は言わずもがな、とってもとっても面白いです!!)
「プロフェッショナル」と一括りに言っても色々あるのでしょうが、この本では4項目で定義化していました。
①例外なき顧客第一主義
②高い倫理観、厳格な規律
③顧客を理解する力(先見力・構想力・分析力・インテグレート力)
④高い専門知識、あくなき好奇心・向上心
うん、どれもこれもハードル高いな!!笑
と、そんな風に絶望しすぎて笑ってしまいますが、どれもビジネスパーソンとして決して疎かに出来ない項目ばかり。
今の自分とプロフェッショナルのギャップをしっかりと認識して、日々研鑽していかなくちゃいけませんね。
自分の将来や今後の人生において、仕事にどこまで比重を置くのかにもよりますが・・・・
やっぱり高収入を得たり、永くその仕事でメシを食うため、またそもそも仕事そのものを心から楽しむためには、「プロフェッショナルになる」という選択は避けて通れないでしょう。
(僕自身、本音を言えば、生涯楽をして大金を稼げれば1番嬉しいのですが、残念ながら世知辛いこの世の中ではそんな事は出来ない・・・・)
まずは現職において徹底的な専門能力を獲得し、ハイパフォーマー(&周りからの絶対的な信頼獲得)を目指して頑張ろうと思います!
【印象フレーズとアクションプランBEST3】
・プロフェッショナルの定義:「高い専門性を備えている」「自立&自律している」「ハイ・パフォーマーである」「顧客第一主義」
⇒今のところ、この項目のいずれも取得できていない・・・まずは現職の専門知識をマスターして、ハイパフォーマーを目指す!
・プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人です。
⇒感情のコントロールはMUST!!!!キレないこと!!!!
・一流の条件は「知的怠慢」を排し、「生涯学び続ける姿勢」を持っている事である。
⇒己の技量を一生かけて磨き続け、また知的好奇心やチャレンジ精神、そして新しい事への興味・挑戦を持ち続ける!
【内容まとめ】
0.真のプロフェッショナルの4要素
①例外なき顧客第一主義
②高い倫理観、厳格な規律
③顧客を理解する力(先見力・構想力・分析力・インテグレート力)
④高い専門知識、あくなき好奇心・向上心
プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人です。
専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。
これらを漏れなく兼ね備えた人。
これは当たり前として、それプラス「潔白さ」と「顧客徹底主義」である事が求められる。
どんな仕事にも顧客、そして顧客の顧客がいることを肝に銘じて、そこへの献身を誓うべきなのです。
2.エンパワーメント(権限委譲)について。
権限委譲は確かに重要です。ですが、それをされるだけの覚悟を部下は持っているのか、今一度自問自答してみるべきです。
「失敗は成功の糧」とよく言いますが、顧客にすればたまったものではありません。
→新しい権限を武器に、顧客が抱えている問題を解決し、ユニークな価値を提供できるのか?
→そのために必要な能力やスキルを学習することに貪欲かどうか?
→誰かの力を借りなければならない場合、相手が誰であっても自分の意地やプライドを捨て去れるのかどうか?
→単なる自己満足ではなく、顧客のために使われているものなのか?
3.一流の条件は「生涯学び続ける姿勢」である。
「知的怠慢」を排す。
ビジネスプロフェッショナルは、己の技量を一生かけて磨き続ける覚悟ができている人、そしてそれを愉しめる人でしょう。
プロフェッショナル達の「定年後の人生」はきわめてエキサイティングで、のんびりしようにも世間が休ませてくれません。
知的好奇心は飽くことがなく、相変わらず勤勉であり、老体にムチを打って現場に赴き、わずかな報酬でも一生懸命働きます。
4.「Up or Out」:昇進・成長しない人間は去れ!
かなりの緊張感を生みますが、同時に死ぬほど勉強することにもなります。
ビジネスプロフェッショナルに、「妥協」の二文字は厳禁!!!!
5.プロフェッショナルを目指すには、様々な「重力」に抗わなければなりません。(=規律)
プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人間です。
専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。
これらを漏れなく兼ね備えた人材を、私はプロフェッショナルと呼びたい。
→やはり自分が可愛い
→平均点そこそこで構わない
→辛いことや難しいことはやりたくない
→誰かに怒られたくない
→失敗したくない
→縛られたくない
これらに流される事なく、ぐっと押し殺す。
6.「先見力」+「構想力」+「実行力」
いまやグローバルエコノミーを牽引している力は目に見えない経済空間であり、好機を捉えるには見えないものを見る「先見力」が必要です。
ただし、気の緩みや判断ミスが致命傷になりかねないサバイバルゲームを制するには「先見力」だけでは不十分で、チャンスの匂いを嗅ぎ取るだけでなく、その可能性を最速かつ最善の方法で「具現化する」力、つまり「実行力」が求められます。
また、実行のためにも、成功へのロードマップを冷静に構想するという「構想力」は必須!
7.「ロジカルシンキング」と「ロジカルディスカッション」は必須条件
コミュニケーションの共通言語として必須!
いくら英語に堪能であろうと、いくら異なる文化を学ぼうと、ロジカルシンキングとロジカルディスカッションが確立されていなければ、議論する力を体得できません。
アマチュアは感情や経験で議論しますが、プロフェッショナルは少なくともロジックで議論するのです。
議論する力は、議論に必要な素養と見識を身につけ、適切な環境で能力を磨くことで後天的に習得可能な能力です。
環境を整えチャンス、そしてプレッシャーなしには、日本社会に百戦錬磨のビジネスマンは仕上がりません。
【引用】
ザ・プロフェッショナル
第1章 「プロフェッショナリズム」の定義
第2章 先見する力
第3章 構想する力
第4章 議論する力
第5章 矛盾に適応する力
・予言の自己実現
確たる証拠の必ずしもない予言が一つのきっかけとなって、新しい行動が呼び起こされ、ついにはその行動が当初の予言を現実のものにしてしまう。
「プロフェッショナル・クラス」と呼ぶべき、先天的に決められたのではなく後天的に実力で勝ち取った社会的階級が台頭して、今なおはびこっている旧世紀の不合理や非効率を排し、21世紀を切り開いていく人材が増えてほしい。
p4
・プロフェッショナルの定義
「高い専門性を備えている」
「自立&自律している」
「ハイ・パフォーマーである」
このあたりは当たり前であるが、何か足りない。。
そもそもプロフェッショナルの語源は「profess」で、これは「神に誓いを立てて、これを職とする」という意味の言葉。
プロフェッショナルの定義とは、「潔白さ」と「顧客主義」なのではないでしょうか?
p16
会社の倫理のみで行動することは、とてもプロフェッショナルと呼べないばかりか、これからの時代コンプライアンス違反に抵触する可能性すらある。
どんな仕事にも顧客、そして顧客の顧客がいることを肝に銘じて、そこへの献身を誓うべきなのです。
p19★
・エンパワーメントについて(部下編)
エンパワーメント(権限委譲)は確かに重要です。
ですが、それをされるだけの覚悟を部下は持っているのか、今一度自問自答してみるべきです。
「失敗は成功の糧」とよく言いますが、顧客にすればたまったものではありません。
新しい権限を武器に、顧客が抱えている問題を解決し、ユニークな価値を提供できるのか?
そのために必要な能力やスキルを学習することに貪欲かどうか?
誰かの力を借りなければならない場合、相手が誰であっても自分の意地やプライドを捨て去れるのかどうか?
単なる自己満足ではなく、顧客のために使われているものなのか?
p22
・エンパワーメントについて(上司編)
エンパワーメントとは、言うならば「部下への投資」です。リターンのみならず、リスクについても考えなくてはいけません。
その点、上司にも同じく覚悟が要求されます。
エンパワーメントした結果、トラブルが生じた際は、顧客に謝罪してミスを償うのは最低限のことであり当たり前である。
それよりもまずは
→部下の能力やスキルを見極め、
→その人の成長を考え、
→現在の能力とその権限に求められる能力水準のギャップを把握し、
→ギャップは自ら埋める覚悟を持った上で、
ふさわしい権限の範囲を決めること。
勿論、顧客に累が及ぶ事のないように。
p23★
・一流の条件は「学び続ける姿勢」である。
ビジネスプロフェッショナルは、己の技量を一生かけて磨き続ける覚悟ができている人、そしてそれを愉しめる人でしょう。
p27
ビジネスプロフェッショナルと評するに値する人たちに定年という概念はありません。
なぜなら、本人が好むと好まざるとにかかわらず、その人の力を借りたいと申し出てくる人や組織が後を立てないからです。
そうしたプロフェッショナル達の「定年後の人生」はきわめてエキサイティングで、のんびりしようにも世間が休ませてくれません。
またプロフェッショナリズムが体に染み付いている人たちですから、いい加減な仕事を嫌います。
知的好奇心は飽くことがなく、相変わらず勤勉であり、老体にムチを打って現場に赴き、わずかな報酬でも一生懸命働きます。
p29★
・「知的怠慢」を排す。
大抵の人が自分の限界を自分で決めてしまい、その殆どは「今までの経験と相談して判断すること」に満足し、留まっています。
知的好奇心が中途半端な人、すなわち「知的怠慢の人」は、ほぼ例外なく自己防衛的で変化に後ろ向きで、チャレンジ精神や新しい事への興味に乏しいものです。
たとえば、一流企業に入社・所属していることに満足している人。会社の評価=自分の評価だと錯覚しています。
こういう人たちは、会社の変換期に決まってボトルネックとなります。
p32
・規律や価値観がプロフェッショナルを育てる。
平均点のソリューションを提案して平気な顔をしている人間は、顧客から失望され、同僚からは軽蔑が容赦なく投げつけられる。
「up or out」
→昇進・成長しない人間は去れ!
かなりの緊張感を生みますが、同時に死ぬほど勉強することにもなります。
ビジネスプロフェッショナルに、「妥協」の二文字は厳禁!!!!
p40★★★
プロフェッショナルを目指すには、様々な「重力」に抗わなければなりません。(=規律)
→やはり自分が可愛い
→平均点そこそこで構わない
→辛いことや難しいことはやりたくない
→誰かに怒られたくない
→失敗したくない
→縛られたくない
これらに流される事なく、ぐっと押し殺す。
プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人間です。
専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。
これらを漏れなく兼ね備えた人材を、私はプロフェッショナルと呼びたい。
p48
・私たちはいかなる戦略論でも対応できない「産業の突然死」と隣合わせにいる。
フィルム産業に未曾有の危機が押し寄せ、コダックや富士フイルムでさえも単なるリストラで追いつかないほどのデジタルネットワークの荒波に揉まれた。
p53
・「パーソン・スペシフィック(人材次第)」と「タイミング・スペシフィック(タイミング次第)」
成功者の辿った道を踏襲しようとしても無意味である。
なぜならその成功は、「パーソン・スペシフィック」かつ「タイミング・スペシフィック」だからです。
その時機に、その人物であったからこそ拓けた道である、勿論学ぶべきヒントはあれども、残念ながらその先に同じ成功はあり得ない。
p57★
タイミングを逃せば成功はありません。
経済環境の変化は20世紀のそれよりも何倍も早く、石橋を叩いて後手に回れば取り返しのつかない致命的な大損失となります。
これからの世界を動かすのは、個人同士の戦いです。
国や政府に頼るのではなく、優れた個人同士の戦いが全てを飲み込み、一瞬にして世界地図を塗り替えてしまうでしょう。
そんな「優れた個人」になるためには、誰の目にも見えないものを誰よりも先にかつ明確に認識する力と、ビジネスチャンスを見出した瞬間に最高の方法でそれをもぎ取る気概が必要なのです。
p63★★
・アンラーンの習慣
問題の答えを前例や既存の知識に求めすぎない事。未開のジャングルに関する知識など、誰も持っていないのだから。
これからのプロフェッショナルは、これまで以上に常識を疑い、既存の知識を捨てるあるいは塗り替える、つまり「アンラーン」する習慣を励行していくことが必要。
p73
・デビルズ アドボケート(悪魔の使途)
議論を避ける事、議論に不慣れである事は、世界を相手に戦うビジネス・プロフェッショナルにとって致命的なハンディキャップ。
言葉を尽くさずとも理解してもらえるという甘え、わかったフリを装う弱さ、厳しい意見には耳をふさぐ事なかれ主義、過ちを繰り返す愚。
議論に関してはユダヤ式の「デビルズ・アドボケート」を取り入れよう。
場の議論を深めるためにあえて盾を突き、議論の方向性や結論の大筋には賛同しながらも敢えて反論し、課題とその解決策を結ぶ道筋に矛盾や不整合が見落とされていないかを検証すること。
p90★★
・先見力だけでは成功しない。
いまやグローバルエコノミーを牽引している力は目に見えない経済空間であり、好機を捉えるには見えないものを見る「先見力」が必要です。
ただし、気の緩みや判断ミスが致命傷になりかねないサバイバルゲームを制するにはそれだけでは不十分で、チャンスの匂いを嗅ぎ取るだけでなく、その可能性を最速かつ最善の方法で「具現化する」力、つまり「実行力」が求められます。
実行のためにも、成功へのロードマップを冷静に構想するという「構想力」は必須!
p133
・リクルート
江副浩正「どうせ淘汰されるなら、リクルートの人間に淘汰してもらいたい」
あえてライバル事業を社内に興して、カニバリゼーションしながら脱皮し、それを進化の原動力とする。
常に最善かつ最高のアウトプットを生み出すために、必要であれば昨日までの仕事・目的・実績を全否定することを厭わない!
p152★
・「ロジカルシンキング」と「ロジカルディスカッション」は必須条件
コミュニケーションの共通言語として必須!
いくら英語に堪能であろうと、いくら異なる文化を学ぼうと、ロジカルシンキングとロジカルディスカッションが確立されていなければ、議論する力を体得できません。
アマチュアは感情や経験で議論しますが、プロフェッショナルは少なくともロジックで議論するのです。
p157
日本人の知力平均値は明らかに低いが、これは知識が欠けているからだけではない。
決定的な弱点は、「質問力と発言力」です。
自分の意見や主張を公の席で提示したり、他の人が発した意見を瞬時に理解したり、それについて議論を展開することが、日本人は非常に不得手です。
議論する力は、議論に必要な素養と見識を身につけ、適切な環境で能力を磨くことで後天的に習得可能な能力です。
環境を整えチャンス、そしてプレッシャーなしには、日本社会に百戦錬磨のビジネスマンは仕上がりません。
p187
・議論の基礎はアリストテレスの論理学
議論の真の起源はやはりギリシャ哲学にある。
論理学や哲学、弁証法の起源は議論の礎である。
帰納法
→多くの経験的事実から本質的な因果関係を推論し、一般的原理としての結論を導き出す。
演繹法
「A=B、B=C、ゆえにA=Cである」という三段論法で展開し、帰納法で確立された一般原理から新たな命題を導き出す。
p194
・ビジネスに唯一最善解はない。
どんなに難しい問題でも、解に達する道は必ず存在します。ただし、それは1つとは限りません。
複数の解を組み合わせてベストを判断する事が重要です。
仮説検証を繰り返すのは唯一最善解を求めるためではなく、どこに焦点を当てれば問題解決できるかを見極めるためである。
ところが仮説が立証されるとそれだけが解であると決めつけてしまいがちで、他のより重要な問題を見落としかねません。
p240★★
・真のプロフェッショナルの4要素
1.例外なき顧客第一主義
2.高い倫理観、厳格な規律
3.顧客を理解する力(先見力・構想力・分析力・インテグレート力)
4.高い専門知識、あくなき好奇心・向上心
プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人です。
専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。
これらを漏れなく兼ね備えた人。続きを読む投稿日:2020.03.09
まず意志が大事
その上でロジカルの戦略
ナイキの社長の「レストランを開きたいと思っても、厨房で1日23時間働く覚悟がなかったら、やめたほうがいい」とあるように、脇目も振らずにその仕事に没頭できなけ…れば、事業は成就しない。
自分にはこれしかないとひたすら邁進する。
そうしたこだわりを信念に高めていく。
必ず成功するという強い信念続きを読む投稿日:2023.04.06
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