ハイパーディープ・ワールドジャーニー 危険度&面白さMAXのぶっ飛び海外周遊記
マンペー(著者)
/KADOKAWA
作品情報
チャンネル登録者数29万人(2021年1月時点)の「EXIT JACK」マンぺーがおくる、世界一ディープな海外旅行記。アジアの歓楽街から、北米のスラム街まで、普通の海外旅行では絶対に体験できない、衝撃のシーンの数々。撮影の裏話など満載の一冊!
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商品情報
- 著者
- マンペー
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- KADOKAWA
- 書籍発売日
- 2021.02.12
- Reader Store発売日
- 2021.02.12
- ファイルサイズ
- 7.1MB
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この作品のレビュー
平均 4.5 (2件のレビュー)
-
恥ずかしながら著者のことは知らずに、面白そうな旅の紀行文だと思い購入した。
どのようにしてYouTuberになっていったのか、また旅の良さやYouTuberになるためのコツなど、これまでの著者の人生全…てを包み隠さず紹介している本である。その分、非常に好感が持てたし、彼の動画を見てみようという気持ちになった。続きを読む投稿日:2021.04.12
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マンペー
ユーチューブのチャンネル登録者数29万人の「EXIT JACK」を配信している、旅系ユーチューバー。キャンピングカーで日本一周、同じくキャンピングカーでアメリカ横断、さらには所持…金0円でユーラシア大陸横断! など、数々の旅企画を実行。一度きりの人生を楽しみまくり後悔のないように生きていくライフスタイルを実践している。
そもそも僕は、無類の女好き(これは今も変わっていません!)で、女の子にモテたいという気持ちが人生最大のモチベーションだった。起業してお金持ちになれば、必然的に「女にモテる」と考えていたし、それがカッコいいと信じていた。ところが僕は、旅をすることでもっと面白い生き方を見つけてしまったのだ。 自分にしか歩めない道を進んだほうが、カッコええんちゃうかな。 帰国後の僕は、そう考えるようになっていた。 これから先、1人で旅に出て、世界中の色々な価値観に触れていきたい。それが自分にとってカッコのいい生き方で、それが自分には合っている。そう思うと、自然と力がみなぎってくるような感覚にとらわれた。
僕はこれまでフィリピンで何度もストリートチルドレンと触れ合ってきた。彼らの生活は本当に過酷でつらいものだ。でも、彼らは彼らなりにしたたかに、そして朗らかに生きている。そんな姿を見るのが僕は好きなのだ。
インドというのは、驚きに満ちた場所だ。そう思わせる一例として、バラナシでのホームレスの多さが挙げられる。通常ホームレスとは、かつては家に住んでいた人が何らかの理由で家を失ってしまった人を意味するはずだ。しかし、バラナシのホームレスは、生まれてからずっと外で暮らしている人が多いようだった。
インドについてはいまだにはっきりとした捉え方ができず、行くたびに大きな謎に飲み込まれたような気分にさせられる。
世界には、きれいな女性がたくさんいる。外見はもちろんのこと、僕は彼女たちの内面の美しさにやられてしまうことも多い。彼女たちと出会い、ナンパしまくるのが僕の趣味でもある。 僕はこれまでに 60 カ国ほど訪れてきた。それらの国の中で 一番の美女大国といったら、それはウクライナになる。 どれだけ美女が多いかというと、たとえば日本の繁華街ですれ違う女の子のうち、 10 人に1人がかわいいとしたら、ウクライナの場合は 10 人中 10 人の女の子がかわいいというレベルなのだ。 しかもただ単に「かわいい」というレベルではなく、スーパーモデル級にかわいいときているからたまらない。彼女たちの多くが身長180センチはありそうなスタイルの良さで、見ているだけでも飽きなかった。
ところが、そんな彼女たちの中には自分たちの容姿に自信を持てない人たちも多いらしい。 そんな話を現地に住むウクライナ人女性から聞いて、僕は驚いてしまった。 その理由は、周囲の人たちが全員かわいいため、 自分の容姿がどれだけ優れていても自信が持てない かららしい。ウクライナ全体が貧しいこともあり、金銭的に豊かでないのも自分に自信を持てない原因になっているという。人というのは、外見からはまったく想像できないような悩みを抱えているものなのだ。 そんな悩みを抱えている女性が多いと知らされる前の僕は、鼻の下を伸ばしまくって女の子に声を掛けまくった。彼女たちは外見がかわいいだけでなく、反応も優しくて完璧だった。
世界 60 カ国を旅してきて感じるのは、 この世の中は実に多様であり、人々の価値観もそれぞれの地域によって大きく異なる ということだ。
僕は外国人と知り合いになるのが好きだ。 特にフィリピンの人たちは陽気な人が多く、話をするのが楽しい。知り合ったばかりの外国人が相手でも警戒心を見せることなく、すぐにフレンドリーに接してくれる。あの国民性はフィリピンという国の大きな魅力の1つだ。
日本の街角で、日本人が外国人とすぐに仲良くなれるだろうか。おそらくそういうケースはまれだろう。外国人がいきなり話し掛けてきたら、引いてしまう人が多いのではないか。ましてや、「せっかく遠いところから来たんだから、うちに遊びに来い」なんてことはまず言わないだろう。ところがフィリピンでは、こういう招待をよく受ける。フィリピン流の他人との距離の取り方は、僕の感覚ともとてもマッチしていて、 フィリピンに行くと僕はすごくリラックスした気分になる。
実際のところ、フレンドリーな国があるかと思えば、そうでない国もある。フレンドリーな国の代表として、フィリピンの例を紹介したが、ヨーロッパで超フレンドリーだったのはロシアだった。 この国でも僕たちは相変わらず無一文で、ホテルに泊まるという選択肢はゼロだった。しかし、ホテルに泊まれなくてもまったく問題なかった。滞在日数の9割の間、誰かが家に泊めてくれたのだ。 ロシア人はマジで親切だった。
世界のあちこちに僕のお気に入りの場所がある。それらの中で「落ち着くところ」という観点からお気に入りの場所を挙げてみよう。 バックパッカースタイルの旅を僕はしているので、やはりバックパッカーのたまり場のようなところは好きだ。 タイならバンコクのカオサンロードが好きだし、ベトナムのホーチミンシティーならブイビエン通り、インドネシアのバリ島ならレギャン通りがいい。
貧しい環境で暮らしているこんな小さな子どもが「 人に何かを与える」という気持ちを持っていて、それをしっかりと実践しているのだ。彼らの優しさに僕は完全にやられていた。 ホテルまでの帰り道、バスの中で「 これまでの自分に 驕りはなかったか」とずっと自問自答し続けた。
お金持ちでなくても他人のためにできることはいくらでもあるのだ。あの子からは、そんな重要な事実を教えられた気がした。 僕は、自分にとって未知や無知なことに気付かせてくれるフィリピンが大好きだ。
旅先では、一番安い個室に泊まるようにしている。ドミトリー(相部屋)に泊まれば、もっと宿泊費を抑えられるが、盗難に遭ってデータや機材を奪われたら最悪なので安全料を払うつもりで個室に泊まる。お金がホンマになかったときは危険を冒してドミトリーに泊まっていた。しかしありがたいことに、今は選択できるくらいのお金の余裕はどうにかできている。僕の場合、ブッキングドットコムで検索して、便利なところ、かつ安いところを予約している。
フィリピンのスラムに行った動画がバズったけど、スラムに行くのはあのときが初めてで、実際に行ってみたら、現地の子どもたちと触れ合えて、動画にも出てくれたからってほんの少しだけチップをあげたら、そのお金を使って子どもがわざわざオレたちのためにパンを買ってきてくれて。ああいうのは普通の旅行では絶対に経験できないからな。あの子どもの優しさには感動させられて、泣いたな。
実際、今は本当に声を掛けるのが楽になった。最初のころ、チャンネル登録者がまだあまりいないときはつらかった。でも今は「YouTubeやっていて、登録者数が 29 万人いるんだけど」って言うと、世界中どこの国に行っても、「 すごーい!」ってなる。 10 万人超えてくると、「えっ、マジで」って感じで、向こうからこっちに関心持ってくれるもんな。YouTubeってマジですごい。 アメリカを周っていたときも、1000人超えているだけで「すごいね」って言ってくれた。オレの感覚で言うと、アメリカとかヨーロッパのほうが、日本よりもユーチューバーに対する認識が浸透しているのを感じたなあ。「おお、YouTubeやってんのか!」って言ってくれる。
僕の出身は大阪の堺市だ。ここで生まれた僕は、小学2年生のころからずっと野球に親しんできた。それもかなり本格的に取り組んでいて、「将来の夢は?」と聞かれれば、迷うことなく「 プロ野球の選手!」と答えるほどだった。 実際のところ、小学5年生のときには日本代表チームに選ばれて、遠征試合をしに台湾にまで行ったことがある。このときから、「自分は絶対にプロ野球選手になれる」と信じて疑わなかった。 僕は体格にも恵まれていて、チームの中で一番背が高く、がっしりとしていた。 ポジションはピッチャーで、さらにエース。 目立ちたがり屋という性格も相まって、応援されると余計に力を発揮するような子どもだった。将来はプロ野球の選手になって、死ぬときには新聞に記事が掲載されるような人間になるとかたくなに信じていたのだ。
車を運転していると、S社長はよく僕に、「 将来的に経営者になりたいなら、オレのやり方を盗め」と言った。だが、そんな才能が僕にあるのかどうかがわからず、焦りを感じて戸惑う気持ちのほうが強かった。
島から帰ってくると、修理が終わったキャンピングカーを引き取って、心機一転、日本一周の旅を再開させた。神奈川、山梨、静岡、愛知と旅は順調に進んでいく。ところが三重に入ったあたりで、致命的な問題にぶち当たる。 なんとまたキャンピングカーが動かなくなるのだ。 落胆した状態で整備工場に連絡すると、直すのに1カ月はかかるという。やはり僕らは呪われているのかもしれない。
「じゃあさあ、2人でアメリカに行って大陸横断してきたらいいじゃん。渡航費、出してあげるから」 「えっ、マジですか!!」 僕とリョースケは驚きのあまり、大声を上げていた。しかもA社長は、知り合いの会社を通じてキャンピングカーをレンタルしてくれるという。こうして僕らは、社長の会社を訪問してから2日後にアメリカに向かい、ニューヨークからロサンゼルスまで1万キロをキャンピングカーで走り抜ける旅をスタートさせたのだった。
ニューヨークでキャンピングカーをレンタルすると、まずはワシントンD.C.を目指して東海岸を南下した。 この旅には、ちょっとしたチャレンジが仕組まれていた。渡航費だけでなく、車やアメリカで着飾るための和服などを調達してくれたA社長から、「 ガソリン代や生活費は自分たちだけで稼ぐ」という条件を提示されていたのだ。そこで決めたのは、視聴者からの「いいね」が1つ付くごとに、1リットル分のガソリン代が支給されるというルールだった。僕らは新たなチャレンジに胸を躍らせた。
車両の端にはトイレがある。このトイレが 凄まじいほどに汚く、 目に染みて痛くなるほどの臭気 を発していた。そのせいで、糞尿の臭いが常に客席エリアに流れ込んでくるのだ。 四六時中、 糞尿 の臭いしかせず、ついには頭がどうにかなってしまいそうだった。
そもそも駅のホームや線路の上に牛たちがうろうろしていること自体がおかしいではないか。日本人の感覚から言うと、まったく必然性がない。しかしインドでは、それが当たり前の光景なのだ。 インドでの列車移動は本当に不思議な出来事の連続で、衝撃的なものばかりだった。
インドのお隣の国、バングラデシュでの列車体験も面白かった。
(なにこれ、足、短か!) これまで勝手にイメージしていた自分は、もっとシュッとしている自分だった。ところが動画の中の自分はかなりぽっちゃりとしていて、しかも短足なのだ。顔にしても、鏡で見る自分の顔とはまったく印象が異なっていた。 (オレって、こんな感じなんや……) 〝本当〟の自分を知るに至り、僕は急に恥ずかしくなってしまったのだ。
今、国際連合に加盟している世界の国の数は193カ国だ。 それだけ多くの国が存在するのに、僕はまだそれらのうちの 60 カ国しか訪れていない。それを思うと僕の気持ちは一気に高まり、落ち着きがなくなってしまう。この地球上には、まだまだ行かなくてはならないところが 溢れているのだ。 世界中のすべての国を訪れる──。 これが今の僕の夢と言っていい。続きを読む投稿日:2024.03.13
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