ミャンマー仏教 ―出家・瞑想・学問・聖者たち―
西澤 卓美(著)
/ディスカヴァーebook選書
作品情報
瞑想ビザが発行される国、ミャンマー。出家比丘の目を通して、見えてくる国民の80%が仏教徒の国の真実。仏教を語らず、ミャンマーを語ることは出来ない!こんな人におすすめです〇ミャンマーのことをもっと知りたい〇上座仏教の魅力を知りたい〇今後ミャンマーで瞑想修行をしてみたい第1章 ミャンマーで出家修行第2章 ミャンマーの人々と仏教第3章 出家第4章 数学とビルマ語第5章 ミャンマー生活事始第6章 瞑想修行第7章 ミャンマーの大長老第8章 仏教と現代ミャンマー社会第9章 還俗本書は『仏教先進国 ミャンマーのマインドフルネス』(サンガ刊)を電子化にあたり改題・修正したものです。(本書は2014/10/23発売し、2020/12/1に電子化をいたしました)西澤卓美(にしざわ たくみ)1966年長崎県生まれ。1996年ミャンマーのマハーシ瞑想センターにて比丘出家。出家名ウ・コーサッラ。2004年国際テーラワーダ仏教布教大学(B.A.)取得。ミャンマー各地の瞑想センターで修行。2007年10年間のミャンマーでの修行を終え帰国。日本全国でヴィパッサナー瞑想指導やアビダンマ講座を開催し好評を得る。17年の比丘生活を終え、在家としてテーラワーダ仏教講座、アビダンマ講座、清浄道論講座、ヴィパッサナー瞑想指導、カウンセリングを行っており、COVID-19をきっかけにネットでの指導活動の場を広げています。翻訳『ウ・ジャティラ長老法話集』『ヴィパッサナーQ&A マハーシ長老と現代のヴィパッサナー瞑想』、著書『仏教先進国ミャンマーのマインドフルネス』 (サンガ出版) 、『単語で簡単!旅行ミャンマー語会話』(Jリサーチ出版)、監修『テーラワーダ仏教ハンドブック (ブッダの教え基礎レベル)』、翻訳『テーラワーダ仏教ハンドブック (ブッダの教え上級レベル)』(サンガ出版)ブログ https://ameblo.jp/2430soken/
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商品情報
- 著者
- 西澤 卓美
- 出版社
- ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 掲載誌・レーベル
- ディスカヴァーebook選書
- 書籍発売日
- 2014.10.23
- Reader Store発売日
- 2020.12.01
- ファイルサイズ
- 12.2MB
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この作品のレビュー
平均 5.0 (2件のレビュー)
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仏教は中国伝来のもの、アジアは仏教国家が多い、という漠然としたイメージしか持っていませんが、著者はミャンマーで主家僧侶となった日本人。
ミャンマーとは、かつてビルマと言われた国。日本人には『ビルマの竪…琴』が連想されます。
あの作品は、僧侶となった兵士が主人公で、映画ではオレンジ色の布を身にまとった主人公が琵琶で「埴生の宿」を奏でるシーンが印象的ですが、ミャンマー比丘当事者の目からすると、かなり不自然な設定なんだとか。
比丘が楽器を演奏することはないし、腕に金輪をしている修行僧もいないそう。
突っ込みどころ満載の小説なんだそうです。
作品執筆にあたっての下準備って大切なんですね。
これまで、ビルマとミャンマーの国名の違いがよくわからずにいましたが、ビルマは英語で、ミャンマーは文語だそうです。
ビルマ=ジャパン、ミャンマー=ニッポンのような違いだとの説明に、納得がいきました。
現在の首都はネーピードーだそうです。
聞いたことがない地名ですが、2006年にヤンゴンから遷都していたのだとか。
日本では出家と言えば、俗世間から仏世界に入ることを意味しますが、ミャンマーでは、出家は二種類あるのだとか。
はじめから比丘になれるのではなく、その前に沙弥として出家するそうです。
沙弥は、王子様だったお釈迦様が馬に乗って城を出て出家修行者となったことから、化粧をして豪華な衣装を着て馬に乗り、出家するのだとか。
日本の修行僧とはかなりイメージが違います。
ミャンマーはテーラワーダ仏教。日本人は、仏教の一つの潮流だととらえますが、テーラワーダ仏教徒にとって、大乗仏教は別の宗教で、仏陀の教えではないそうです。
著者は、ミャンマーで修行している間、別の宗教から改宗し出家したと褒められたそうです。
浄土真宗以外の宗祖は出家者の妻帯を認めていないのに、日本では僧侶は一般的に妻帯者であるため、その点を疑問に思うテーラワーダ仏教徒が多いとか。
そう言われると、その通り。日本の仏教は、政治が絡んだために、さまざまな矛盾を抱えているのが現状です。
今では、日本のお寺では「寺コン」なども開催していますが、テーラワーダ仏教では、僧侶はいろいろな相談事を受けても、男女の仲を取り持つことはできないそうです。
その辺りはやはり厳格です。
出家者はミャンマーでは非常に尊敬されており、バスには年配や身体の不自由な方に加え、お坊さん優先席があるそうです。
また、お坊さんの影を踏まないように、在家の人は道で立ち止まったりするそうです。
インドにヨガビザがあると聞いて驚きましたが、ミャンマーには瞑想ビザがあるのだとか。
著者も瞑想ビザで渡航したとのことです。
日本にはないビザなので、おもしろいですが、これを利用して修行に訪れる人は多いのでしょう。。
テーラワーダ仏教と大乗仏教は、たしかに違いが大きいことに気づきました。
両方の仏教の特色がわかる著者だからこそ、比較しながらの紹介が可能となっています。
サンガ社出版の本は、テーラワーダ仏教に根差したものが割と多いため、知らないことの多い、違う視点からの仏教紹介を新鮮に感じられています。続きを読む投稿日:2014.12.01
瞑想合宿でお世話になった元出家比丘・西澤さんの本です。ミャンマーでの比丘生活が詳細に書かれていて、興味津々に読ませて戴きました。今まで謎に包まれていた比丘の生活やミャンマー仏教そのものが、まるで概ね知…ってしまったかのようにイメージする事ができるようになりました。瞑想ビザたるものの存在も知り、瞑想修行へ行く場合の垣根が少し低くなった感じです。ちょっとだけミャンマー行きが近づいたか!?続きを読む
投稿日:2015.03.28
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