日本が「人民共和国」になる日
井沢元彦(著)
/ワック
作品情報
『カエルの楽園』の百田尚樹さんも「傑作だ! こんな面白い本が出ていたとは不覚にも知らなかった」と絶賛! ジョージ・オーウェルの『1984』の日本版ともいうべき恐怖のパラレルワールド小説。『1984』をトランプ政権などになぞらえるのは方向違いの解釈。「これは明日の沖縄、韓国、そして日本の近未来だ」 大地震が発生し、静岡県にある原子力発電所「スーパーみらい一号炉」が津波に襲われ炉心の緊急冷却装置が働かず大爆発。 取材中の新聞記者・桜浩行と金村良美が、気がついたとき、そこは「扶桑国人民政府」という「もうひとつの日本」にタイムスリップ。60年安保闘争の時に、ハガチーをデモ隊が殺害したのがきっかけで日米安保条約が破棄されたために、日本は共産圏に編入されていたのだ・・・・・・。
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この作品のレビュー
平均 3.5 (2件のレビュー)
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逆説の日本史シリーズでは、この20年ほど毎年一冊、単行本化されるのを楽しみにしている、井沢元彦さんですが、彼が、今から20年程前に、このような小説を書いていたのですね。最近、ネットで知ることとなり読ん…でみることにしました。
もし日米安全保障条約が、改定時(1960年)破棄されていたとしたら、日本はどのようになっていたのかと想定された小説です。主人公の二人は、現代において原子力発電所で大地震に遭遇した時に突然変異により、時空を超えられる特殊能力を身に着けることができ、様々な時代の日本に行くことができ、そこで貴重な経験をします。
この小説を読むと、歴史的な転換点において国の方向性が変わると、数十年すると取り返しのつかない世界になる可能性があることを示唆しています。この本を読んで、日本はこの30年、低成長の時代に慣れきっていて、経済的には多くの国に抜かれつつありますが、果たしてこのまま将来も同じ状態で良いのだろうか、と疑問を持ちました。
以下は気になったポイントです。
・企画は、最初のアイデアを思いつくのが一番難しくて、それさえ考えついてしまえば、その料理方法はそれほど難しくない(p21)
・マスコミ、野党、そしてそれに影響された国民世論は、全面講和を支持していた。だが政府与党は、単独講和こそ日本を救う道として、これに踏み切った(p182)
・戦前は、戦闘で負けて捕虜になったら軍人はどうふるまうか、ちゃんと考えておくべきであったが、それを言うと「わが帝国陸軍、海軍が負けるなどということがあるわけがない、捕虜になるのはとんでもない」と言われておしまいであった。人間はそれに備えないので、結局負けてしまう(p301)
・日本とアメリカの海軍の軍艦の運用で徹底的に違うのは、ダメージコントロールがあること。そのための専門の要員が何百人も乗っているが、戦前の日本にはそういう要員が一人もいなかった(p301)
・戦後の黒船は、北朝鮮のミサイルとも言える。93年にノドンが初めて発射されたとき、後のテポドンなどに比べれば性能も大したことはなかったが、日本にとっては明白な脅威であった(p315)
・日本に革命が起こらなった理由として、社会党・共産党といった旧左翼と、学生を主体とした新左翼の間に深い亀裂があり、旧左翼は新左翼の全学連主流派をトロツキストと攻撃した(p325)
2017年8月28日作成続きを読む投稿日:2017.08.28
新聞記者とカメラマンのカップルが、原子力発電所「スーパーみらい一号炉」の取材中に、大地震に襲われ大爆発します。
その爆発の衝撃で、二人は「扶桑国人民政府」という「もうひとつの日本」にタイムスリップして…しまいます。
60年安保闘争の時に日米安保条約が破棄されたために、日本は共産圏に編入されていました。
そこにはもはや日本はなく、現代の北朝鮮のような国になっていました。
一歩間違えば、日本もそうなっていたかもしれません。
今も、そのような結末を望む、左翼たちがうようよいますが。
憲法9条を守ろうとする人々は、日本を滅ぼしたいのでしょうね。
特に許せないのは、憲法学者どもですよ。法律を学んだものならば当然のこととして、独立国にはその独立を守るための軍隊が必要だということが、当然の原理として知っているはずです。それなのに、彼らは日本国憲法こそ平和の礎などと主張して、日本の軍備を徹底的に罪悪視する方向に持っていった。だからこそ、われわれはソ連軍が上陸した時、何もできなかったんです。その前に牙を全部抜かれていましたからね。 ー 112ページ続きを読む投稿日:2017.10.18
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