犬がいた季節

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  八稜高校、通称ハチコウに置き捨てられたコーシローが12年間に渡って、見てきたさまざまな世代の生徒の物語
  
  公立高校で犬を飼うなど前例がない、家で飼えないから学校で飼おうという発想が安易だと主張する校長…を、
  見て見ぬふりをして見殺しにすればよかったのかと詰め寄り、何とか迷惑をかけないことを条件に許可を得る
  
  校長先生に手渡された五年日記の表紙には
  『責任とは何か。命を預かるというのはどういうことなのか。各自身をもって、それを考えていきなさい』
  の言葉が。
  その言葉を実践すべく、代々のコーシロー会の責任者が
  コーシローの飼育日記とともに記録を残していく
  
  高校生とは、子どもではないが、大人でもない。自分の意思は持っているが、まだ親の世話になっているから自己主張もそこそこに収めねばならず、中途半端な存在だったんだなあとあらためて、自分の高校生の時代を思い起こした
  
  しかし、それだけに未来の希望に溢れていて、いろんなエネルギーに満ち満ちている
  すべての生徒の家庭が恵まれていて、全面的な支援体制が整っているわけでもない
  そんなさまざまな条件の中で、生徒たちは、未来に向かって、精一杯の歩みを進めている姿に感動した
  
  個人的には、第一話で、お互いに惹かれながらも、あとひと声がかけられず、別々の道に進んだ早瀬光司郎と塩見優花が、最終話で30年ぶりに再会し、共に歩むであろうことを予感させる結末がうれしかった
  
  犬好きの私がタイトルから予想した話とは違ったが、それはそれで、要所要所にワンコは重要な働きをし、心温まる話だった
  
  唯一、気になったのは、30年に渡る話なので仕方がないのかもしれないが、随所に出てくる当時の流行した歌やたまごっちやルーズソックス等の物、世の中を騒がせた事件等が羅列するかのように出てくるのが、どうも説明くさくて嫌だった
  
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  投稿日：2020.11.26

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  Nuoh

  コーシローがとても可愛かった。
  内容的にはとても爽やかな内容となっており、多くの人が高校時代に感じていたような葛藤をコーシローという犬を軸に見ることができました。とてもよかったと思います。

  投稿日：2021.01.10

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