OODA Management(ウーダ・マネジメント)―現場判断で成果をあげる次世代型組織のつくり方
原田勉(著)
/東洋経済新報社
作品情報
この1冊で、現場で問題解決する次世代型組織・人材に生まれ変わります!
本書では、米軍の意思決定スキルとして開発され、いまビジネスでも注目されるOODAループを、PDCAサイクルとの比較、導入している企業の成功事例、失敗事例などを紹介しながら、現場で意思決定して成果をあげるための仕組み化を解説します。
リモートワーク、DX(デジタル・トランスレーション)など、変化の激しい経営環境に対応できる組織を育てたいと思っている経営者やリーダー、現場で即断即決するスキルを持ちたいと思っているビジネスパーソンに必読の書です。
***
加護野忠男・神戸大学名誉教授 推薦!
日本企業が新たにイノベーションを起こせずに苦戦しているが、それはよりよい製品をつくろうという製品イノベーションにこだわり過ぎているからではないだろうか。いま日本企業に求められているイノベーションは、現場の新しい洞察から、仕組みのイノベーションを起こすことである。
そのために、参考になるのが本書で解説しているOODAの枠組みである。OODAは、刻々と状況が変わる戦場での現場レベルの意思決定のために考案されたものだが、変化の激しい状況に即応するという点では、ビジネス・モデルのレベルにも適用できる。
しかも、本書では、著者の原田勉氏が、現場で働くビジネスパーソンが非連続なイノベーションを起こすための仕組みづくりの方法を、ビジネスケースにOODAの枠組みを当てはめて論じている。OODAが、これまでビジネス・モデルの世界であまり注目されてこなかった点を踏まえると、大きな前進である。
本書が日本の未来を担うミドル層に読まれて、随所で飛躍的なイノベーションが起こることを期待したい。
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この作品のレビュー
平均 3.2 (6件のレビュー)
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OODAの特徴や基本コンセプトに加えて、
・観察の仕組み化のポイント(有用な情報を掬うスクリーニング、限定する焦点化、業務プロセスに着目する起承完結化、情報を文脈から切り離して可用性を高めるヴァーチャ…ル化)
・情勢判断の仕組み化のポイント(暗黙知➜形式知への変換の観点や、試行回数と結果の予測性がどれくらい確保できるかによって考え方を変えることなど)
・実践にあたっての手段のポイント
が語られています。
OODAへの関心はより高まりました。
ただ自分の今後の仕事への落とし込みという意味では、この本を読んだだけではまだまだ私の深耕が足りないと感じています。
この本ではエッセンス、雰囲気はわかるものの、体系的な解説という意味では、この本だけでは足りないかと個人的には思います。PDCAとの違いも、確実性の高低がポイントというのは、なんとなくそんな気はするものの、言語化されて腹落ちするまではいかなかったです。続きを読む投稿日:2024.02.16
OODA Management
■何を観察するの仕組み化
●積水ハウス
「潜在顧客のシグナリング行動」を誘発する(観察すると決める)
例えば積水ハウスで展示場を見に行った顧客がデータベース化され
→そ…の後顕在顧客になると納得工房という研究所に行く
→納得工房に行った顧客は購入可能性が高い
●キーエンス
営業情報は活かしていない。製品の使用状況に関する情報(顧客の現場でどう使われているのか、課題、問題点など)
顕微鏡のスペックを上げるのではなく、使用状況の改善に着手したのはキーエンスだけ
など
■ポジティブデビアンスアプローチ
ハイパフォーマーのベストプラクティスじゃない
逸脱者から学ぶ、しかも内部から学ぶ(凡人から学ぶ)
悪い点を治そうではなく、良い点を真似よう!
https://docs.google.com/presentation/d/1yymJHluLkNp6Bz36lL1i916QN6jfF-RxVmQ6nCRIpeA/edit#slide=id.p続きを読む投稿日:2022.03.21
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