戦争と平和(新潮新書)
百田尚樹(著)
/新潮新書
作品情報
日本は絶対に戦争をしてはいけない。日本人ほど、戦争に向かない民族はいないのだから――。「ゼロ戦」と「グラマン」の徹底比較から見えてきた、私たちの致命的な欠点とは何か。ベストセラー『永遠の0』に秘めた、本当の想いとは。作家が「何としても戦争を回避しなければならない」という強い想いから真摯に綴った、圧倒的説得力の反戦論。
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商品情報
- シリーズ
- 戦争と平和(新潮新書)
- 著者
- 百田尚樹
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2017.08.10
- Reader Store発売日
- 2020.05.22
- ファイルサイズ
- 2.1MB
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この作品のレビュー
平均 4.0 (38件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
本書を終戦記念日に手にした理由
レビューの続きを読む
①毎年8月には大戦に関する書籍を意識して手にするようにしている
②本日、戦艦「武蔵」レイテに死す(豊田穣著)を読了し、私が先の大戦に関する書籍を手にするようになったきっかけの1つが「永遠の0」(百田尚樹著)を読み感銘を受けたことを強く思い出したから
という理由で本書「戦争と平和」(百田尚樹著)を手にしました。
3章から構成された本書ですが、非常にわかりやすい。
そして、改めて自分がいかに無知であるかに気づかされました。
第3章 護憲派に告ぐ
非常に興味深く、私なりに知識を深めることが出来、私なりに憲法改正の必要性を感じることが出来ました。
戦争の理解とは、個々の戦場の詳細や、兵器の知識ではありません。そんなものをいくら知っても戦争を理解したことにはなりません。戦争を真に知るとは、その戦場で戦った男たちの心の中に入ることです。彼らの帰りを待つ者の気持ちに入ることです。
(第2章の中で出てきた印象的な言葉です)
(/-\*)
確かにそうかも知れません。
「永遠の0」を見た時、先日読み終えた「ソ連兵へ差し出された娘たち」(平井美帆著)を読み終えた時には少しは感情移入していた気がしますが、それ以外は知ることを主眼とした読書になっています。
「平和」について語るには、「戦争」を知る必要があると、私は考えています。
(まえがきより)
無知故に、私なりに「戦争」を知る為、先ずは何が起こっていたのか(史実)を知る事はこれからも続けていきたい。
最強のゼロ戦はなぜ敗れたのか――
『永遠の0』著者が放つ圧倒的説得力の反戦論!
まえがき
第一章 ゼロ戦とグラマン
極限状況下に短所は現れる/根本から異なる設計思想/職人技を求める日本
高すぎる要求水準/パイロットの命をどう考えるか/ゼロ戦と日本刀
日本には「盾の思想」がない/戦で人が死なない国/悪いことを考えると実現する?
撃たれなければいいのだ/日本国憲法は「万が一」を想定していない/ダメージコントロールを重視したアメリカ
浸水にどう対処するか/閉鎖式格納庫と開放式格納庫/アメリカは防御重視
原爆並みの開発費を投じたVT信管/使い捨てられた熟練パイロット/ガダルカナルの消耗戦
名人芸への過大な期待/救命ボートに釣竿も完備/ヒューマニズムではなく合理主義
遠方からの攻撃能力/データ重視の弊害/牛に引かれて進むゼロ戦
曖昧さを許さない日本人/ハンドルにバリエーションは必要なのか/戦場で銃は使い分けられない
補給の重要性を理解していなかった/石油を死守できなかった/一騎打ち幻想
戦争とは長引くものである/硬直した官僚制度の弊害/弱気になるエリートたち
上層部の無責任体質/戦争の目的/最悪を想定しない日本人
第二章 『永遠の0』は戦争賛美小説か
五〇歳の決心/小説家を目指した動機/戦争を語り継ぐ
戦争は遠い歴史になった/宮部久蔵とは何者か/『永遠の0』で描きたかったもの
朝日新聞からの批判/戦争賛美か?/読まずに批判する人たち
右翼と戦記マニアからの非難/お世話になった人たち/口コミと書店の後押し
そして四五〇万部に
第三章 護憲派に告ぐ
永世中立国スイス/自衛隊は軍隊ではない/能登半島沖不審船事件
世界の軍隊/NATOの戦争抑止力/集団的自衛権に反対する文化人たち
放送法の問題点/机上の空論で国は守れない/日本国憲法を作ったのはGHQ
自衛隊は憲法違反/憲法学者は神学者か/護憲派の論理
九条教という宗教/戦争を回避できるのはリアリスト/リアリストとロマンチスト
日米安保で日本は守られるか/日本を守るのは日本人
内容(「BOOK」データベースより)
日本は絶対に戦争をしてはいけない。日本人ほど、戦争に向かない民族はいないのだから―。「ゼロ戦」と「グラマン」の徹底比較から見えてきた、私たちの致命的な欠点とは何か。ベストセラー『永遠の0』に秘めた、本当の想いとは。作家が「何としても戦争を回避しなければならない」という強い想いから真摯に綴った、圧倒的説得力の反戦論。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
百田/尚樹
1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。他著書に『海賊とよばれた男』(第十回本屋大賞受賞)等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
投稿日:2023.08.15
リアリスト。
今の日本国民に欠けているもの。
平和ボケ。
今の日本国民に蔓延っている病。
日本はどこかムダが多くて、矛盾が見られる国だなと思っていた。本気と建前が見分けられないお粗末な人が多く、私利…私欲が邪魔して、本質を捉えられない政治家が多い。
もちろんそんな国民が住む日本国はどこかチグハグな雰囲気を漂わせている。
日本人なのにこんな感想を抱くのは情けないが、今の日本に期待できない自分が悲しかった。
何かできないのだろうか。
私が選挙に行ったとて、何も変わらない。何も変えられない自分がもどかしい。
百田さんが本当に新党を作ればいいのに。そう思った。続きを読む投稿日:2023.08.22
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