- 最新巻
七丁目まで空が象色
似鳥鶏(著)
/文春文庫
作品情報
脱走したゾウに射殺命令!? タイムリミットは1時間!
好評の〈楓ケ丘動物園〉シリーズ第5弾。
マレーバク舎を新設する事になり、飼育方法などを学ぶために、山西市動物園へ「研修」に来た桃本ら本と楓ヶ丘動物園のメンバーたち。
そこでは、桃本の従弟である誠一郎が働いていた。邂逅を喜ぶ二人だったが、園内ではある異変が――。
なんと飼育している象が脱走してしまったのだ。このままでは象は殺処分になってしまう。
その運命は楓ケ丘動物園のメンバーに託された!
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商品情報
- シリーズ
- 動物園ミステリー
- 著者
- 似鳥鶏
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2020.01.04
- Reader Store発売日
- 2020.01.04
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- ページ数
- 272ページ
- シリーズ情報
- 既刊5巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (28件のレビュー)
-
動物園シリーズ第5弾、これはストーリー的にシリーズ最高傑作かも(私比)。
今までハリウッド映画でバスとか、列車とか、航空機が暴走してきました。到着するまでXX時間しかない中で謎を解いていくという、タイ…ムリミットアクションですわ。あれの、ゾウ版。ゾウが暴走します、しかもアジアゾウが脱走したはずなのに、なぜかアフリカゾウに変わってるんです(これ以上書きませんが)。ドキドキハラハラですねぇ。今回も鴇先生、モモさん、七森さん、服部くんが謎に立ち向かいます。新キャラにモモさんの従兄弟、それにまさにアクション映画に出てくるような謎の失敗請負人変装名人が出てきて、ハリウッド映画化しそうなビジュアルっぷりですわ。脳内キャスティングが止まりませんですよ。もちろん各所にペット問題も盛り込まれているし、日本の政府の方針の危ういところも指摘されていてストーリーの面白さもさることながら、非常に社会的に有意義な小説だと言える。
そして、あとがきが面白かった。
引用
>”現在、野生のゾウ三種はいずれも生息数を減らし、絶滅危惧種になっているが、アフリカゾウとマルミミゾウは象牙目的の密猟が原因だ。アフリカゾウの個体数はこの百年で「97%減少」、マルミミゾウに至っては「毎年、全個体数の9%ずつが密猟で減っている」という異常な状況になっている。”
”そして象牙の大部分は現在、日本で消費されている。日本は象牙の密猟防止策が緩く、書類に「国際取引が禁止された一九八九年以前の象牙である」と書けば輸入できてしまう。中国が象牙取引をやめた今、日本は世界で唯一の象牙輸入国と言ってよく、現状、密猟の動機を作っているのは日本ただ一国なのである。日本人として恥ずかしい話だった。”
まあ、象牙だけでなくエキゾチックペットなどの輸入にも世界的にかなり緩い上に、大金を出すのでいろんな動植物の密猟動機を作っていると言える。外国の公的書類がある、ということが正義だとは私は思わない。ほとんどの密猟が跋扈している国はウラでお金で公的書類が用意できるということを考えんとあきません。
恥ずかしいですな。続きを読む投稿日:2020.05.11
★結局のところ、動物の考えていることは人間には理解できない。(p.103)
▶全編のほとんどが数時間の話。▶モモ君の従弟の誠一郎が勤めている山西市動物公園にいつもの面々が研修で訪ねた日アジアゾウのラン…ティエンが脱走し大騒ぎになるのだが誰かの企みのような不穏な雰囲気もある。▶アジアゾウが見てる間にアフリカ象になっちゃった。のはなぜ?▶新キャラ桃本誠一郎と謎の人物ウー・ジイハオ(吴子豪)。▶ヒトと他の動物は意思を通じ合えるか? 無理やろなあとは思います。ヒトはなんでも擬人化するのでつい通じ合えてるような気になるけどおそらく《干渉しあわない別の宇宙にいるかのようだった。》p.79。ネコは自動給餌機とヒトをたぶんさほど区別してないと思うし犬ですら敵か味方かくらいの認識やろうと。▶梶尾真治さんの『エマノン・シリーズ』「さすらいビヒモス」を思い出しました。
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■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ(これまでに読んだ全巻分/★は主要語)
【第一巻 一行目】動物園の飼育員は腰のベルトに様々なものをぶら下げている。
【第二巻 一行目】三人の男が話している。
【第三巻 一行目】深夜の県道をワゴン車が走っている。
【第四巻 一行目】方向音痴という人種は信じられない場所で迷子になる。
【第五巻 一行目】最初から悪夢だと分かっている悪夢はめったにない。
【RSSエージェンシー】都内最大手の探偵事務所のひとつ。社長は・・・
【アイ】ミニブタの雌、六歳。
【安達/あだち】大山動物園のダチョウ担当。
【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。
【アリシア】ジャーマンシェパードの警備犬。ディオゲネスと功を争いかけたが協力体制をとることとなった。ハンドラーさんはなんか素敵っぽい人です。
【アルパカ】毛をトルステンとかすぐ臭い唾を吐くというくらいしか知りません。
【井坂/いさか】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターの守衛。鴇先生の顔見知り。
【イサミ】オオワシの雄、十八歳。ややフレンドリー。
【椅子】《座面の真ん中から黄色いスポンジを覗かせたパイプ椅子だけが一つ、そこが世界の中心であるというような風情でぽつねんと存在していた。》モモンガp.190。椅子ってそういうとこありますね。
【一反木綿】その正体はムササビだという説もあるらしい。
【乾愛梨/いぬい・あいり】祖父江の部下のライター。声とノリがよい。
【今成健太/いまなり・けんた】長谷井翼の友人。中学生。メガネデビューして間もない。拾ったスコティッシュフォールドの「トビー」を盗まれた(すぐ戻ってきた)。他にウェルシュコーギーの「茶助」も飼っている。母は敦子さんでアロマテラピスト。
【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。
【ウー・ジイハオ/吴子豪】謎の人物。中国人と思われる。失脚請負人。
【宇川幹夫】ある人物の本名。
【馬刑事】名前不明。都筑とコンビを組んでいるようだ。二足歩行の馬を思わせるルックス。
【ウララ】シマウマの雌、六歳。
【ARSJ】鴇先生が付き合いがある動物保護団体。代表が代わりそれまでの受動的活動を能動的なものに方向転換した。
【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。
【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。
【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。
【大久保】南署の若い刑事。
【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。
【大平牧場】アルパカも多数飼育している。
【大山動物園】近隣の動物園らしい。桃くんたちが捕獲したダチョウを引き取ってくれた。
【落合】ペンギン担当。
【怪物】和田郡大谷町に出没する。秀島光蔵(ひでしま・こうぞう)さん七十四歳が山菜採りで足を痛め山を降りるのに難渋しているとき遭遇しその後、金丸清三(かなまる・せいぞう)さん六十八歳によると小松菜の先っぽばかり食べ罠を破壊し、前加寿子(まえ・かずこ)さん五十九歳によると大きな犬を襲って連れていったことを証言し、唐牛修二(かろうじ・しゅうじ)さん七十四歳が小屋にとじ込めた(と自分では言った)。
【楓ヶ丘動物園】桃くんたちが勤める動物園。最近事件の舞台になることが多い特異点。
【カオリ】保護されたマヒワ。
【感染症】珍しいペットを欲しがり多様化して輸入動物から感染症が広まることが増えている。ヒトの無責任さの一例。動物園でも危険回避のために種々の手段が取られている。野兎病、エボラ出血熱、カンガルー病など。ペットとは限らないが鳥インフルエンザなんかもありますね。
【キーパーズトーク】飼育員による担当動物のガイド。
【北村】「週刊文椿(しゅうかんぶんちゅん)」の女性記者。
【ギンジ】イヌワシの雄、二十二歳。警戒心が強い。
【グリーンイグアナの鱗】服部君《あれを見て歯すら磨きたくならない人間は何かが欠落していると考えるべきです》象色p.85
【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。
【見城市動植物園】閑散としている。水鳥池は大きい。
【ケント君】鷹待山のカピバラ。手拍子すると後ろ足で立ってどじょうすくいを踊る。
【幸一】おじさん。桃くんの?
【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。
【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。
【小酒井】山西市動物公園の飼育員。長年象を担当してきたので顔も象に似ている。
【骨軟骨異形成症】スコティッシュフォールドには多いらしい。そもそも特徴である、耳が折れていること自体がこの病気の症状なのだとか。なるほど、病気をありがたがっているというわけかぁ。
【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。
【斎藤】ある夜、七森さんが見つけ、桃くんと鴇先生で保護した所有者不明のアルパカ。とりあえず楓ヶ丘動物園で保護することになりとりあえず斎藤さんという名前がつきとりあえず桃くんと本郷さんが担当することになった。
【坂下幹也/さかした・みきや】二十一歳の大学生。桃くんの顔面に飛びついてきたフクロモモンガの飼い主だったと思われる。死亡していた。殺されたと思われる。容疑者は元恋人の大森寛奈(おおもり・かんな)と友人の串田弘倫(くしだ・ひろみち)。
【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。
【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。
【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。現代の飼育員は明るさ、朗らかさ、トーク力、演技力が求められる。当然飼育の知識と能力や研究する能力も。厳しい・・・
【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。
【志倉正人/しくら・まさと】湯村遼平の彼氏。
【週刊文椿/しゅうかんぶんちゅん】図々しい雑誌。北村や平尾真琴がいる。
【ショコラ】モルモット。
【仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター/じんどうせいやく】鴇先生が以前勤めていた研究所。
【新種】《そもそもひと目見て「見たこともないような」動物が新種である確率は低く、新種の発見はむしろ、普通種だと思って捕獲したら違った、というケースの方が多いのだ。》モモンガp.196
【スコティッシュフォールド】元々が病気なのでたぶん、お金持ちでないと飼えない。
【鈴木良太】花里千恵の彼氏。と自称している。いつもへりくだって騒いでいる。桃くんにだけは態度がデカい。
【象】動物園でもっとも危険な動物。
【祖父江洋平】フリーライター。花里千恵がコンタクトをとっていたらしい。普段は銀縁メガネでクールな態度だが赤いフレームのメガネに変えると野次馬根性丸出しの記者モードになる。
【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。
【高橋】庶務。
【鷹待山ファミリーパーク】動物園もある遊園地。あまり盛況ではない。カピバラの飼育では実績がある。
【垂水/たるみず】坂下幹也と同じアパートの隣室の住人。大柄でメガネ。
【都筑/つづき】南署の刑事。カエルに似ている。
【堤】山西市動物公園の警備員。
【ディオゲネス★】服部君ちの犬。ボクサーとエアデール・テリアと何かが混じった雑種。《古代イヌ様生物、とでも表現すべき不思議な風情が漂っている。》アルパカp.185。桃くんと出会い興奮のあまり正体を失った。嗅覚にすぐれておりクマ以上という説も。
【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131
【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。
【動物園同士の関係】《動物園同士は一見すると競合他社のようだが、現場の飼育員の感覚は「他地域の支社」に近く、基本的に協力関係にある。》象色p.10
【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。
【鴇佐恵子★/とき・さえこ】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう。格闘能力も高い。以前は仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤めていた。意外なことに桃くんのことが気になっているようでもある。
【時田】渉外係。
【トップ】鴇《トップだからあんななのよ》第二巻p.63
【トト】花里千恵の家でノノとともに死にかけていたハムスター。三色。とりあえず桃くんが世話をしている。
【トビー】今成くんちのスコティッシュフォールド。
【中武/なかたけ】山西市動物公園の園長。
【七森さや★/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。油断すると折り紙をしてる。もしかしたら桃くんに気があるようでもある。
【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。
【能登】刑事。
【ノノ】花里千恵の家でトトとともに死にかけていたハムスター。白茶。とりあえず桃くんが世話をしている。
【長谷井翼/はせい・つばさ】小学生の頃から動物園に通い中学生になったらボランティアしてくれていた。どうやら七森さんのことを好きになったようだ。そのふるまいがかわいらしく悶絶する(七森さん以外の)職員たち。友人の今成健太の飼い猫のことで相談を持ちかけてきた。
【服部樹★/はっとり・いつき】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人。「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走り変態的なことがあるのでむしろ評判がよかったりする。自分が変態であることの誇りを抱いている。他人の困っている顔を見るのが好き。特に桃くんが困ったことになっているのを見るとうっとりするので困るようにしむけたり後をつけたりする。フェンシングの心得があるようだ。金持ちと思われる。生ハムサラダを注文して生ハムをどけて食べたり、温玉牛丼を注文して温玉をどけて食べたりするタイプ。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》第一巻p.230。
【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。
【花里千恵】七森さんの大学時代同じ動物行動学のゼミの友人だった。最近不審なことがなかったか聞いてきた後に行方不明に。今福動物プロダクション勤務。後に服部家に客人として居候する。
【はにかみ屋】飼育係御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてきて皆が他の人に押しつけようとする。
【BL】動物園関係では美少年や美青年同士の恋愛ではない。ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。
【菱川】リスザル担当。
【平尾真琴/ひらお・まこと】週刊文椿の記者。《「虎穴を見たらとりあえず入る」人のようだから》象色p.202
【プーニュー・ニャーニュー】なんでもラオスの精霊なんだとか。雌雄一対でプーニューが父、ニャーニューが母でナマハゲに似ているらしい。人類の祖でとても偉いらしい。
【フクロモモンガ】かわいい。はっきり見分けられるわけではないけどなんとなくムササビよりかわいく見える。
【伏見】爬虫類館西側担当。
【ププル】オランウータンの雄、二歳。
【ふれあい広場】動物に触れるスペース。
【ペットショップ】《そして困ったことに、良いペットショップより悪いペットショップの方が儲かりやすい。》モモンガp.99
【ホウレンソウ】《報告連絡相談、が悪い方向に作用するケースはほとんどないのだ。》モモンガp.83
【北斗】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター創薬安全性研究室勤務。鴇先生の知人。
【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ好みの女性に求愛行動をとる。
【本郷健助/ほんごう・けんすけ】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。楓ヶ丘牧場担当。ランニング好き。奥さんは美人。
【マカロン君】モモイロペリカン。見城市動植物園で以前は飼育員と漫才していた人気者。
【マラソン】本郷いわく「ランニングの体力は別腹」(第二巻p.10)なんだとか。どんなに仕事で疲れていてもランニングのペースは落ちない。
【丸山】飼育係長。飼育員の中で最古参。アルマジロ等小型小動物担当。
【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。
【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃くんの顔を舐めたがる。
【モモ】ミニブタ。
【モモモ】道端で桃くんの顔面に飛びついてきたフクロモモンガ。殺人事件かもしれない事件の証拠品なので警察から保護を依頼された。
【桃本★/もももと】語り手で主人公。三連「も」が言いにくいので、だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいる。動物園の動物はなぜかとりあえず「モモ」と名付けられることが多いらしく桃くんは「人間の方のモモ君」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。特にキリンのメイは執拗に舐めようとしてくる。毎回殴打されている。
【桃本誠一郎/もももと・せいいちろう】モモ君の従弟。モモ君は「セイ」と呼んでいる。山西市動物公園勤務。担当はフタコブラクダ、シロテナガザル、アジアゾウ。中学にあがるとき親の仕事でインドネシアに引っ越した。
【モルコ】モルモット。
【山西市動物公園】マレーバクの飼育ノウハウを持っている。
【ヤヨイ】ミニブタ。
【結城明彦/ゆうき・あきひこ】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤務している。鴇先生の元カレらしい。デリカシーがなく自信家のようだ。ルックスも悪くないしある意味鴇先生に似合っている。
【湯村遼平】山西市動物公園の飼育員。
【ランティエン】山西市動物公園のアジアゾウ。中国からやってきたが展示の予定がないのは不自然ではある。
【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。
【ルディ】イリエワニ。
【ワリー】イリエワニ。その中でも一番大きく二メートル近い。
【第一巻 第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい?
【第一巻 第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが・・・。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。
【第一巻 第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。
【第一巻 第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。
【第二巻 第一章 公道上のダチョウ】市民マラソン大会でなぜかダチョウがゆうゆうと走っていた。そいつをなんとか捕獲したせいで・・・?
【第二巻 第二章 業務上のペンギン】鴇先生が襲われる。かなり不穏な状況なのに皆けっこうお気楽だったがえらい目にあう。
【第二巻 第三章 捜査線上のオオワシ】動物園まわりで無視できるような小さな異変が重なっている。いったい、なにが起こっている?
【第二巻 第四章 掌の上の鳥たち】ダチョウが逃げ出した施設があるはずなので探そうとする桃くんたち。服部君ちの犬ディオゲネス大興奮。
【第三巻 第一章 迷いアルパカ】迷いアルパカを拾い「斎藤」と名づけるが失踪しているアルパカの情報はない。
【第三巻 第二章 腹減りハムスター】七森さんの大学時代の友人と連絡がつかなくなっているので彼女の部屋に行ってみる。
【第三巻 第三章 ふらつきペリカン】今回も桃くんが襲われる。怪しいヤツは誰だ?
【第三巻 第四章 戦う飼育員】飼育員はなにと戦うのか。なにをすべきか。
【第四巻 第一話 いつもと違うお散歩コース】犬の行動からその飼い主に不審なものを感じた桃くんたち。
【第四巻 第二話 密室のニャー】スコティッシュフォールドが密室から盗まれすぐ帰ってきたできごと。
【第四巻 第三話 証人ただいま滑走中】道端でいきなり顔面にフクロモモンガが飛びついてきた桃くん。
【第四巻 第四話 愛玩怪物】密室から消えた謎の「怪物」の正体は?
【第五巻】全体でひとつの話。続きを読む投稿日:2023.05.16
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