それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~
奥乃桜子(著)
,U35(イラストレーター)
/集英社オレンジ文庫
作品情報
中堅飲料メーカーに勤める亜季は、自社の特許や商標を権利化する知的財産部に異動になった。知財ド素人の亜季は上司の北脇にしごかれながらも、親友の服飾ブランドの商標乗っ取り事件やパロディ商品の訴訟騒ぎなどの案件を、悪戦苦闘しながら乗り越えていく。そんな時、社運をかけて開発していた新製品のお茶の技術が、ライバル会社から特許の侵害を通告されて!?
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商品情報
- シリーズ
- それってパクリじゃないですか?
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社オレンジ文庫
- 書籍発売日
- 2019.10.23
- Reader Store発売日
- 2019.11.15
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 272ページ
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 4.1 (21件のレビュー)
-
連続ドラマ化されるからなのか、平台に並んでいたので、つい手に取ってしまった作品。
知的財産ものと言えば、このミスから出ている「弁理士・大鳳未来」シリーズが面白いので、今作にもかなり期待してしまったけど…、今作の主人公の亜季は全くの素人。
自分が勤める中堅飲料メーカーの中に新しく設置された知的財産部に異動になるところから始まる。
親会社から派遣されてきた弁理士の北脇が、亜希の上司となるが、「弁理士」を「便利士」と勘違いしたり、異動になるなら、少しは勉強しない?と初回から突っ込みどころ満載。
「弁理士・大鳳未来」シリーズのような颯爽な話ではないが、普通の会社ではあり得るような小さな案件とかも描いているので、親近感はあるかも。
舞台も都内ではなく、群馬ってところが何故か渋い。
そして月夜野なのに、何故お茶にこだわるのか・・・
なかなか奥が深い。
北脇のキャラも、理系堅物にありがちだけど、なかなかお菓子を人に上げないところがハマった。
ドラマも面白くなりそうだけど、女性の登場人物のなまえがひらがな表記が多すぎて、区別がつかないのが文字で読んでいると難点ではある。
ドラマ化に合わせて、続編も出るようだが、内容的にはイマイチなので、読むかどうかは悩むところ。続きを読む投稿日:2023.03.22
このレビューはネタバレを含みます
知的財産権についての話をしているときに、この本について知っていますか?と聞かれたことをきっかけに購入する。
レビューの続きを読む
物語は月夜野ドリンクという会社で知財部(知的財産を管理する部署)に配属された藤崎亜季と、出…向で赴いた北脇雅美(亜季の上司・弁理士)の会社の権利を守るお話である。
5つの話で構成される。
①ふてぶてリリイの商標がパクられそうになる
②新商品のカメレオンティの特許申請について
③緑のお茶屋さんと緑のオチアイさん パロディについて
④新商品カメレオンティが発売できなくなり窮地に追いやられる
⑤諦めない亜季の話
知財部の話であるので、知的財産を管理する部署の仕事を読み解くことができた。また、亜季が章を重ねるごとに成長していく姿が垣間見えた。
④のハナモの勘違いで、SNSが炎上し鎮火しに行く亜季の姿が過去の自身と重なり感情移入してしまった。会社も自分も悪くないのに、世間からたたかれる理不尽な状況である。しかし、どの企業でも会社を守るために、誰かの努力を守るために、自身の感情を切り離して奮闘しているのだと思う。そんな亜季がクールだと思った。
⑤では、カメレオンティが他者に特許申請について先を越され会社は絶望していたが、亜季は最後まで諦めずいた。亜季が奮闘する章であり読んでいて、心から応援した自分がいた。最終的に北脇も会社に戻ってきて良かった。
テレビ放映もしているのだとか。第2巻も今年発売されたらしいので、時間があれば読んでみようと思った。
▼以下 学び▼
●特許申請するにも
→同じ特許はないか「侵害予防調査」をする。(ここで見落としがあると、他者から特許権侵害で訴えられる可能性がある。地雷探査のような仕事)
→特許明細書(何万字にもおよぶ)を作成する。また、作成しても全てがOKになるわけでなく、審査官の厳しい審査を受けたものだけが権利を有するということ。
●特許は陣取り合戦ということ。また、すべてを特許申請するのではなく、営業秘密にすることで、他者に製法を使わせない(特許申請をあえてしない=コカ・コーラがそうらしい)作戦もとるらしい。先を越される可能性もあるため諸刃の剣らしいが
●特許は同質なものでも、成分分布が微妙に異なり、先行文献に記載のない異質効果であれば、申請が可能だということ。
●パロディであっても訴訟は起きる
→「白い恋人」と「面白い恋人」 実際に訴訟まで発展する。(2013年 和解)
→今回だと「緑のお茶屋さん」VS「緑のオチアイさん」最終的に北脇がかけで、落合製菓に訴訟をする話をするが、OEM(他者商品を開発・共同開発)としてやることとなる。
→パロディとかを訴えるのは、会社にメリットがあるがどうかを判断したうえで訴訟へもっていく。感情的なことは全く不要
●ハナモのイラスト使用について
→請負契約書に著作権についても細かい規定は設けている。今回は契約書を読めないハナモが悪いが、、割とこの類のニュースがあるので、インフルエンサーとかの発言は恐ろしいと感じる。続きを読む投稿日:2023.05.14
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