トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
西岡研介(著)
/東洋経済新報社
作品情報
「人殺しの組合にはいられない」(本文より)
JR東日本労組「3万5000人大量脱退」、「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」、北海道の社長2人と組合員の相次ぐ「謎の死」の真相とは。
事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。
『マングローブ』を凌ぐ、衝撃の超弩級ノンフィクション!
◆「トラジャ」とは?
①インドネシア・スラウェシ島の中央や西南の山岳地帯に暮らすマレー系の先住・少数民族の名称。現地の言葉で〈高地の人々〉を意味する。
②旧国鉄の労働組合「動労」「国労」出身の有能な革マル派同盟員で、分割・民営化前後に『職業革命家』として革マル派党中央に送り込まれたメンバーに名付けられた名称。同派傘下のJRのみならず、教職員、郵政等各産別労組の指導にもあたっている。
<内容紹介>
『週刊東洋経済』の短期集中連載「JR 歪んだ労使関係」(3回)を、追加取材の上、大幅加筆し単行本化。
講談社ノンフィクション賞を受賞した前著『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(07年)以後を描く。
テーマはJR東日本、JR北海道、さらにはJR貨物の三社の国鉄分割民営化から今日までの労使関係を中心にした経営問題。
それに加えて、『マングローブ』執筆時に判明していなかった、知られざる革マル派非公然部隊の動きや、党革マルVSJR革マルとの暗闘劇を描く。
またJR東労組の大量脱退問題は、会社に対する敗北だけでなく、組合という存在自体に嫌悪感やアレルギーを持っている「当世社員(組合員)気質」への敗北でもあると位置づける。その上で今回の大量脱退は、戦闘的国鉄・JR労働運動の終焉を意味していると結論づける。
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この作品のレビュー
平均 4.5 (11件のレビュー)
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いったい、あの労働組合の存在はなんだったのか。
内部にいても全然わからなかった。
2018年初、まず地方支社から雪崩をうって労働組合脱退が各職場で始まった。
当時、まだ長野支社にいた俺は、
…
「電力はすでに終わった」
「設備で残ってんのはウチだけだ、とにかく急げ」
との声を聞いていたい。
たしか2月か3月か、所員集まって一人ずつ届けを出して、晴れて労働組合から脱退した。
その時は、なんでこんな話になってるのか全く知らなかったが、あとから原因は、会社に対してスト権を打つという組合への反発だったと知る。
4.69万人を誇った自称世界最強の労働組合は2019年初までに脱退者は3.5万人にのぼり、実質崩壊した。
今更ながら労働組合の横柄な態度が大嫌いだった。
3,4年前、支社登山クラブに属していた関係で、労働組合の登山大会の手伝いをしたことがある。
ホテルの受付やっていて、ある人が日本酒の酒瓶を渡して「部屋に持っていけ」と言った。
どちら様?と聞くと「俺を知らないのか!」と怒鳴られた。
東京地本のエラい人だった。
知るか、バカ。
以来、労働組合が大嫌いで、なるべくなら関わらないようにしてきた。
本書は、2008年の「マングローブ」から10年経った続編のようなノンフィクションだ。
前書では、JR総連の末端に至るまで浸透する革マル派の党員、通称「マングローブ」について書かれていた。
本書では、逆にJR総連から革マル派党員になった通称「トラジャ」について書かれている。
まず、2018年のJR東日本とJR東労組で起きた労使協調の破棄から起こる大量脱退について。
次に、JR東日本とJR東労組の歴史的な経緯について書かれる。
本書での本題は、JR東労組の上位団体、JR総連を切り口にして、未だに異常な労使協調が続けれられているJR北海道とJR貨物が後半の主題となる。
内部にいてさえ、全然わからないまま労働組合が崩壊した。
殆どの社員は、俺含め労働組合無所属だ。
JR東労組の成り立ちからして、組織は内部に敵を作ることで強化してきた。
逆に、内部の敵が増えすぎて組織が瓦解したと筆者は分析している。
あの大量脱退騒ぎは何だったのか。
一定の答えが本書にある。続きを読む投稿日:2020.01.02
革マルとの闘い 組織の存亡を賭け、多くの人材を喪失する 費やすエネルギーは虚しいが現実
国鉄の分割民営化は革マル潰しが本質
日本国を挙げた戦争と言っても過言ではない
JRになっても各社それぞれ戦いを継…続
JR東日本は委員長の死に合わせて戦闘モードへ
JR北海道は革マル組合が協力でより深刻
36協定拒否から2011年9月に中島尚俊社長が自殺。そして2014年1月に坂本眞一元社長と2人の社長経験者が相次いで自殺を遂げた。2018年1月には、将来の労働組合幹部候補と言われていた組合員も「謎の死」を遂げている。組合としては戦勝。
菅義偉官房長官の方針を嶋田社長が現実化
技術系トップが組合と親しく混乱の要因
まだまだ大変
経営権
人事 設備投資 価格続きを読む投稿日:2023.11.20
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