僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
アダム・オルター(著)
,上原裕美子(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
スマホ、インスタ、ゲームから、ネットドラマやメールチェックまで――。薬物などの物質以外にまで広がった「新時代の依存症」を、心の仕組みと、私たちをのめり込ませる「依存症ビジネス」の仕掛けの両面から読み解き、その対処法を指南する。ダニエル・ピンクをはじめ、世界中が絶賛(+警告)した話題の書、ついに上陸。
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この作品のレビュー
平均 3.8 (56件のレビュー)
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依存症に関する本。
また、田代まさしが薬物絡みで逮捕されているけど、依存症は本人の意志が弱いからなるのではない。環境によりなるのだ。
本書でもこう言う。
ー 危険なドラッグに対する報われない恋に落…ちるのは体ではない。物質や行動だけで決まるわけでもない。思考が、その物質や行動と、心理的な苦しみからの解放感とを結びつけて学んでしまうのだ。
そして、依存症は「心理的な肯定ではなく強迫観念に促された愛」だという。薬物は好きではない。しかし、渇望してしまうのだ。
環境を劇的に変えてあげなければ、彼はきっと一生薬物を断つことはできない。
さて、この本は薬物への依存症というより、ゲームやSNSにのめり込む「行動嗜癖」のような依存症について、そういった人を産み出す「依存症ビジネス」について、メインに取り扱っている。
と言っても、両者を明確に違うものとしているわけではない。むしろ、薬物への依存も行動嗜癖も同様のもの、そして、病のような特別なものではなく誰でも陥るもの、と論じているところが恐ろしい。
だって、いつもなんとなくスマホいじっちゃうでしょ?
それはもしかしたら依存症だからなのかもしれない。
自分がさばく商品でハイになるな。まるで薬物売人の鉄則のようなことを、デジタルデバイスやSNSなどテクノロジーの開発者たちは肝に銘じている。
巨額の富を得るために、それだけ依存性がある商品を売ることが求められているということだ。
本書では、こうした依存症ビジネスが人を操る6つのテクニック、《目標》《フィードバック》《進歩の実感》《難易度のエスカレート》《クリフハンガー》《社会的相互作用》について、行動経済学に基づき、分かりやすく論じている。
なるほど、目から鱗。
こうして人は依存症に堕ちていく。
依存症に立ち向かうための対策についても記述されているので、危機感を持つ人はぜひ。続きを読む投稿日:2019.11.07
本書冒頭で語られる、行動も、麻薬や、アルコール、タバコと同様、依存をもたらすというのはその通りと思える。
今や、多数の人々がスマホを片時も手放せず、デートの最中や、友達との食事中までスマホをチラチラ見…ているのはよくあること。
スマホは現代の生活において必要不可欠であるが、過度にそれに依存する/のめりこむ/集中することが、弊害をもたらす。
人を依存させる要因として、目標、フィードバック、進歩の実感、難易度が上がっていくこと、クリフハンガーの感覚、他者との交流があるということも概ね納得。
本書後半、どうやって依存から抜け出すか、依存にならないためにはどうするか、というあたりになると、途端に歯切れが悪くなってくる。
依存を逆に「良いこと」に利用しようとするゲーミフィケーションに至っては、良いことと悪いことはどう区別すんねん、そもそも依存の例で挙げてた運動しすぎとかだって、健康になりたいという動機はよかったわけじゃん、どっちにしろ依存したら生活破綻するやろって、突っ込みどころ満載。
まあ、テクノロジー製品への依存症は始まったばかりなで、これからどうしていくかは/どうなっていくかはまだまだわからないよね、といったところか。続きを読む投稿日:2023.05.05
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