「ことば」の平成論~天皇、広告、ITをめぐる私社会学~
鈴木洋仁(著)
/光文社新書
この作品のレビュー
平均 0 (2件のレビュー)
-
令和になってからの平成を振り返る本。
すでに令和になって3か月だけど、この本によると「平成」とは「昭和ではない時代」だとのこと。
なんとも説明になってない、夏を辞書で引いたら、「春の次の季節」と書かれ…てるぐらいの残念な説明だけど、その昭和でない時代についてを、この本では主に昭和と比較して解説してある、そういうこともあって半分ぐらいは昭和についての話のように思えた(ただし、平成になった時は著者はまだ小学生だったそう)。
ちなみに、昭和は明治リターンズとこの本では書いており、令和もまた昭和リターンズかもしれないというのようなことがちょっとだけ書かれてあった。まあ、来年には東京オリンピック、2025年には大阪万博があるぐらいだしね。どことなく昭和の高度成長期の日本を彷彿させる(ただし、景気がよくなるイメージはない)。
平成の天皇はちょくちょく国民にお言葉を発することがあったけれども、昭和の初めまで、天皇陛下の言葉を国民が聞くことはそうそうなくて、終戦の玉音放送が初めての国民が聞いた天皇陛下の肉声だったということを初めて知った。それだけ重要な局面だったということか。
第4章は平成と「インターネットのことば」というタイトルで、インターネットについて平成を振り返る内容となっているのだけど、そのほとんどは2ちゃんねる創設者のひろゆきについての話。ひろゆき自体は嫌いじゃない、というよりむしろ好きなほうなんだけど、敗訴した裁判での賠償金ぐらい払えよとは思った。
ひろゆきのあのキャラは、キャラ作りなんだろうかと思っているのだけど、先日、嫁が書いたひろゆきの漫画を見て、やっぱり半分はキャラ作りなんだろうなと思った。
ちなみに、平成は昭和、明治、応永につづいて長く続いたそう。はたして、令和は何年続くのだろうか。続きを読む投稿日:2019.08.01
「平成」は、昭和ではない時代でした。
昭和とは、何かが違うのに、その何かがわかりませんでした。わからないまま30年間が過ぎました。この本は、そうした「平成」について、ことばを素材として振り返り、次の時…代へのヒントを探ることをめざしています。「平成」はなんだったのか、を、肯定したり、逆に、否定したりするのではありません。どんなことばが交わされていたのかを見て、そのうえで、では、この昭和ではない時代から何を引き継げるのか、それを考えます。(「はじめに」より)
天皇陛下のおことば、ITと広告をめぐる言説、野球とサッカーが辿った道……。茫洋として語り得ない「平成」の形を同時代に語られた「ことば」をもとに探っていく、「令和」の時代に捧げる極私的平成論。
第1章平成と「わたし」
昭和と野球 野球という浪花節 巨人と自民党
昭和63年の野球
平成の野球とサッカー 長嶋茂雄とテレビ
第2章 平成と「おことば」
語る天皇 象徴としてのお務め 戦後70年
天皇陛下の「おことば」の歴史
「おことば」への自覚
天災と天皇 昭和ではない平成の天皇として
第3章 平成と「広告のことば」 消費=わたし=快楽
『広告批評』の終わり 明るい抑圧
『広告批評』ベストテンに見る「働き方」
変わらないCMと変わらない「平成」
そして「広告」も「批評」も消えた?
第4章 平成と「インターネットのことば」
「ナナロク世代」と平成
“ひろゆき”のロジック ロジカルに生きる
“ひろゆき”とは
終章 平成の「ことば」から「私社会学」へ
戦争のない時代 歴史の真空パック 解説や格差を求める社会 ことばの空回り続きを読む投稿日:2022.11.16
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。