大人の週末起業
藤井孝一(著)
/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
作品情報
あのベストセラー『週末起業』から16年、令和の時代に待望の“大人版”週末起業が満を持して登場!本書は、ベストセラー『週末起業』の著者である藤井孝一氏が、大人向けに週末起業の始め方を書き下ろした作品です。週末起業とは、会社に勤めながら、週末は自分のビジネスを立ち上げ、軌道に乗ったら独立する、そんな起業スタイルのことです。藤井氏が20年ほど前、サラリーマンに向けて提唱を始めた起業法です。いまや週末起業は当たり前になりましたが、それでも今回あえて大人版を出すのは、40代、50代のミドル層のサラリーマンが、新たな苦難に直面しているからです。苦難とは、「長寿」です。人生が100年になってしまったことで、定年退職してからも、人生がだらだら続くことになりました。その結果、稼ぐ手段を失ったまま、人生ばかりが長くなる時代になったのです。退職金などの蓄えは間違いなく底をつくでしょう。幸せに過ごすには、何よりお金が大事ですが、それを継続的に確保する方法論は語られていません。今のうちに、これまでの経験や人脈、趣味などを活かした週末起業を始めようというのが、本書の趣旨です。藤井氏は「週末起業実践会」で2万人超のビジネスパーソンを指導してきた経験をもとに、「大人の週末起業」の始め方を、成功例を交えながら具体的に話を展開します。
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この作品のレビュー
平均 3.6 (39件のレビュー)
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人生100年時代、自力で充実した暮らしを手に入れる
ということで「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)-100年時代の人生戦略」を読んだので、その流れでこの本に行き着いた
なんと、この本でも「ラ…イフシフト」の本を引用しているではないか
なかなか先見の明があると自画自賛しておこう(笑)
そうこちらでも80歳まで働く必要があり、自力で稼ぐことを推奨
終身サラリーマンにはなれないため、今の仕事を続けながら、週末起業を始めてみようという、リスクを極めて軽減する策を講じてくれる
【ネタを見つける】
■決意する
・大事なことでも緊急性がないと後回しにしがち
早めに決意し、時間をかけて準備する
■自分の年表を作る
・計画を立てるために自分の年表を作成
・頭の中で終わらせず必ず手を動かして時間をかけて作成する(これ大事!)
・年齢、仕事の経歴、個人的なこと、家族のこと、振り返っての感想及び今後の予定
・仕事に結びつかないのでは…という先入観は持たず書き出す(思わぬ気づきがあったり、後に重要な意味を持つことも)
・過去だけではなく、未来の年表も作成 未来は理想や目標、希望を書く
・ゴールは何か、そのためには何をすべきかを残り50年先までの計画として書く
〜こちら年表は実例があるため参考になる
■専門分野を決める
・専門家とは、特定の分野について「知識」「能力」「実績」を持っているとの事
・仕事の中の経験や、真剣に打ち込んできた趣味やこだわりなどの中から一つに絞る
■自分の棚卸しをする
・自分の経歴を書き出し、「強み」や「時」「好きなこと」や「セールスポイント」などを見つけ出す
・答えは自分の中にしかない 今の自分がすでにもっているものを洗い出し、編集すべし
・棚卸しをし、自分を客観的に見る
・棚卸しシートを具体的につくる(こちらも実例あり)
○仕事:業種、職種、対象顧客、人脈、取得した資格、スキル(具体的に)
○仕事以外:趣味、関心があること、挑戦したいこと
○その他:開業、人脈、地縁、その他
○私の専門分野(上記を元に具体的に導き出す)
・棚卸しは身近なガラクタを組み合わせて、新しい価値を生み出すことができる
・その専門分野がビジネスになるか検証
○市場性…潜在的な顧客が確実に存在するか(多くなくて良い)
○発展性…売上規模と選択肢が豊富か
○収益性…手間や時間等、収益に見合うか
○継続性…軌道に乗るまで時間とエネルギーが必要 だからこそ「好きなことで起業する」
○独自性…他との差別化
○実行可能性…無理のない範囲でできるか
■専門家を名乗る
・事業形態、ビジネスモデルのイメージを持つこと
■肩書きを作る
・「誰」の「どんな」問題を「どうやって」解決するか
つまりそれを肩書きにする
・個性とオリジナリティあふれるものにする
・資格を名乗ると一般的なものとして扱われやすい(例 税理士、社労士などにしない)
■プロフィールを作る
基本情報、事業内容、実績、ストーリー、プライベート
■名刺を作る
【顧客を見つける】
・売り込んだ途端、相手からは「スペシャリスト」ではなく、「営業マン」と見られる
・売り込むのではなく呼び込むことが大切
■情報を発信する
・自分の専門分野について継続的に「情報発信」をする
・将来のお客様候補を集められる
・自分を見つけてもらいやすくする
■ブログなどを始める
・企画を立てる、ブログサービスに登録する、記事を書く、記事をアップする
・とにかく続けること
・仕事に関係のある内容にすること
・他ホームページやメルマガ
○情報発信の副産物
・コンテンツそのものがビジネスになる
例)メディアからの取材、雑誌への寄稿、書籍の発刊、セミナー講師、広告収入
■名刺交換する
・名刺は捨てられにくい
・今は顧客にならなくても、将来必要と感じたら連絡がもらえる可能性有
■人を集める
・セミナーや勉強会
■相談に乗る
・個別相談会
■成約する
【やってはいけないタブー】
■本業をおろそかにしない
■安易に仲間と始めない
■お金はできるだけ使わない
■途中で諦めない
■安易に法人化しない
■納税をおこたらない
■安易に資格に走らない
■安易に会社を辞めない
その他、税金面や法人化のメリット、デメリット
個人事業主としてのハウツーがあり具体的で役に立つ
いや、しかし時代が変わったなと改めて実感
以前は起業なんて人生を賭けた一大事であったのだが、随分身近なものとなった
準備資金などの金銭面でもかなり違う(もちろんやる内容によるが…)
大きく稼がなくても将来年金+αと考えればよいというのも気が楽である
企業も副業を認めるようになり、環境的にも始めやすい
が、そんなに甘いものではなく、継続は力なりの地道な努力が大切だと実感
特に今すぐ起業しよう!と思っているわけではないが、将来に向けての可能性をいろいろ知っておく必要性を感じ、また今後の生きる参考にしたいと思い読んでみた
具体的に導いていただける内容であり、わかりやすかった
意外な内容はなかったが、ここでもやはり自分ととことん向かい合って掘り下げる大切さを実感(意外と自分のことってわからないものである)
結局のところアイデアややりたいことを自分で(自分の中に)見つけて自分でやるしかないのである
アイデア勝負の時代である
ふむふむ続きを読む投稿日:2020.07.07
すぐに行動に移すことができるくらい具体的な週末起業の戦略が書かれていて、僕も真似から始めようという気持ちになりました。
元々副業や起業に興味ありました。人生100年時代の話で「定年後の期間」と「定年ま…での期間」が同期間だということに驚かされました。
薄っすらと、定年間際では頭を使う仕事は難しいと想像していたので、今後、僕は健康寿命伸ばしたり、英語で何かできないかだったり、第二の人生を楽しく幸せに過ごしたいと思いました。
まだ20代ですが、はるか未来のことを考えるきっかけになる良い本でした。続きを読む投稿日:2024.03.05
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