なぜ共働きも専業もしんどいのか
中野円佳(著)
/PHP新書
作品情報
【「東洋経済オンライン」ジャーナリズム賞受賞! 上野千鶴子さん推薦】シンガポール在住、現在は日本とシンガポールを行き来しながら活動する著者が、日本の働き方の矛盾に斬りこんだ本書。 ●仕事と家事・育児の両立にいっぱいいっぱいの共働き家庭 ●家事・育児の責任を一手に背負い、逃げ場のない専業主婦 ●「稼ぎ主プレッシャー」と滅私奉公的働き方を課された男性 こうした「共働きも専業もしんどい」状況は、じつは日本社会の「主婦がいないと回らない構造」が生み出していた。長時間労働や無制限な転勤など、終身雇用・年功序列という制度で回してきた「日本のサラリーマンの働き方」。これらの制度は、主婦の妻が夫を支える前提で作られている。専業主婦前提の制度は、会社だけではない。丁寧すぎる家事、保育を含む教育への予算の低さ、学校の仕組み・・・・・・問題は社会の様々なところに偏在し、それぞれが絡み合って循環構造を作っている。「女性が輝く社会」というスローガンがむなしく聞こえるのは、この構造が放置されたまま、女性に「働け、輝け」と要請しているから。ギグ・エコノミーや働き方改革、多様化する働き方は、循環構造を変える契機になり得るのか。日本の「主婦がいないと回らない構造」を読みとき、その変化の兆しを探る。「東洋経済オンラインアワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した好評連載に大幅加筆のうえ、書籍化されたものの電子版。
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商品情報
- シリーズ
- なぜ共働きも専業もしんどいのか
- 著者
- 中野円佳
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2019.06.14
- Reader Store発売日
- 2019.06.15
- ファイルサイズ
- 14.1MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (26件のレビュー)
-
この本を読んで、子育てをしたい!と思う方は、どのくらいいるんだろうか。
いつも、こうしたテーマの話になると「労働基準法を変えればいんじゃね?」って思うけれど、果たしてそうだろうか。
サマータイムもプレ…ミアムフライデーも、日本人にはなじまないように、きっと法律を変えたって(例えば、法律で一日の労働時間を短くしたって)日本人は働きまくる。
じゃあどうすればいいか。
日本人は、グレーゾーンが苦手だ。このままでは、生きるには専業主婦(主夫)もしくは正社員のいずれか選ぶことを迫られる。というか、迫られている。誰かがいないと生活が成り立たないような、そんな制度になっているからだ。誰もいなくても生活が、社会が回るシステムとか、お金と引き換えに誰かがやってくれるシステムとか、そういうのがないと、やっていけない。後者はお金がある人はいいし、実際そうしたサービスはどんどん増えている。でも、制度を利用できる人が、「世間体が…」と言って利用しない。前者はどうだろう。前者のシステムになるには、自立を前提とした制度が必要だ。
今の日本の制度は、自立を阻害するような制度になっている。扶養が特にそうだ。103万の壁と、130万の壁。逆転現象は特にダメでしょ。現在の自営業の保険を見てもわかる通り、会社員と比べると、圧倒的に不利。特に正社員。組織に属している、というだけで特権階級。
わたしは自由に生きたいから、世間体とか、専業主婦を選ばざるを得ないといけない状況とか、そんなことはまっぴらごめんで。でも働き続けると言っても今の世の中共働きで子育てなんて自分がキャパオーバーになるなんてわかってる。さらに、自分の生い立ちのことも含めると、家族を持ちたいとかそんなことも思ってない。だから結婚にもそんなに興味がない。
専業主婦を選ばざるを得ないのは、制度がそうなっているからだ。それを女性が担うのも、男性が当然のように働くことを選ぶのも、制度が前提となった世間体だ。日本の男性の育休制度は、世界が誇るほど素晴らしいものだ。それなのに、その利用を阻むのは、世間体だ。(おのれ世間体…!)ニワトリか卵か。制度ができた時は、一億総中流と言われた社会だった。格差社会の今は、それに合わせて制度を見直さないといけない。幼児教育の無償化が、果たしてその役割を果たしているのか?全く果たしてないわけではないかもしれないけれど、今着手すべきがそこなのかどうかってこと。
制度として扶養に入った方が生活しやすいのであれば、誰だって扶養に入りますよ。そしたら当然、扶養に入っている側が、どうしても立場としては弱くなる。いくらジェンダーがどうのこうの言ったところで、制度が、国が、力のある側の味方をしている。女性が子育てをするのは当然なのに、男性がちょっとでも子育てに関与すればイクメンと言われる。女性が家事をするのは当然なのに、男性が家事をすれば家庭的と言われる。女性が電車で子どもを泣き止ませられないと非難される。働くママ、と言うわりに働くパパ、とは言わない。男性は働かないとヒモと言われるのに、女性は専業主婦という立派な職業になる。
労働基準法をどうにかいじったところでこの国は変わらなさそうだし、保険制度をいじる方が、実態と合う気がするんだけどな、なんて素人ながらに言ってみる。続きを読む投稿日:2019.10.27
共働きでも専業でもそれぞれつらい。
そこには、男は仕事、女は家庭という固定観念から男は仕事を辞められず、女性はキャリアを諦めざるを得ない。
かと言って専業になると子育てが大変な上、保育園にもまともに入…れない。
スラスラ読めた1冊。続きを読む投稿日:2024.04.01
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