ニセモノの妻(新潮文庫)
三崎亜記(著)
/新潮文庫
作品情報
「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」妻と思ってきた女の衝撃的な一言で始まったホンモノの妻捜し。けれど僕はいったい誰を愛してきたのだろう(「ニセモノの妻」)。ある日、仲睦まじい夫婦の妻だけが時間のひずみに囚われてしまった。共に明日を迎えられない彼女のために夫がとった行動は――(「断層」)。その他、非日常に巻き込まれた4組の夫婦の、不思議で時に切なく温かな短編集。(解説・中江有里)
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商品情報
- シリーズ
- ニセモノの妻(新潮文庫)
- 著者
- 三崎亜記
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2019.01.01
- Reader Store発売日
- 2019.06.21
- ファイルサイズ
- 0.7MB
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この作品のレビュー
平均 3.4 (18件のレビュー)
-
ファンタジーほどまで飛ばない
日常をズラす三崎ワードの短編集
「終の筈の住処」
「ニセモノの妻」
「坂」「断層」の四篇
「終の〜」実は、これに似たような現象
(同建物内で周辺に一切居住者が居なくな…る)に遭遇し、なんだか怖さが強まる。
なにより主人公の職場の先輩の立ち位置が怖かった。
「静かな戦争」であるマンション建設反対運動が出てくる。
「ニセモノの妻」自分がニセモノなんじゃないかと言い出した妻と本当の妻を探す話。
何がニセモノでホンモノなのか曖昧なところをどう捉えるか?
読み終えて、いつ入れ替わっているのかも分からない自分の妻を観察する。
「坂」坂ブームという三崎作品ぽい
「ないないあるある話」そして夫婦間の戦争…詰め込んできた感がある。
「断層」ある日を境に次元の狭間に囚われ、1日の数分間を何日かに分けて生活する妻と、それを維持するために妻との生活を続ける夫
二人の時間と、夫の時間にだけ流れる深刻さの対比が際立ち、切なくて泣きそうになりました。
「失われた町」で起こる「消失」よりも急ではない分、酷ですね。
夫のつぶやいた言葉が心に残る。
「お好み焼きを作って、余った青のりを磯辺揚げに使って食べる」場面から
ぐっと感情移入しました。(よくやる人)続きを読む投稿日:2021.02.10
ある日、妻が「私はニセモノかもしれない」と言い始めた。世間では知らぬ間にニセモノの人物が本人と入れ替わる事件が相次いでいた。私はニセモノと言い張る妻とホンモノの妻を探す旅に出る。
三崎亜記の短編集。…三崎亜記の本はタイトルだけ見て買ってしまう。前に読んだ本でもSFがかった話だったが、本作は小松左京や筒井康隆の様な「入りの」SF短編。
マンションに住み始めたが、他の部屋には誰もいなさそうだが、ある日突然現れたり、妻がニセモノになる世界になったりと、アイデアと入りは良い。
そう、入りは良いのだ。ただ、途中からどれもこれも微妙な感じになるんだな。SF的な設定だが、その設定の掘り下げがなされないままあるところで元に戻ったり、結局掘り下げられずにふわっと終わったりという作風が続く。せいぜいSF要素のない『坂道』は納得できたものの、結局どうするんだよ?という余韻もなにもなくぼやっと終わってしまうのだ。
前に読んだ作品も、結局何が何だったのかというところを説明せずに日常に戻るが…という話だったので、この人のスタイルなのだろう。
初期の作品群なのかもしれないが、SF読みとしては納得の行かない1冊である。『断層』も終わりはそれでいいのか?続きを読む投稿日:2023.07.25
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