帝国ホテル建築物語
植松三十里(著)
/PHP研究所
作品情報
「かたちあるものは必ず滅す。しかし、かたちを成すために命をかけた人々の志は、本書によって神々しく蘇る」阿川佐和子氏推薦! 帝国ホテルライト館建築をめぐる熱き男たちの物語 世界的建築家、フランク・ロイド・ライトの飽くなきこだわり、経営陣の追及・・・・・・それでも彼らは諦めなかった! そして関東大震災が――1923年(大正12年)に完成した帝国ホテル2代目本館、通称「ライト館」。「東洋の宝石」と称えられたこの建物を手掛けたのは、20世紀を代表する米国人建築家、フランク・ロイド・ライトだった。明治末期、世界へと開かれた日本において相応しい迎賓館が必要だと気づいた大倉喜八郎と渋沢栄一が、ニューヨークで古美術商として働いていた林愛作を帝国ホテル支配人として招聘したことから、このプロジェクトは始まった。しかし、ライト館完成までの道のりは、想像を絶する困難なものだった――。ライト館の建築に懸けた男たちの熱い闘いを描いた、著者渾身の長編小説。
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商品情報
- シリーズ
- 帝国ホテル建築物語
- 著者
- 植松三十里
- 出版社
- PHP研究所
- 書籍発売日
- 2019.04.08
- Reader Store発売日
- 2019.04.17
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 336ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (13件のレビュー)
-
帝国ホテルライト館をめぐっての人間の執念のドラマが描かれている。
ロイド・ライトは、個人の中に、狂気が宿っているのかもしれない。
建築家というこだわりよりも、芸術家としてのこだわりが強い。
日本びいき…で、日本の良さをどう自分のものにするのか?
帝国ホテルで、ロイド・ライトがチャレンジしたのは、
ライトの中にある「日本」というもののこだわりだった。
黄色のスクラッチブリックとテラコッタ。
スクラッチブリックを常滑で作り、帝国ホテルが直営のレンガ工場を作る。
それが、伊奈製陶に発展して行く。
穴のある軽い石 大谷石を選ぶこだわりと彫刻ができる。
ある意味では、日本人の匠の技量に期待すぎている面があるが、やり遂げる。
スクラッチブリックとテラコッタと大谷石で、
組み立てて、そのままコンクリートを流し込む。
子供の頃の積み木が好きな ロイド・ライトらしい発想。
そして、浮き構造によって、地震対策をする。卓越した能力。
それにしても、こだわることで、建設費はどんどん増えて行くが、
あまり気にしていない胆力が素晴らしい。
ロイド・ライトと知り合った 林愛作。
この男、セレンディピティに優れている。
京都のたばこ王、村井吉兵衛に連れられて、アメリカに渡る。
アメリカの富豪 ミスリチャードソンと会い、奨学金など援助を受ける。
山中商会の創業者、山中定次郎とばったりあって、入社する。
そして、ロイド・ライトと知り合いとなる。
渋沢栄一と大倉喜八郎に、帝国ホテルの支配人として要請される。
赤字の帝国ホテルを立て直し、ロイド・ライトに帝国ホテルの建築を依頼する。
人の繋がりでは、どんどんと引き上げられて行く。
芸術家ロイド・ライトを守るために、全力をあげる。
覚悟を決めて、リスクを負うことで、困難を突破する。
別館の火災、本館の火災にあって、結局は帝国ホテルを辞することになる。
遠藤新の生き方も、西洋建築の模倣に飽き足らず、
それをどう突破するのか、悩んでいたことが、林愛作そしてロイド・ライト
に師事し、タリアセンで学ぶことで、西洋と日本のハイブリッドが理解できるようになる。
谷口吉郎と土川元夫が、同級生で、帝国ホテルライト館を保存することに
奔走して行く。そして、明治村に 様式を再現させる。
帝国ホテルの魔力みたいなものを感じる。
丁寧な作品作りで、どっしりとしている。熱が伝わった。続きを読む投稿日:2020.04.17
今は明治村にある帝国ホテルの建設物語り。
2024年から建て替えと聞き、気になったので読んでみた。
帝国ホテルのとこは全く知らなかったが、1つのホテルを建てるのにあれだけの苦難があるとは驚きだった。…立場も拘りも違う男たちの執念で出来上がったようなホテルで、いつか明治村に見に行きたい。続きを読む投稿日:2024.01.23
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