背後の足音 上
ヘニング・マンケル(著)
,柳沢由実子(訳)
/創元推理文庫
作品情報
夏至前夜、三人の若者が自然保護地区の公園でパーティーを開いていた。18世紀の服装、音楽、美味しい料理、ワイン。物陰から彼らをうかがう目があるとも知らず・・・・・・。イースタ警察署に一人の若者の母親から、娘を捜してくれという訴えがあった。夏至前夜に友人と出かけて以来、行方がわからないというのだ。旅先からの絵はがきは偽物らしい。捜査会議を招集したが、刑事のひとりが無断で欠席した。几帳面な人物が、なぜ? 不審に思ってアパートを訪ねたヴァランダーの目の前に、信じられない光景が。CWAゴールドダガー賞受賞シリーズ。
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商品情報
- シリーズ
- 刑事ヴァランダー・シリーズ
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 東京創元社
- 掲載誌・レーベル
- 創元推理文庫
- 書籍発売日
- 2011.07.22
- Reader Store発売日
- 2019.04.12
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- ページ数
- 440ページ
- シリーズ情報
- 既刊15巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.3 (25件のレビュー)
-
この本に限らす、洋書は登場人物の名前がなかなか覚えられず、最初は苦労するのだが、今回は更に北欧ということで聞き慣れない名前がいっぱい…。
最初は「誰?」と登場人物のページに戻って確認してたけど、段々慣…れていった。
バラバラのヒントが少しずつ、本当に少しずつ、繋がっていくのが面白く、先が気になる。続きを読む投稿日:2021.12.10
スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『背後の足音(原題:Steget efter)』を読みました。
『目くらましの道』に続き「ヘニング・マンケル」作品です… 読み始めると北欧ミ…ステリは続いちゃいますね。
-----story-------------
〈上〉
夏至前夜、三人の若者が公園でパーティを開いていた。
十八世紀の服装、料理、ワイン。
彼らをうかがう目があるとも知らず……。
イースタ警察署に娘を捜してくれという母親の訴えが出された。
夏至前夜に友人と出かけて以来、行方がわからないというのだ。
捜査会議を招集したが、刑事の一人が無断で欠席した。
几帳面なはずの人物がなぜ?
不審に思ってアパートを訪ねた「ヴァランダー」の目の前に、信じられない光景が。
シリーズ第七弾。
〈下〉
長年一緒に仕事をしてきた同僚の刑事が殺された。
そのあまりに無惨な姿に、イースタ署の面々は言葉を失った。
どうやら彼は、例の若者たちが失踪した事件をたった一人で調べていたらしい。
二つの事件は同一犯の仕業なのか。
調べ進むうちに明らかになる、殺された刑事の隠された素顔。
自分はいったい彼の何を知っていたのか。
「ヴァランダー」ら捜査陣の焦燥感がつのるなか、次の犠牲者が……。
現代社会の病巣をえぐる北欧の巨匠の傑作。
訳者あとがき=「柳沢由実子」/解説=「小山正」
*第1位『IN★POCKET』2011年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/総合部門
*第1位『IN★POCKET』2011年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/翻訳家&評論家部門
*第3位『IN★POCKET』2011年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/読者部門
*第4位『このミステリーがすごい!2012年版』海外編
*第4位『ミステリが読みたい!2012年版』海外篇
*第6位〈週刊文春〉2011ミステリーベスト10 海外部門
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警察小説「クルト・ヴァランダー」シリーズの第7作… 第1作の『殺人者の顔』、第4作の『笑う男』、第5作の『目くらましの道』に続き、本シリーズを読むのは4作目です、、、
本シリーズ、新しい作品が出る度に長くなる傾向があるようで、本作品は上下巻で850ページを超える大作になっています… 読み応えありましたね。
夏至前夜、三人の若者が自然保護地区の公園でパーティを開いていた、、、
十八世紀の服装、音楽、美味しい料理、ワイン… 物陰から彼らをうかがう目があるとも知らず。
その三人の若者のうちの一人「アストリッド・ヒルストルム」の母親「エヴァ・ヒルストルム」から、イースタ警察署に娘を捜してくれという訴えがあった。
夏至前夜に友人と出かけて以来、行方がわからないというのだ… 旅先から絵はがきが届いてはいるのだが、筆跡が偽物らしいというのだ、、、
母親の熱意に動かされた「ヴァランダー」は捜査会議を招集したが、同僚の刑事のひとり「カール・エヴァート・スヴェードベリ」が無断で欠席した… 電話をしても応えるのは留守番電話ばかりで、いっこうに連絡がとれない。
几帳面で遅刻などしたことのない「スヴェードベリ」が、なぜ? 不審に思ってアパートを訪ねた「ヴァランダー」の目の前に、信じられない光景がひろがっていた… 長年一緒に仕事をしてきた「スヴェードベリ」はライフル銃で頭を撃たれ殺されていた、、、
そのあまりに無惨な殺人現場に、イースタ署の面々は言葉を失う… どうやら「スヴェードベリ」は休暇まで使って、例の若者たちが失踪した事件を一人で調べていたらしい。
二つの事件は同一犯の仕業なのか? 調べ進むうちに、次第に明らかになる、「スヴェードベリ」の隠された素顔… 自分はいったい彼の何を知っていたというのだろう、、、
そして、自然保護地区の公園で三人の遺体が発見される… 三人とも銃で頭を撃たれており、しかも、遺体は一度どこかに持ち去られたあと、再度、殺された場所に置かれていた。
捜査陣の焦燥感がつのるなか、次の犠牲者が… 三人の若者とのパーティーに参加する予定だったが、体調を崩して参加できなかった「イーサ・エーデングレン」が銃で撃たれて殺され、さらに結婚式を挙げた直後に記念撮影をしていた「トルビューン・ヴェルネル」と「マーリン・スカンデール」の新婚夫婦とカメラマンの「ロルフ・ハーグ」が銃で撃たれて殺される、、、
次に狙われるのは誰か? そして、「ヴァランダー」にも魔の手が迫る… 糖尿病からくる身体の不調(本人は同僚たちにちょっと血糖値が高いだけ… と言って、糖尿病とは言いませんが)と闘いながら、「ヴァランダー」は同僚たちの協力を得ながら、事件の真相に迫る。
相変わらずですが… 現代社会の病巣を見事に描いた快作でしたね、、、
第6作の『五番目の女』を飛ばして読んだので、いつのまにか「ヴァランダー」の父親は亡くなり、「ヴァランダー」と「バイバ・リエパ」との関係も終わってしまったみたいです… やっぱ、順番に読むべきだったかなぁ。
以下、主な登場人物です。
「クルト・ヴァランダー」
イースタ警察署の刑事
「アン=ブリッド・フーグルンド」
イースタ警察署の刑事
「マーティンソン」
イースタ警察署の刑事
「カール・エヴァート・スヴェードベリ」
イースタ警察署の刑事
「ハンソン」
イースタ警察署の刑事
「スヴェン・ニーベリ」
イースタ警察署鑑識課の刑事
「リーサ・ホルゲソン」
イースタ警察署の警察署長
「エッバ」
イースタ警察署の交換手
「ツーンベリ」
代理の検事
「クルト・ヴァランダーの父」
画家
「イェートルード」
その妻
「モナ」
クルトの別れた妻
「リンダ・ヴァランダー」
クルトの娘
「バイバ・リエパ」
リガに住む未亡人
「ステン・ヴィデーン」
クルトの友人
「イルヴァ・ブリンク」
スヴェードベリのいとこ、助産師
「スツーレ・ビュルクンド」
スヴェードベリのいとこ、大学教授
「ルイース」
スヴェードベリの恋人?
「ブロー・スンデリウス」
元銀行理事
「アストリッド・ヒルストルム」
行方不明の若者
「マーティン・ボイエ」
行方不明の若者
「レーナ・ノルマン」
行方不明の若者
「イーサ・エーデングレン」
アストリッド、マーティン、レーナの友人
「エヴァ・ヒルストルム」
アストリッドの母
「エリック・ルンドベリ」
イーサの隣人
「バルブロ」
ルンドベリの妻
「レナート・ヴェスティン」
群島の郵便配達人
「スティーグ・ストリズ」
スヴェードベリを訴えた男
「ニルス(ニッセ)」
スティーグの弟、故人
「ルート・ルンディ」
ニルスの内妻
「トルビューン・ヴェルネル」
新郎
「マーリン・スカンデール」
新婦
「ロルフ・ハーグ」
カメラマン
「マリア・ヨルトベリ」
ロルフのアシスタント
「ロネ・シェール」
コペンハーゲン警察の刑事
「シェル・アルビンソン」
郵便物の集配責任者
「オーケ・ラースタム」
郵便配達人続きを読む投稿日:2022.12.19
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