あきらめない。 最後の最後まで逆境に立ち向かった「男・村田の流儀」
村田修一(著者)
/KADOKAWA
作品情報
「勝ちたい。でも勝てない」プロ入団9年で最下位7回の横浜で不動の四番としてチームを牽引。「優勝したい」その一心で巨人に移籍を決意し、移籍1年目で優勝を経験。その後もレギュラーとして活躍を続けるも、『若返り』のチーム方針で戦力外を突きつけられ・・・・・・家族のために、チームのために。 勝利を目指して走り続けた『男・村田修一』の波乱の野球人生を初めて振り返る。●オレはバッターで勝負する! 松坂との対戦で、自分の生きる道が決まった●勝負は勝たないと意味がない。準優勝ではダメ、銀メダルはもういらない●守備に対する苦手意識はプロに入ってからもつきまとった。 実は引退するまでずっとそうだった 「できれば打球が飛んでこなければいい」と思っていた●二軍でこの作業に取り組まなかったら僕が再び一軍に上がることも、 15年間もプロ野球でプレーすることもできなかったかもしれない●九番に下げられたとき「九番の次は何か、わかるか?」と聞かれ「一番です!」と 答えて「バカヤロー、ベンチだろ!」と怒られたのも牛島さんだった。 あのときは「えぇ! ベンチもあんの?」と思ったものだ●それまでは自分のことばかり、欲ばかりを追いかけていたけれど、長男が生まれたときから 「誰かのために」と考えるようになった。 自分が守らなければならないものができたことで、カッコいい父親でありたいと思った●試合前にはいつも、「おえっ、おえっ」とエヅくような緊張に襲われる。 プレイボールがかかる数分間に決まって「それ」がやってくる●独立リーグでの待遇はジャイアンツ時代とは比べものにならない。 小学校の校庭で練習することもあったし、練習で使う硬球にはビニールテープで補修してある
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この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
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「今度うちの奥さんと息子と3人で、NHKに出ることになったんだ。是非見てよ」
10年前に出席した大学のゼミの同窓会。
大学の教員をする同級生が、「クローズアップ現代」の取材を受け出演することを教え…てくれた。
テーマは「小児医療」。
「神奈川県立こども医療センター」で、難病と戦うこどもたちとそのご家族、そして最前線で奮闘される医療関係者へのインタビューなどで構成されたドキュメントだった。
その番組に、思わぬ人が登場する。
横浜ベイスターズ(当時)の村田修一選手だった。
村田選手は、ベイスターズ、ジャイアンツで活躍し、2018年、独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスに移籍後引退。
戦力外通告を受けた選手の引退記念試合を開催されるのは異例中の異例。
しかも、対戦相手はフリーエージェントで別れを告げたはずのベイスターズなのだ。
彼の背番号25を引き継いだベイスターズ筒香嘉智、ジャイアンツ岡本和真が花束贈呈。
そして、3チームの「背番号25」を背負った3人の息子さんから花束が贈られた。
両チームの応援団から、それぞれの応援歌が奏でられる。
そのセレモニーを見ながら思った。
ベイスターズファンとして「フリーエージェントで出て行った選手」という短絡的な見方を、このままずーっとしていていいのか。
彼の本当の思いはどこにあったのか。
あの時、仲間の子どもと一緒に病気と闘っていたあの子が、元気に花束贈呈をしている。
そして、この本を手にとって見た。
高校時代の松坂大輔との出会い。
日本大学での鍛えの日々。
横浜ベイスターズの四番打者としての矜持。
北京オリンピック。第2回WBC。
日の丸を背負う舞台での挫折と栄光。
そして芽生える「優勝」への憧れ。
「勝つ」野球に徹するジャイアンツでの発見。
そして、まさかの戦力外通告。
独立リーグで、野球の原点に戻った日。
栃木と東京ドームでの引退セレモニー。
指導者として第一歩を進み始めた今。
球界を代表する強打者の、これまで知ることの出来なかった想いが綴られる。
引退後だからこそ明かされる技術論や、メンタルの問題。
悩み抜いた本人にしかわからない赤裸々な語りに吸い込まれていく。続きを読む投稿日:2019.09.06
2000本安打を打って欲しかった。
巨人を自由契約になったあと、
日本の独立リーグじゃなく、
アメリカのメジャーリーグの3Aとかでやり、
這い上がって欲しかったな。投稿日:2019.06.13
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