「空腹」こそ最強のクスリ
青木厚(著)
/アスコム
作品情報
【ガン、認知症、糖尿病、高血圧、内臓脂肪、疲れ・だるさ、老化にお悩みの方に朗報!】
【ノーベル賞を受賞したオートファジー研究から生まれた、健康的な食べ方の新常識!】
最新医学エビデンスに基づく
本当に正しい食事法は、
「何を食べるか」ではなく、
「食べない時間(空腹の時間)を増やす」
たったこれだけがルール!
睡眠時間を上手に組み合わせて
「1日16時間は食べない」だけで、
細胞内の悪いタンパク質や細菌が除去され、
全身の細胞がみるみる修復!
この食事法なら、
炭水化物も、脂肪も、甘い物も、お酒も、
ガマンせず好きなだけ食べられるから
ストレスなく健康になれます!
「1日3食しっかり食べているのに、
なぜか体がだるい、疲れている」
「健康に良いとされる食べ物を摂取しているのに、
ぜんぜん効果が現れない」
「カロリー計算や食事の種類に気を使うのは、
性格的にめんどくさい」
「クスリやサプリに頼らず、
怖い病気を予防し、持病を改善させたい」
そんな方はぜひ、
本書で紹介する「空腹パワー」を利用した食事法を試してみてください!
【具体的にはこんな効果が期待できます】
・血圧、血糖値、コレステロール値が正常に戻る
・クスリを使わず、ガン・認知症・糖尿病を予防・改善できる
・アレルギーや花粉症からラクになる
・慢性的な疲れやだるさが解消される
・集中力が伸び、仕事のパフォーマンスが上がる
・肌荒れ、便秘、生理不順、PMSが改善する
・おいしく食べながら、ダイエットに成功できる
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この作品のレビュー
平均 3.7 (203件のレビュー)
-
【感想】
もはやタイトルが、この本の内容の全て!!笑
空腹がもたらすメリットについて、人体の構造と機能や医学的なアプローチをもって説明されていたので、非常に腹オチも良くかなり納得させられました(*^^…*)
ただ、先にネタバレすると、胡散臭い箇所も読んでいてちょこちょこ見受けられましたので、この本に書いてあることを鵜呑みにしすぎない方がイイかも・・・・
まずは、「そもそも1日3食も食べすぎだ!!」という著者の主張について。
幼き頃から教え込まれた「1日3食」、真面目さや「The 健康」の象徴でもあるこの習慣、なんと身体にとってはあまり良くない事だったらしいです・・・
なぜ3食だと食べ過ぎなのか?
理由は、人体の内臓の機能そのものにあると著者は指摘しています。
そもそも内臓は、食べたものを何時間もかけて消化・吸収している為、本来処理できる量を超える食べ物がひっきりなしに運ばれてくると、当たり前ですが疲弊します。
内臓の機能低下に伴い、
→栄養素をきちんと吸収できない
→老廃物を排出できない
→免疫力が低下する
などなど、様々な問題が生じてしまいます。
そんな内臓たちを休ませるために適正な時間が、本著に書いてある「16時間」との事らしいです。
また、「16時間」という時間の理由は他にもあります。
それは、「オートファジーの促進」といった理由でございます。
「オートファジー」とは、「古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組み」の事です。
具体的な人体の機能について抜粋すると、
"最後にものを食べてから10時間ほどたつと肝臓に蓄えられた糖がなくなり、脂肪や筋肉が分解されてエネルギーとして使われるようになる"、
"16時間を超えると体に備わっている「オートファジー」が働くようになり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され減っていく"
との事らしいです。
他にもオートファジーの効果として、
・「がん」「高血圧」「認知症発症」のリスクも減らせる!
・「古くなった細胞を新しく生まれ変わらせる」という究極のアンチエイジングを可能にする!
・成長ホルモンの分泌を促し、疲れ知らずの体に!
などなど、凄まじくイイことばかりが起こるらしいです。
これらのオートファジーの恩恵を授かるためにも、「16時間の空腹時間を作る」といった必要性を感じますよね♪
次に、具体的な時間の使い方について紹介いたします。
本書で挙げられている具体的な手法は、「物を食べない時間(空腹の時間)を16時間作る」ということ、たったこれだけです。
16時間と聞くと「かなり長いな」と思われる方も多いようですが、睡眠時間+αで考えるとそこまで長くないような気もしますね(*^^*)
具体的なタイムスケジュールに落とし込むと・・・・
------------------------
20:00 夕食を食べる
23:00 就寝
翌日7:00 起床、朝食は食べない
翌日12:00 昼食を食べる
------------------------
要するに、「夕飯を食べて寝て朝飯を我慢する」。たったこれだけで16時間は達成できますね♪
また、この手法には抜け道もちょこちょこあります。
1つ目は、「週に1回」行なうだけで良いこと。(※勿論、出来れば毎日行なう方が良い)
2つ目は、どうしても空腹が我慢できないときは、ナッツ類ならOKとのことです。
何故ナッツ類に関してはイイのかというと、低糖質で塩分も少ない反面、良質な脂肪やビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれているため、健康や美容にもいいらしいです。
単純に、腹持ちもイイですしね♪
ただ、「ナッツを食べたことによって内臓に負担かけないのかな?」「いくら身体にイイとはいえ、ナッツもオートファジーの妨げになるんじゃない?」などなど、少し疑問にも思いましたが・・・
何はともあれ、週に一度で良くて、お腹減ったら美味しいミックスナッツを頬張れる。
・・・・めちゃくちゃ余裕じゃないですか!!笑
16時間とだけ聞くと「ちょっとハードでしょ」と思う方も多いでしょうが、「週1回でイイ&お腹がすいたらナッツOK」とかでいいなら、誰でも出来るでしょ!!笑
などなど。
上記ではオートファジーのメリットと、手法そのものの実現容易さ&持続可能さを紹介しましたが、ここからは僕の意見です。
正直、「この本は全体的にマユツバだな~」と、読んでいて強く感じました(笑)
確かに空腹がもたらすメリットやオートファジーの説明などは勉強になりましたが、果たして本当に「16時間空腹を作る」というそれだけの作業で大丈夫なんか??そんなに簡単に人って痩せて健康になれるんか?!と読んでいて思いました。
そしてついに、「16時間の空腹時間以外であれば、何をどれだけ食べてもOK!」というような文面を見た時、ついに僕のマユはツバでビチョビチョに!!!笑
ネットで流れる胡散臭いダイエット製品の動画広告を彷彿とさせるくらい、一気にこの本全体の信用度がガタ落ちしました・・・・
何か1つだけの簡単な方法で大丈夫と過信せず、適度なバランスが大切ですよね。
・適度な運動を心掛ける。
・早寝早起きをする。
・暴飲暴食をしない、栄養バランスの採れた食事
・プラスアルファで、16時間空腹(オートファジー)
こうして書いてみると当たり前のことですが、こういった基本的な予防を組み合わせずにどれか1つに突出しても意味が無いのではないかなぁ?
とまぁ、全体的に面白い本なのですが、一部はちょっと過大広告じゃないか?と疑ってしまっていました。
楽して痩せる&健康になるという都合のイイ方法なんて、そもそも疑ってみた方が良いと個人的には思います。
空腹時間を作るメリットやオートファジーの効果などについてはかなり興味深い1冊ではありましたが、上記の通りあまり鵜呑みにしすぎない方がイイかもしれませんね・・・
とまぁ、終盤は結構厳しいReviewになりましたが、、、
実際この本を読む前からオートファジーを実践してみて結構よさそうだな~と思いました(^^♪
今のところ、効果が目に見えて表れているワケではなさそうですが(笑)
読み物としても、まぁ面白くて読みやすい本でした!!
【内容まとめ】
1.「空腹」こそ最強のクスリ
「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。
それだけで病気知らずの体が手に入ります。
2.オートファジー
→古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組みのこと。
週に一度でもまとまった空腹の時間を作ると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージをリセットでき、オートファジーが活性化して体が内側から若々しく蘇る。
3.1日3食というのは、それだけで「食べすぎ」である。
内臓は食べたものを何時間もかけて消化しますが、本来処理できる量を超える食べ物がひっきりなしに運ばれてくると、内臓はフル回転で働き続けなければならず、疲弊します。
結果、内臓の働きが低下し、
→栄養素をきちんと吸収できない
→老廃物を排出できない
→免疫力が低下する
など、様々な問題が生じてしまいます。
4.物を食べない時間(空腹の時間)を作る
空腹の時間を作ると、内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。
最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくやるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると体に備わっている「オートファジー」が働くようになる。
5.やるのは週1回だけ!我慢が少ないダイエット法。
空腹の時間以外は何を食べてもかまわないし、空腹の時間中でどうしてもお腹が空いた場合でもナッツ類であればOK。
できれば毎日が理想的だが、週一回だけ実行するだけでもリセット効果アリ!
6.究極の食事法のデメリットは、筋力が落ちてしまうこと。
内臓脂肪の分解とともに、筋肉も分解されていく。
減少した筋肉は筋トレで行うこと。
7.・「睡眠8時間+8時間の空腹」で、体に奇跡が起きる
睡眠時間と、起きたあとものを食べない時間の合計が、連続10時間以上になると脂肪の分解が始まり、16時間以上になるとオートファジーが働きだす。
長時間ものを食べずにいると、外部から糖質を補給することができなくなるため、体はまず肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用してエネルギーを作ります。
ものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓のグリコーゲンもなくなり、体は次に脂肪を分解してエネルギー源に変えようとします。
つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され減っていくのです。
8.空腹で成長ホルモンの分泌を促し、疲れ知らずの体に。
成長ホルモン4つの働きは以下の通り
→代謝が高まる
→筋肉量も増える
→コラーゲンを作る
→脂肪分解を促進する
【引用】
「空腹」こそ最強のクスリ
「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。
それだけで病気知らずの体が手に入ります。
p9★★
・オートファジー
→古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組みのこと。
週に一度でもまとまった空腹の時間を作ると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージをリセットでき、オートファジーが活性化して体が内側から若々しく蘇ります。
p11
・「1日3食」「食べすぎ」が疲れやすい体をつくる
1日3食というのは、それだけで「食べすぎ」の可能性がある。
内臓は私たちが食べたものを何時間もかけて消化しますが、本来処理できる量を超える食べ物がひっきりなしに運ばれてくると、内臓はフル回転で働き続けなければならず、疲弊します。
結果、内臓の働きが低下し、
→栄養素をきちんと吸収できない
→老廃物を排出できない
→免疫力が低下する
など、様々な問題が生じてしまいます。
p21★★
・物を食べない時間(空腹の時間)を作る
空腹の時間を作ると、内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。
最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくやるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると体に備わっている「オートファジー」が働くようになる。
p23
空腹の時間以外は何を食べてもかまわないし、空腹の時間中でどうしてもお腹が空いた場合でもナッツ類であればOK。
できれば毎日が理想的だが、週一回だけ実行するだけでもリセット効果アリ!
p25
・筆者の「空腹の時間」
平日は朝7時に軽めの朝食を摂り、21時頃に夕食を摂る。その間はモノを食べない。
土日のどちらか1日は、起床後朝食や昼食は食べず、夕食のみ食べる。
平日は13~14時間、休日に24時間の空腹の時間を作り、体をリセットしている。
p90★
・「睡眠8時間+8時間の空腹」で、体に奇跡が起きる
睡眠時間と、起きたあとものを食べない時間の合計が、連続10時間以上になると脂肪の分解が始まり、16時間以上になるとオートファジーが働きだす。
長時間ものを食べずにいると、外部から糖質を補給することができなくなるため、体はまず肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用してエネルギーを作ります。
ものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓のグリコーゲンもなくなり、体は次に脂肪を分解してエネルギー源に変えようとします。
つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され減っていくのです。
p110
・お腹がすいたら我慢せずにナッツ類などで空腹を満たす。
低糖質で塩分も少ない反面、良質な脂肪が含まれている。
また現代人に不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれているため、健康や美容にもいい。
★
p133
・究極の食事法のデメリットは、筋力が落ちてしまうこと。
内臓脂肪の分解とともに、筋肉も分解されていく。
減少した筋肉は筋トレで行うこと。
p162
・「糖」がもたらす毒を、「空腹」というクスリで取り除く。
糖尿病には、糖質制限よりも「空腹の時間」を増やすほうがいい。
糖質制限すると、体は脂肪やタンパク質を構成しているアミノ酸を糖に作り替え、エネルギーにしようとして、その結果筋肉量が減ってしまう。
p190
・空腹力は、「がん」「高血圧」「認知症発症」のリスクも減らせる!
p206★
・空腹を楽しむのは究極のアンチエイジング
オートファジーは、「古くなった細胞を新しく生まれ変わらせる」という究極のアンチエイジングを可能にする!
ミトコンドリアの質と数の低下が、疲労や老化をもたらしている。
質の良いミトコンドリアら抗酸化酵素が活発に働き、たくさんのエネルギーを作る割に活性酸素をあまり発生させない。
しかし、加齢や運動不足によって細胞内のミトコンドリアの質や数が低下すると、得られるエネルギーが少ない上に、活性酸素のダメージを受けやすくなるため、疲労や老化の原因となる。
16時間ものを食べない時間を作れば、オートファジーによって細胞内の古いミトコンドリアが一掃され、新しく生まれ変わる!
p213
・空腹で成長ホルモンの分泌を促し、疲れ知らずの体に。
成長ホルモン4つの働き
→代謝が高まる
→筋肉量も増える
→コラーゲンを作る
→脂肪分解を促進する続きを読む投稿日:2021.05.20
個人的にはもともと節制しているタイプのため、この本で著者が言っている、1日3食はそもそも食べ過ぎの可能性があると言うのが当てはまらないため、推奨されている16時間の空腹の時間を取るのは難しい。ただ食べ…過ぎや食事間隔の短さによる胃腸への負担は眠気やストレスにつながる時間はあるので、引き続きランニング、食事、休息の自分に合ったバランスで、健康的な暮らしを送りたい。続きを読む
投稿日:2024.03.17
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