東京カジノパラダイス(新潮文庫)
楡周平(著)
/新潮文庫
作品情報
カジノ計画が動き出した東京。元商社マンの杉田義英は、その運営権を獲得したカイザー社に転職。プロジェクトマネージャーのオリバーが、ジャパニーズカジノ成功の秘策は「飲む・打つ・買う」と確信、遊び好きの彼を見込んだのだ。杉田は、世界の超VIPが金を落とす夢のカジノを実現すべく、切れ者でミステリアスな美女・柏木とともに掟破りの作戦に奔走する! 『ラストフロンティア』改題。(解説・香山二三郎)
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商品情報
- シリーズ
- 東京カジノパラダイス(新潮文庫)
- 著者
- 楡周平
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2018.09.01
- Reader Store発売日
- 2019.02.15
- ファイルサイズ
- 1.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.6 (7件のレビュー)
-
【感想】
久しぶりの楡周平作品。
現実でもIR誘致が目前となっている今日この頃、そういった意味でも非常にリアリティ溢れる作品でした。
(誘致場所は大阪になるのかな?)
作中にも書いていたように、本場ア…メリカやマカオ、シンガポールなどに既にカジノは存在している中で、日本にカジノが出来たところでそれほど経済効果があるのかな?と思うのは事実。
結局エンターテイメント性が高くない事には、すぐに客離れしちゃって廃墟と化しそうな気もしますよね・・・・
この小説は、そんなリスクを加味した上で、どのように日本初のカジノを成功させるのか?といった物語。
日本に特化した遊びとして、「丁半」を取り入れるというのは非常に良い着眼点だなーと読んでいて思いました。
と、エンタメ小説としてはまぁまぁ面白かったのですが、同筆者の他作品と比較するとやや盛り上がりに欠けた作品だったなぁというのが正直な感想ですね。
設定は面白かったのですが、やっぱりこのテの作品は、キャラクターが大切ですね。
残念ながら本作には魅力的な登場人物がいなかったので、読み終わった後に余韻に浸れなかった気がします。。。
【あらすじ】
カジノ計画が動き出した東京。元商社マンの杉田義英は、その運営権を獲得したカイザー社に転職。
プロジェクトマネージャーのオリバーが、ジャパニーズカジノ成功の秘策は「飲む・打つ・買う」と確信、遊び好きの彼を見込んだのだ。
杉田は、世界の超VIPが金を落とす夢のカジノを実現すべく、切れ者でミステリアスな美女・柏木とともに掟破りの作戦に奔走する!
【メモ】
東京カジノパラダイス
p36
「あいにく、我々には高邁な理想なんてものはないんだよ」オリバーは口元を歪ませる。
「スリルと興奮に毒されて、大金を湯水のように使う。違法行為で稼ぎまくったカネを表に出すために、カジノを使う。どれも人間の屑のやることだ。
そして、そこにつけこみ、いかにして尻の毛まで毟り取るか。それを考えるのが俺たちの仕事だ」
p242
答えるよりも先に、ヤンが口を開いた。
「お台場、いや日本は、我々ジャンケットにとってもラストフロンティアなんだ。
シンガポール、マカオ、いや世界中のどこを見渡しても、これほどのハイクオリティが三拍子(飲む・打つ・買う)揃ってる国は日本以外にはない。
この市場をモノにできるかどうかに、俺たちのビジネスの将来がかかってんだ」
p304
「日本人って、異文化を融合させるのが凄く上手なのね。伝統文化の良いところは残した上で、異文化の優れているところは素直に受け入れる。それも、さらに工夫して磨きをかける」
GGはつくづく感心した様子で言った。
「確かにそうした一面があるのは否定しないけど、日本人は基本的に保守的でね。前例がないことには、物凄く慎重になる一面があることも事実」
「アメリカよりマシよ。移民の国、人種の坩堝(るつぼ)っていってもさ、人種ごとにコミュニティを造って暮らしてて、それぞれの文化が融合するなんてことはありませんからね。坩堝どころか色違いのタイルを貼り合わせただけ。それがアメリカの実態よ。つまり、調和とは程遠い国ってこと」続きを読む投稿日:2020.03.11
このレビューはネタバレを含みます
日本にカジノ事業を実施するにあたって、アシスタントマネージャーになった杉田が奮闘する話。日本ならではの独自色を打ち出そうと丁半博打に目をつけたが、事なかれ主義の官僚達をどう言い含めるか闘いが始まる。官…僚の説得の仕方や考えそうなことにリアリティがあって面白かった。小説ではうまくいっていたが、実態では官僚の中途半端なチャチャのせいでうまくいかなそう。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2023.02.11
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