傾聴のコツ
金田諦應(著者)
/知的生きかた文庫
作品情報
「なぜ、この人と話すと心がラクになるのか?」◎まずは相手の言うことを「全肯定」する◎話の裏にある“核心”をどう見つけるか◎「わかるよ」ではなく「伝わったよ」――◎「沈黙」を怖がらない◎上司は、部下の話を「全身全霊」で聴くこと◎夫は「理解」を、妻は「共感」を求めている「傾聴の達人」が教える、人に求められる人、信頼される人になるためのコミュニケーションの極意
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商品情報
- シリーズ
- 傾聴のコツ
- 著者
- 金田諦應
- 出版社
- 三笠書房
- 掲載誌・レーベル
- 知的生きかた文庫
- 書籍発売日
- 2018.12.20
- Reader Store発売日
- 2019.01.10
- ファイルサイズ
- 1.3MB
- ページ数
- 216ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (21件のレビュー)
-
話したがる人は星の数ほどいるけど
話を聞いてあげるのが得意な人は意外と少ない。
仕事 家族 友人関係
の状況でもやってしまうのが
【話を聞いてあげない】だと思う
実際に話すより 聞く方が 難しく…体力も使うし 根気もいる…
でもこのブクログに登録している読書家たちは、 傾聴を するための 能力を持っている人たちだと思う。
読書はセルフの【講習会】みたいな物だとおもうので
人の意見を聞いて吸収するもの…
読書家は
聞く( 聞こえてるだけ)ではなく→【聴く】事が出来るし
見る(視界に入ってるだけ)ではなく→【観る】事も出来ると思う
※だから結局俺が話が変わるけど 何が言いたいかって言うと…
【人間の思考を本で例えると、男は[自己啓発本]で女は[エッセイ、小説]だよね?】って事!!続きを読む投稿日:2023.08.29
傾聴のコツ
話を「否定せず、遮らず、拒まず」
著:金田 諦應
知的生きかた文庫
読んで、心が温かくなりました。
東日本大震災で人と向き合うことが本書のきっかけとなっています
簡単そうで、非常にむ…ずかしいこと、きちんと人の話を聞くこと、真摯になって人の話を聴くこと、それが、傾聴です。
気になったことは以下です。
■ 傾聴とは共感
多くの人は自分のことを話しがっている。伝えたがっている。そして、話すのがうまい人、伝える人が目立っています。
一方で、「話を聴く人」はあまり目立ちません。
営業マンとはいうのは、立て板に水のごとく商品やサービスをうまくアピールできる人だけがいい成績を残せているわけではありません。
話しベタでもお客様の話をよく聴き、お客様が困っていることをよく理解し、それを解決するような商品やサービスを提供できる人はいい成績を残しています
商品やサービスを説明するだけではなく、お客様の困っていること=ニーズを聴きだす力のある営業マンが求められているわけです。
ニーチェ:結婚生活は長い会話である
あなたが、何か悩み事を抱えていたとします。それを人に聴いてもらうだけで、その悩み事が解決したことはないでしょうか。
少なくとも、人に話したkとで胸のつかえがとれた。何かすっきりした、という経験があるのではないでしょうか。
ナラティブ・アプローチ ナラティブとは物語という意味です
苦しいとき、悲しいときにこそ、ユーモアが必要だからです
ジョークというのは、相手の哀しみや苦しみに共感し、慈しみの心、愛の心が相手と通じ合ったそのとき、その場だけで成立する冗談でありしゃれです
傾聴するときに大切なことは、共感する ことです
あなたのつらい気持ち、いまの話でよくわかったよ
共感するとは、仏教の言葉で、慈悲です。
袖振り合うも多生の縁、多生とは、多くの生命のつながりという意味です。
傾聴の場で一番いけないのは、逃げる、ことです
男性は相手に、理解 を求めるコミュニケーションをしようとするのに対し
女性は相手に 共感 を求めるコミュニケーションをしようとします
■ 傾聴とは相手の物語を受け入れること
傾聴では、相手が語ることに対し、まずは、全肯定します
自分のこれまでの価値観をいったん脇におくこと
傾聴の場は、善悪を判断するとところではありません
あるがままにうけとめて、共感してあげる場です
2つとして同じ現場はありません、人それぞれに物語があります。
傾聴において、沈黙している間も、言葉でない何かで会話をしています。傾聴には沈黙の時間も必要なのです
黙って聴ける
こちらから、答えをださない
傾聴とは取り調べではない
隠していることは、本人が後ろめたいと感じていることであったり、ごく親しい人への複雑な思いであったりします
これは訊いていると、ピンとくることがあります。
人のなやみというのは、近しい人との、愛憎、が核心にあることが多い
相手の言葉をそのままに受け取ってはいけない時、それは言葉に別の意味が隠されている時です
人には本音と建て前とがあります
■ 傾聴とは身近な人を幸せにすること
あなたの近くに、自分の話をきいてもらいたい人がいる
私はあなたのことを気にかけているよ、と伝える
傾聴に効率を持ち込まない
相手を変えようとしない、変えられない
自分の価値観や思い込み、筋書きを捨てること、そうした執着を解き放っていくことを、仏教用語で、法下着(ほうげちゃく)といいます
会話の中に、「でも」がでたら注意する
忍耐とはゆるしあうこと
「あとでね」は禁物
あせって、結果、をもとめない
この人と一緒に悩もう、と腹をくくって寄り添っていく、それが大切だと思うんです
傾聴では、あくまでも相手が主役
■ 傾聴とは他人との境界線をなくすこと
聴ける人になるための心掛け
あらゆる事象を知ろうとする姿勢があるかどうかが大切なんです
世の中のたくさんのことを知る
頑張って、より、頑張ろう、ともに頑張る、がいい
仏教に、施無畏(せむい)という言葉があります。畏れることなし、施すという意味です。安心感を与えるということです。
何かはげましてほしいんだな、と感じたときには、大丈夫、と言っていいと思います
傾聴とは、伴走はするけど、背負わないということ
■ 傾聴とは、自分をもっとよく知ること
傾聴と続けていると、私は十分話したので、今度はあなたの話も聴かせて、というサインが相手から出てくるときがあります。
そうなったら、こちら側の話をしてもいいときです。
聴けない時は無理をしない
自分の仕事にしてしまったらそりゃ疲れると思います。
でもねこれはね、私が神様(天)から与えらえた使命ですから、疲れることなんかないんですよ。 日野原重明
結局、傾聴というのは、慈悲の心です。
目次
はじめに
1章 傾聴とは、相手の話に「共感」すること
2章 傾聴とは、相手の「物語」を受け入れること
3章 傾聴とは、「身近な人」を幸せにすること
4章 傾聴とは、他人との「境界線」をなくすこと
5章 傾聴とは、「自分」をもっとよく知ること
おわりに
ISBN:9784837985709
出版社:三笠書房
判型:文庫
ページ数:216ページ
定価:770円(本体)
発売日:2019年01月10日第1刷
発売日:2019年07月20日第4刷続きを読む投稿日:2024.01.13
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