フレグランスジャーナル (FRAGRANCE JOURNAL) (No.459)

作品情報

【特集】においのマネジメント技術

においは香粧品開発において重要なファクターです。香りが製品に対して与える機能とブランドを高める価値とともに，体臭や環境臭を除去する技術と製品への応用は，その研究開発においてキーポイントとなっています。本特集では，におい，香りについての基礎的な研究と消臭関連の製品開発についてまとめています。

■脳科学の視点から―におい・香りが人に与える影響とそのメカ二ズム
　・・・元藍野大学医療保健学部臨床工学科教授　外池光雄
■ヒト皮膚から放散される微量生体ガスの挙動－発汗バイオマーカーとしての酢酸
　・・・東海大学理学部化学科　関根嘉香，東海大学大学院理学研究科　二階堂直樹・佐藤祥大・戸高惣史
■水やアルコールに分散可能なナノ粒子型有機光触媒（J-cat）によるにおいの除去
　・・・東京工業大学科学技術創成研究院　長井圭治
■複合的な体臭成分に対しても，優れた吸着・消臭機能を有する白色活性炭
　・・・マンダム基盤研究所　原武史・鍋井春奈
■洗口液を利用した口臭ケア
　・・・アース製薬研究開発本部研究部　土居史人・清水梨加・川口美香子
■衣類から発生するにおい改善技術の開発
　・・・ライオンファブリックケア研究所　佐々木七実
■においの原因となる皮脂を効率よく洗浄する皮脂洗浄剤
　・・・ニッコールグループ日光ケミカルズマーケティング推進部マーケティングG　佐藤智陽

〔対談インタビュー〕
〇新商品開発におけるオープンイノベーションの取り組みとその可能性を探る
　・・・アルビオン染谷高士×ソフィアリンクス三原誠史

〔日々粧進〕
〇沖縄県産ニンジン葉エキスの活用
　・・・技術士：環境部門エバグリーン企画部長　大山盛嗣

〔最新研究〕
〇ペプチドMKP摂取による発汗の体感に及ぼす影響
　・・・森永乳業研究本部素材応用研究所　田中美順・湯田直樹・越智大介・山内恒治・阿部文明

〔FJセミナー〕
〇第175回 FJ セミナー：顔の魅力研究～化粧錯視・表情研究・眼鏡メイクから学ぶ

〔新機器〕
〇CIP 対応溶解槽「ミキシレータ」（プライミクス）

〔新原料〕
〇カシミヤ毛由来加水分解ケラチン液「カシミヤコート」（一丸ファルコス）
〇新規リフトアップペプチド「TEGO Pep Up（テゴペップアップ）」（エボニックジャパン）
〇シリコーンエラストマーパウダー「DOWSILTM EP-9610 Cosmetic Powder」（東レ・ダウコーニング）
〇オール天然原料に改良されたマルチファンクション保湿剤「LiponicR Bio EG-1」（島貿易）

〔Topics〕
〇先端化粧品科学シンポジウム“動物実験が困難となった今，化粧品の安全性を考える”を開催（東京工科大学応用生物学部）
〇新生「オルビスユー」水の通り道，アクアポリンが鍵（オルビス）
〇中国美容博覧会とその活用について（キレイコム）

〔学会報告〕
〇第43回日本香粧品学会（2）
〇第36回日本美容皮膚科学会総会・学術大会

〔翻訳〕
〇最小破壊調整法　シリコーン系界面活性剤が創る新たな美的価値
　・・・Siltech LLC　Anthony J. O’Lenick, Jr.・Fenbao（ David） Zhang

〔連載〕
〇品質保証大戦略（33）：つもり積もって，原因窮迷
　・・・SHONAN T.Q.M 研究会　和田孝介
〇化粧品合成高分子（64）：アクアポリンと脳
　・・・元ディナベック知財広報ライセンス室長　矢野嘉宏，東京農業大学客員教授　島田邦男※各種権利等により、デジタル版には写真が非表示または記事そのものが収録されていない場合がございますのでご了承願います。