弱キャラ友崎くん Lv.6
屋久ユウキ(著)
,フライ(イラスト)
/ガガガ文庫
作品情報
文化祭目前、さまざまな思いが錯綜し――。
たまちゃんの問題がいったん解決し、文化祭を目前に控えた11月。
俺、友崎文也は日南との会議を再開し、また課題にとりくむ日々を送っている。
文化祭に積極的に関わりながら、集団での立ち位置を確立していくのがこれからの目標だ。
そんなとき、日南が俺に尋ねる。
「――あなたは、誰が好きなの?」
それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。
「三年に進級するまでに彼女をつくる」という目標に向けて、避けては通れない問い。
日南は言う。誰を選ぶのかと。
けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか?
成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。
――選ばれるはずのない俺が、誰かを選ぶなんておこがましい、と。
各賞総ナメの大ヒット人生攻略ラブコメ、待望の第6巻登場!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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商品情報
- シリーズ
- 弱キャラ友崎くん
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- ガガガ文庫
- 書籍発売日
- 2018.05.01
- Reader Store発売日
- 2018.05.25
- ファイルサイズ
- 16.8MB
- シリーズ情報
- 既刊14巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.7 (4件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
前巻終盤で日南が行った裁きを契機として日南の内面に踏み込む内容になるかと思いきやそうはならなかったのは少し意外だった。
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やはり日南はいずれラスボスになるから、今の段階ではその内面には踏み込む描写はしないということだろうか?
日南からの新しい課題としてこれまで関わった少女達の誰と付き合いたいかを決めることになった友崎。当初から二年生が終わるまでに誰かと付き合うと中目標で定められていたわけだから、そろそろ決めなきゃいけない時期か
しかし、友崎はその場で決められず代わりにもっと難しい課題を出されることに。正直、Instagramを撮るために試行錯誤して空回りする友崎の様子には過去のアレな記憶が疼いてしまう程に痛々しいものがあったよ……
文化祭実行委員としてクラスの意見を纏めつつも自分の意見を通すことになった友崎。そういや日南の指導で様々な場数を踏んできた友崎だけど、一対一やグループに対してではなく多数に向けて話すのって初めてか。
しかし、これまでに学んできた姿勢や口調のスキルを駆使して難なくクリア。むしろその意見交換の中に漫画喫茶をしたい、オリジナル脚本の演劇をしたい、それどころかその脚本には風香の書いた小説を採用したいという自分の意見を混ぜ込んだのは流石と言いたくなる。
又、風香が私的に書いた小説を演劇の脚本に採用するなんて案は、以前のクラスと関わる姿勢が消極的だった風香であれば断った筈の提案。その風香が友崎の提案を受け入れたのは、5巻でチーム友崎の一人としてたま支援に参加したことや、変わり続ける友崎を目の前にしたこと、何よりも友崎の提案だったから受け入れたのだろうね
あの図書室の妖精のようだった風香が友崎の影響で変化したことが伝わってくる良いシーンだった
途中では水沢に連れられて女子校の文化祭に赴きナンパするシーンも。友崎にあそこまで丁寧に優しくナンパ指南してくれる水沢ってどれだけ優しいんだ。ていうか諸々の発言も格好良すぎだ。
友崎は普段日南にリア充指導を受けているわけだけど、日南は学友などの前では友崎との絡みは最低限になってしまうし、そもそも男女の違いも有る。日南が男子である友崎に教えられることにはそもそも限界が有った。
それをこのような形でフォローされるとはちょっと予想外の展開。もしかして今後も今回のように水沢によって指南を受ける展開もあるのだろうか?
6巻でも5巻に引き続き友崎の成長を感じられる場面が幾つも有った。しかし、成長した分だけ目立ってしまったのがふとした瞬間に見えてくる弱キャラとしての素の部分。この巻の終盤ではそれが友崎の改善しなければならない点として突き付けられる
この弱キャラとして根底に有った感覚は風香やみみみとの仲が進展するもっと早い段階で修正されていなければならなかった点。けれど、その心の奥底に染み付いた無能感は奥底に有ったために日南だけでなく友崎自身も気付くのが遅れたもの。それは一朝一夕で治るものではない。しかし、それを無視していては友崎は何度だって風香やみみみに対して誠実になれない
水沢の鋭い指摘で自分の弱さと向き合うことになった友崎。次巻は遂に友崎が弱キャラを脱する時か?投稿日:2018.09.20
このレビューはネタバレを含みます
文化祭実行委員に立候補、出し物も自ら提案してクラスを動かしている友崎くん。
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もう十分にリア充認定してよい成長ぶり。
「ふたり彼女候補を選ぶこと」という日南の指令も納得したかに見えた友崎くん。
水沢に…「男の作法」的なナンパ指導も受けて、ますますリア充ぷりに厚みが増していくかに見えました。
しかし、終盤彼の闇が顔を覗かせることに。
勇気を奮ったに違いない菊池さんの間接的な告白を自己否定で傷つけてしまいました。
菊池さんの好感度は演劇関連で最大値であったでしょうが、この一言でどこまで下がってしまったことか。
これまでの流れから読者は予感していたであろう、みみみの告白。
友崎くんには意外だったらしく、こちらで頭がいっぱいのようです。
水沢も、同様のようです。
しかし、関係修復に時間をかけるべきなのは菊池さんなのですが。
作者さんは、ダブルミーニングを好んでいるようです。
演劇のダブルヒロインと「菊池さん」「みみみ」からなる三角関係
果たして、友崎くんの彼女候補は、「菊池さん」「みみみ」なのか?それともひとりに絞られるのか?
はたまた意外な人物になるのか?続きを読む投稿日:2019.03.19
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