アクシデント・レポート
樋口毅宏(著)
/新潮社
作品情報
御巣鷹山の悲劇は空前絶後ではなかった。しかも今度は一機だけでなく、ブラックボックスが見つからず真相は闇に覆われる。事故関係者と遺族、生存者の証言から浮かび上がる人間模様、政府と企業の体たらく、文化芸能、沖縄・原発の問題、そして隠されたこと。刊行自体が「アクシデント」な劇薬小説。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.2 (6件のレビュー)
-
台風24号で、今回5度目になる仙台名古屋往復フェリー8800円の格安旅のはずが、帰りの名古屋発フェリーが欠航になったため、東海道と東北新幹線に乗って帰らなければならなくなり、行きが4400円なのに帰…りは25000円もかかってしまった。
私は旅に出る度、かなりの確率でアクシデントに出逢うのだが、今回ほどのアクシデントは久々だなあ、と思っていたらもっと凄い事があったのを思い出した。
そんなわけで、この本を読んだわけでもないのに、私の昔の飛行機アクシデントを単に書いてみる(笑)。
今回の旅のアクシデントで思い出した。
私が生まれて初めて飛行機に乗ったのは新婚旅行。「ウイーン、フィレンツェ、ベニス、パリをめぐる10日間グルメツアー」というものだった。当時ヨーロッパへの直行便はなく、アンカレッジ経由で行くため、やたら乗っている時間が長い。それはまだ良いのだが、アンカレッジで給油し離陸した数時間後、機内アナウンスが英語で流れた。
完全には聞き取れなかったが「this plane has minor damage」という言葉が私の耳に入って来た。「マイナーダメージ??」私が考える間もなく、通路を歩いていたCA(当時はスチュワーデスさんですが)の顔色が青ざめたように見えた。
乗客の殆どが外国人、私たちのようなツアー客少数が日本人だったと思うが、外国人がざわつき始めた。その後、日本語のアナウンスで詳細な説明がなされた。
「アンカレッジ空港から報告があり、飛行機のタイヤの残骸が発見され、この飛行機のタイヤがパンクした模様です。でも安全には問題ありません」とのことだった。
「安全には問題ない」と言いながらも、CAの女性たちはとても怖い、或いは沈んだ形相になっていた。私たちツアー客は添乗員に確認したが、添乗員も不安気に説明するばかりである。
「Oh my god!!」という叫び声がどこからか聞こえて来た。
それから数時間、私は生きた心地がしなかった。生まれて初めて乗った飛行機で事故に遭い死んでしまうのか。なんて運が悪いのだろうと覚悟した。
コペンハーゲン空港に着陸する直前になると、CAが乗客全員に非常時着陸の態勢を取るように指示しながら通路を回る。彼女たちの顔もどこか寂しげである。
前かがみになり膝に手を回していた私にCAが寄って来て「眼鏡を外してください」と英語で言った。ああ、やはりそんなに危険な着陸なのだとあらためて思った。
飛行機が降下体制に入る。僅か数分の時間が異常に長く感じられた。車輪が空港の滑走路に触れた時、衝撃と振動が伝わって来た。心臓に悪い耳障りな音を立てながら、飛行機は滑走路を走る。でも、そのスピードが少しずつ弱まり、何事もなかったように飛行機は止まった。停止が完全に確認されると、乗客から一斉に大きな拍手が起こった。
何とか無事に着陸できたらしい。私は体を起こし、窓のカーテンを開け外を見た。その光景を見た時の驚きは今でも忘れない。
窓の外には、何十台もの黄色い救急車が待機していたのである。つまり、一つ間違えば大惨事になっていたほどの事件だったのだ。
幸い、そのスカンジナビア航空のパイロットが熟練で腕が良かったので助かったらしい。飛行機を降りるとき、CAや乗組員に乗客みんなが「Thank you」と言い、あちらも満面の笑みで返してくれたのは言うまでもない。
今から33年前、昭和60年3月17日のことである。
何故この時のことを思い出したかというと、話はこれで終わりではないからだ。
3月というのはヨーロッパではストライキが盛んな時期で、帰りはシャルルドゴール空港から成田への便のはずだったのに、航空会社の乗務員たちもストに参加したため、その飛行機が欠航となり、韓国の金浦空港経由、京都行の飛行機に振り替えられたのである。
お陰で京都に一泊する羽目になった。私は緊急の仕事などなかったので、タダで京都の高級ホテル一泊追加になったと喜んでいたが、急ぎの仕事がある人もいて、かなり困っていた。
会社の同僚や上司にはヨーロッパに新婚旅行に行くと伝えていたのに、お土産として韓国の「キムチ」と京都名物「おたべ」をあげたので「本当にヨーロッパに行って来たのか?」と疑われましたが(笑)。続きを読む投稿日:2018.10.01
航空機衝突という未曾有の出来事の関係者への取材をまとめたかたち。事故なのか事件なのか?関係者のそれぞれの証言が繋がってたり反対のことだったり。証言自体が物語として面白かった。でも最後まで読んでもやもや…残った、分厚いからさ…続きを読む
投稿日:2018.12.20
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。