カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
市谷聡啓(著)
,新井剛(著)
/翔泳社
作品情報
「日本の現場」に寄り添った、アジャイル開発の実践!現場のストーリーで、開発の神髄を学ぼう【本書の特徴】・現場のストーリーから、考え方とプラクティスを一緒に学べる・1人でも始められる業務改善の手法から、チームマネジメントの手法まで解説・日本の現場を前提にしているので、実践しやすい・アジャイルをこれから始める人だけでなく、もっとうまく実践したい人にも最適【あらすじ】ITエンジニアとしてSIer企業に勤務する江島は、問題だらけのプロジェクト、やる気のない社員たちに嫌気が差していた。そんな中、ある開発者向けイベントに参加したことがきっかけで、まずは自分の仕事から見直していこうと考える。タスクボードや「ふりかえり」などを1人で地道に続けていると、同僚が興味を示したため、今度は2人でカイゼンに取り組んでいく。ここから、チームやクライアントを巻き込んだ、現場の改革がはじまる。チーム内の軋轢、クライアントの無理難題、迫りくるローンチ……さまざまな困難を乗り越え、江島がたどり着いた「越境する開発」とは。【筆者コメント(「あとがき」より)】良い問いは人を立ち返らせてくれます。そのような問いは人によって異なるでしょう。読者のみなさんにとっての良い問いと出会えるよう、江島(本書の主人公)同様、自分がいる場所から外に出て、いろいろと見聞きしてみてください。もちろんこの本があなたにとっての良い問いになることを願っています :)※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
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商品情報
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - アプリケーション・プログラミング
- 出版社
- 翔泳社
- 書籍発売日
- 2018.02.07
- Reader Store発売日
- 2018.02.15
- ファイルサイズ
- 17.4MB
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この作品のレビュー
平均 4.2 (45件のレビュー)
-
# 書評☆3 カイゼン・ジャーニー | ソフトウェア開発のおとぎ話
## 概要
ネット上での評判がよく,[ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞2019](https://www.s…hoeisha.co.jp/campaign/award/2019/result) にノミネートされていたので興味を持って読んだ。
ソフトウェア開発の現場をよりよくするために,著者の経験を元にしたフィクションのストーリーとその解説を中心とした内容となっている。スクラムやらチームづくりなどについて書かれている。
ただし,自分にはあまり響かなかった。というのも,第一部であるように,結局,自分の考えに賛同する都合のいい人物の登場により状況が改善するからだ。
また,チームづくりに関しても小手先のテクニックな感じがしてならなかった。チームづくりに関しては,チームというよりかは人と人とのコミュニケーションについての本のほうが役に立つ気がした。例えば,デール・カーネギーの名著「人を動かす」であったり,先日読んだ「[ 人を助けるとはどういうことか](https://senooken.jp/blog/2019/02/25/)」などだ。
そもそもスクラムやらこの本で述べられている開発手法については経験したことがなく,おとぎ話のように感じてしまった。一度体験しないと理解できないだろう。
## 参考
> ### p. 044: タスクボードの基本
> TODOを洗い出すと、すっきりする反面、量が多くなってタスクの全体像が俯瞰しづらくなる。だから、TODOには直近で必要な一定期間分のタスクのみを貼り出すようにして、先々のタスクや気付いたことなんかは、別の場所にためておくようにすると良いだろう。この場所を、Icebox (冷凍庫) といったり、Parking Lot (駐車場) と呼んだりする。優先順位をつけずに、いったん預けておく場所という意味合いだ。
>
> タスクには取り組むべき順番がたいていはある。TODOのステージで、上下の並びで優先順位を表現すると良いだろう。
Kanbordというカンバン方式のタスクボードサービスを使っている。カンバン方式のタスク管理はやり方がいまいちよくわかっていなかった。普通に使うと,TODOが大量に出てしまい,縦に間延びしてしまう。ここでタスクボードの使い方が参考になった。
## 結論
ネット上での評判が良かったので期待していたのだが,自分には合わなかった。こういう開発手法というのは,周りにある程度理解者がいたり,自分が権力を行使できる立場にならなければ,発揮できない。
こうしたことができるような現場に入ることや,もっと根本的には人とのコミュニケーションの取り方について学んだほうが有益ではないかと感じた。
パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/03/05/続きを読む投稿日:2019.03.02
# SIerのとしての、自分の世界を変えていく、一人の旅人の物語
## 面白かったところ
* アジャイル開発は決まった型はない事が、ストーリーベースだからわかる
* アジャイル開発すらも、プロジェ…クトに合うのか検討している
* 突然チームで始めるのではなく、個人単位で始めている
## 微妙だったところ
* 主人公が「何をするひと」なのかは読み進めればわかったのだが、一言では名言されていない点がもやもやした
## 感想
「なんちゃってアジャイル症候群」なんて病気もあるくらい、実際にアジャイル開発を手を動かしてみないとどんなものなのかはわからない。
自身も自分で始めたわけではないし、わからないことが多いからこそ、この本を拠り所にしている。
この本に答えが書いてある時もあればそうでないときもある。
だが何かしらの答えやきっかけを与えてくれるこの本は、とても重宝している。続きを読む投稿日:2023.10.14
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