自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質
折木良一(著者)
/KADOKAWA
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東日本大震災時に統合幕僚長を務め、『シン・ゴジラ』自衛隊トップのモデルとされる自衛官が、人を動かす極意、「地経学」の重要性、「戦力回復」の真髄まで、ビジネススクールが教えない戦略の本質を明らかにする!なぜ私は東日本大震災のとき、福島第一原発に対してヘリ放水を「決心」したのか――。当時、自衛隊トップの役職である統合幕僚長を務め、映画『シン・ゴジラ』の統幕長のモデルともされる伝説の自衛官が、自らの経験を振り返りながらいま、戦略を語る理由は何か。世界がますます不安定化するなかで、変化に機敏に対応するためには、これまでのPDCAに基づく戦略だけではなく、自衛隊が最も大切にする「IDA」サイクルを理解し、さらには経営戦略の源流である軍事戦略を知る必要がある、と折木氏はいう。その他にも本書では、日本のアカデミズムが取り上げない「戦史研究」の意義、危機の現場で人と組織を動かすための極意、地政学を超える「地経学」の重要性から、戦略の成功確率を上げるための「戦力回復」の真髄までが、一気に語られる。ビジネススクールでは絶対に教えられない、しかしビジネスパーソンがいまどうしても知らなければならない、明日を生き抜くための「戦略の本質」。
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この作品のレビュー
平均 3.5 (17件のレビュー)
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ホフステッド指数を用いた国民性分析によると
最も「価値観」や「行動様式」が近いのが「ハンガリー」や「ポーランド」
「韓国」や「中国」は「ドイツ」や「フランス」より離れている
良い悪いではなく東欧諸国と…近くて東アジアは遠い
事実として知っておくべき内容やと思います
日本人の「集合的無意識」は極めて特異と言われます。
モノに神々が宿ると考えるアミニズムは刷り込まれてるなあと思います。
日本で戦略論を考えるにはそういう視点が欠かせないんやなと思います。
自分も反省しなあかんなと思うのは
「戦力回復」視点がない
ということです。
戦略は「一発勝負」でないからこそ「戦力回復」が必要と言えます。
目の前で起こることに追われて「戦力回復」に目が向かないのは個人としても組織としても反省点やなと思います。続きを読む投稿日:2019.12.21
借りたもの。
経営学の「戦略」とは違う、というか本当の「(軍事)戦略」とは何かを解説したもの。
軍事戦略の発想がそのまま経営戦略に反映されるかというと、違和感を覚える…
しかし、意思決定の迅速さとそれ…を可能にする分析能力(そのための視点や知識教養)チームの空気づくりは倣うものがある。
ビジネスや経営で「戦略」という言葉がもてはやされているが、そこに本来の「戦略」としての視点が欠落している事を指摘。そこから軍事戦略とはどういったことを考えているのか、と話が広がっていく。
この解説は、東日本大震災と原発事故を経て、映画『シン・ゴジラ』( https://booklog.jp/item/1/B01MSZDGVF )で描写された自衛隊の組織運営を通して、認知度が増したが故に求められたものだと想像する。
経営学で戦略とは「持続的な競争優位」を目的としたもの。グローバル化に伴い、経営戦略の定石、勝ちパターンが通用しなくなりつつある。
そこで戦略の本質である軍事戦略の視点――相手に勝つためにどうしたらよいか――に立ち返り、それを導き出すために日本人が見落としがちな視点を指摘する。
①「軍事戦略」を知らずに戦略は語れない
――戦史の研究が不可欠
②有事でも確実に戦略を実行する方法論がない
――戦略、戦術に落とし込む方法
③地政学・地経学的リスクへの感度が低い
――ビジネスと安全保障を知る
④日本人の「集合的無意識」を自覚していない
――相手の立場で考える視点の必要性、考えの甘さと他者依存があるという事実。
⑤「戦力回復」で生産性を上げる視点がない
――戦略は一発勝負ではない
戦史の分析については全体の流れや根本的な敗因などを指摘して、入門的な内容。
日本の敗戦原因、米軍の過去の反省をすぐさま組織に反映する臨機応変さを比較する。
北川敬三『軍事組織の知的イノベーション』( https://booklog.jp/item/1/4326302879 )の入門と言った内容だろうか。
自衛隊は迅速な意思決定をどういった風に行っているのか?
刻一刻と自体が変化する中で、現状、部隊の状態などを把握し、優先順位を決め、勝つために行動する……
PDCAサイクルならぬ、「IDAサイクル」――情報(Infomation)、決心(Decision)、実行(Action)――によって、迅速に意思決定と行動に移さなければならない。
そのために必要なことは
①リーダーの使命感と情熱、部下との信頼関係の構築
②(部隊、組織内に)達成すべき任務の重要性と意義を認識させる
③(部隊、組織内で部下の)話を聞いてやる
④現場の事は現場に任せる権限を与える
⑤指導は「性善説」で行う
ことを挙げている。
マイケル・アブラショフ『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』( https://booklog.jp/item/1/4837983413 )にも通じる、問題点を洗い出し部下を信頼し権限を与え自身と自負を責任感を持たせるリーダーシップ、チーム作りだった。
興味深いと思っているのは「タテマエ社会の崩壊」。
トランプ政権の誕生について言及しているのだが、2022年ではロシアのウクライナ侵攻にも当てはまるのではないだろうか。
地政学的な視点は、昨今の地政学関連本で指摘されているものと同様。
一帯一路政策によって軍事的影響力も挙げたい中国。
日本にとっての生命線である海路(チョークポイント)と被っている事。
「主権国家」ではなく「サプライチェーン」がつくる新秩序…という構想が紹介されていた(ウクライナ侵攻はその是非の結果を浮き彫りにするだろう)。続きを読む投稿日:2022.04.17
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