ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人
中山七里(著者)
/角川文庫
作品情報
少女を狙った前代未聞の連続誘拐事件。身代金は合計70億円。捜査を進めるうちに、子宮頸がんワクチンにまつわる医療界の闇が次第に明らかになっていき――。孤高の刑事が完全犯罪に挑む!
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商品情報
- シリーズ
- 「刑事犬養隼人」シリーズ
- 著者
- 中山七里
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2017.11.25
- Reader Store発売日
- 2017.11.28
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- シリーズ情報
- 既刊6巻
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この作品のレビュー
平均 3.6 (83件のレビュー)
-
犬養隼人シリーズ第三弾、「ハーメルンの誘拐魔」。代表的なグリム童話「ハーメルンの笛吹き男」が題材となり、更にワクチンの副作用という社会的な問題が加わり、果てしなく興味唆る罪深きテーマとなっている。
…子宮頸がんワクチンで記憶障害に陥った娘と、子宮頸がんワクチンの旗振り役として名を成した男の娘が誘拐される。現場に残されたハーメルンの笛吹き男の絵葉書。その後犯人からの要望や声明は無い。
「笛吹き男」は一体何者で何が目的なのだろう。それからも次々と誘拐されるワクチン副作用に悩まされていた被害者女性達。この誘拐劇に終わりはあるのか、終着には何が待ち受けているのだろうか。
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「ハーメルンの笛吹き男」
いつ仕入れたか知識なのか、不思議な事にこの名は潜在意識の如く当然の様に認知している。...にも関わらず、内容は詳しく知らないし知ろうと興味を持った事も無かった。以下、自身のメモとして大雑把なストーリーを作中の説明を借りて要約してみた。
【一二八四年、ハーメルンの街はネズミの被害に悩まされていた。依頼されたとあるネズミ捕りの男は笛を吹きその音でネズミをヴェーザー川に誘導し全部を溺死させる。しかし、報酬を渋った街の住民に男は怒り、同じ要領で街の子供を笛の音で誘い出し自らと共に洞窟に封印してしまう。】ーーーという伝承である。
ハーメルンにて子供達が大量に失踪した事から語られた話だそうだが、この伝承は災害や病死の説、軍隊の戦死説、移住説とあるらしい。どれにしてもハーメルンの笛吹き男は死神の象徴として語られている。...グリム童話が残酷だとは聞いていたが、これは知らなかった。
因みに第四の解釈も存在するのだが、これがワタクシ俗悪マンからすると非常に興味深い。ので、こちらもメモとしてここに残しておきたいと思う。
【笛吹き男とは精神を患った小児性愛者だった。児童を自らの歪んだ楽しみに供した。ある子は四肢をバラバラにされ、ある子は木の枝から吊り下げられた。】
ーーーーーーーーーーーーー
本書のレビューというより「ハーメルンの笛吹き男」の月刊児童新聞みたいな内容になってしまった。(児童新聞で例えると些か内容はアダルトだが)
本書に話を戻すと、子宮頸がんワクチンの副作用、第二の薬害エイズ事件が主軸となる。コロナワクチンが騒がれる現代を背景にすると震えてしまうような内容だ。
現在(リアル)が投影しているが勿論、ワクチンに否定的な者達も存在する。しかし少数派は弾圧されてしまうのが現状だ。だが、それは数が少ないのではなく声が小さいだけなのやもしれない。
....「かもしれない」でしか語ることは出来ないが、本書では犬養の捜査により、小さな声を発していた人が少なくない人数存在している。
ーーそして、その声は小さくとも示唆は鋭かった。
この「小さき声」はリアルに紐付け、しっかりと脳内の抽斗にしまっておきたいと思う。
さて、タイトルが示すように「誘拐物」なのは間違いないのだが、如何せん時期が悪かった。
というのも、私の脳内では百田尚樹の「野良犬の値段」という究極のエンタメ誘拐劇を堪能してしまった記憶が未だ鮮明なのだ。
そして第二の障害、帝王慣れだ。
【帝王慣れ】....ここで終わるわけが無い。つまりもう一度転がるとすればこうだ!!!
という優秀な人間様に与えられた時に惨たらしく作用する適応能力が楽しさを半減しくさりよっ...(言葉が悪いので以下略)
(´ρ`*)コホンコホン
次は本命である「ドクターデスの遺産」が待機しているので楽しみにしたいと思います。続きを読む投稿日:2022.06.05
七里作品も10冊以上連続で読んでいるので、今回は犯人が当たりました。でも、犯行の手口は想定外!やはり面白いですね。私の中では岬洋介と犬養隼人はツートップです
投稿日:2024.04.06
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