ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)
中野信子(著)
/小学館新書
作品情報
「いじめ」を脳科学する。
「子どものいじめ撲滅」に向けて、大人たちが尽力している一方で、大人社会でも「パワハラ」「セクハラ」などの事件が後を絶ちません。しかし、「脳科学的に見て、いじめは本来人間に備わった“機能”による行為ゆえ、なくすことはできない」と、著者である脳科学者・中野信子氏は言います。ならば、いじめに対するアプローチ法を変えて、その回避策を考えていくことが、良好な人間関係を維持するためには得策です。本書では、子どもの仲間はずれやシカト、大人のパワハラ・セクハラなど、世代を問わない「いじめ」に関して、その回避策を脳科学の観点から説いていきます。
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この作品のレビュー
平均 4.0 (67件のレビュー)
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脳科学者による、「いじめ」についての考察。
いじめが起きるのは本能的なものだから、完全になくすことは出来ない。
だからこそ、対策が必要という内容。
人間が進化する過程で、集団を作ろうとし、そこから外…れてしまう人間のことを排除する傾向が生まれた。
ある基準から外れるといっても、別に集団にとって害がない内容もありうる。
そのあたりに過剰反応してしまう場合があると。
同じ集団でいる時間が長くなればなるほど、排他的な傾向が強まる。
愛情がある関係でも、軋轢はかえって起こりやすい。
こうした場合に、ホルモンがどう働くかという説明がなされています。
日本の場合、同調圧力が高いことは、皆ある程度わかっていますよね。
農耕民族であることや、江戸時代に村から離れられず、集団で作業してきたことなどが影響していると考えられます。
日本人に多い遺伝子があるとは、初耳でした。
かって、いじめが問題になり始めた時、「いじめられる側にも原因がある」と最初は言われました。
これって、そもそもそういうこと、ですよね。
いじめっ子本人や擁護者の理屈はそうだったし、教師の指導が子供の喧嘩?にどこまで踏み込むべきかという問題でもあったかと。
でも、誰でも標的になるような教室の荒れっぷりが目立ってくると、「いじめに理由はない」と言われるようになった。
やがて、「社会で許されないことは、学校でも許されない」と言明されました。
このあたりの成り行きも、若い人はもう知らないだろうけど。
最初にこのタイトルを見た時、「ああ、そうそう」と思ったタイミングでした。
自分が受けたいじめのような言動の理由を長い間考えていて、相手は「自分が世間の側にいて正しいのだ」という感覚(勘違い)を抱いているのだろうと感じたのです。
恥ずかしいと思うこともなく?不当なことを言える理由がそこにあるのじゃないかと。
大した内容じゃなかったんですが、こちらを傷つける意図を込めて強く言われたので、謎だったものです。
この本の提言で、学校のすべての教室にカメラをつけるというのがありましたが。それでは、監視社会になってしまうし、現代ではそれが流出するようなこともありうるので、無理があるでしょう。
でもそういう、密室性を減らす対策をいくつか考えておく必要はあるのかもしれません。
カウンセラーを増やすだけでも、効果は出ているはず。
集団というのは、個性が違う人間が集まり、様々な形で協力し合うものだということも、生き伸びるための基本なんじゃないかと。
伝え損なわないようにしたいものです。続きを読む投稿日:2021.10.23
いじめは快楽を伴うからやめられないことには納得感があった。小学校の時にいじめほどではないが揶揄われた経験と揶揄ってしまった自分の実体験と、本書の科学的な視点からいじめを紐解いた理論が重なった。
いじめ…は確かにやめられない構造なのかもしれないが、辞められないからといって立ち向かっていくのを諦めるのは違う。科学的な視点も踏まえて、さまざまな場面で起こるいじめにどう対処していくかこれからも考えていきたいと思った。続きを読む投稿日:2024.01.03
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