日本海軍の興亡
半藤一利(著)
/PHP文庫
作品情報
日本海軍とは、いかなる歴史をたどった組織であったのか。東郷平八郎、秋山真之、山本権兵衛、山本五十六、角田覚治ら、海軍史にその名を刻む名提督・名参謀の真実の姿とは。そして、戦史に残る、数々の名勝負・名場面は、どのような人々の決断によって、展開されていったのか・・・・・・。本書では、勝海舟による創始から、日清・日露戦争の勝利によって、日本を世界の第一級国に押し上げた、“栄光の明治時代”、軍縮条約に対する意見の衝突によって、次第に組織に歪みを生じてゆく、“苦悩の大正時代”、そして、開戦反対派の努力もむなしく、太平洋戦争に参戦、あげくの果ての徹底的敗北により、組織解体に陥る、“悲劇の昭和時代”にいたるまで、波瀾に満ちた、日本海軍の興亡史を、代表的人物の言動を中心にしながら、ドラマチックに描き上げてゆく。「海軍に厳しい海軍ファン」である著者の目が、海軍の功罪をあます所なく示してくれる、海軍ファン必携の書。
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商品情報
- シリーズ
- 日本海軍の興亡
- 著者
- 半藤一利
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文庫
- 書籍発売日
- 1999.01.05
- Reader Store発売日
- 2017.09.08
- ファイルサイズ
- 2.2MB
- ページ数
- 400ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (6件のレビュー)
-
「陸軍が悪玉で海軍は善玉」みたいなフレーズを良く聞くけれど、読む限りでは海軍も陸軍と同じように官僚化していて似たようなもんだったんだな〜と。山本五十六らの抵抗虚しく日本が日米決戦へ向けてひた走っていく…件は悔しい思いでいっぱいになる…。
一方で、藤井大佐や角田少将ら立派な海軍軍人を知ることができたのが収穫。天才と謳われたという堀少将の存在もそう。また他の本で深堀してみよう。山口多聞がさらっとしか登場しなかったのは残念…。
なんにしても半藤さんの本は分かりやすくて読ませる。続きを読む投稿日:2008.02.15
海軍のこと、全然わかりません。
山本五十六とか東郷平八郎の名前くらいは聞いたことがありますが、いつの戦争で活躍した人なのかはさっぱり。
だから、読んでも読んでも内容が全然頭に入ってこない。
ごめんな…さい。
勉強して出直してきます。
心に残ったのは1922年のワシントン会議での全権大使だった加藤友三郎海軍大臣の国防感。
”国防は人の専有物にあらず。戦争もまた軍人にてなし得べきものにあらず。国家総動員してこれにあたらざれば目的を達しがたし。……平たくいえば、金がなければ戦争ができぬということなり。
戦後ロシアとドイツとがかように成りし結果、日本と戦争の起こる可能性のあるは米国のみなり。仮に軍備は米国に拮抗するの力ありと仮定するも、日露戦争のときのごとき少額の金では戦争はできず。しからばその金はどこよりこれを得べしやというに、米国以外に日本の外債に応じ得る国は見当たらず。しかしてその米国が敵であるとすれば、この途は塞がるるが故に……結論として日米戦争は不可能ということになる。
国防は国力に相応ずる武力を備うると同時に、国力を涵養し、一方外交手段により戦争を避くることが、目下の時勢において国防の本義なりと信ず。すなわち国防は軍人の専有物にあらずとの結論に達す。“
もともと海軍は、外国から攻められた時の国防のために作られた、専守防衛の組織だったのに。
手にした武器を使ってみたくなるのは、個人も組織も同じらしい。
海軍の面子を保つために、世界的軍縮の波に逆らい、孤立していったこと。
そして、世界の情勢を冷静に判断できる人を、軍の中枢から追い出し、勢いだけで中身のない、自分に都合のいい解釈をゴリ押しすることによって、自ら崩壊していった海軍。
その時々に、きちんと状況判断のできる人はいたけれど、他人の職掌に口を出さないのが海軍の決まり。
ちなみに軍縮派の人たちは賊軍と言われた旧幕臣が多く、艦隊派と言われたイケイケグループは薩長の人が多かったそうです。
やっぱり明治維新は歴史に必要のないテロ行為だったのでは?続きを読む投稿日:2018.09.19
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