文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方
吉岡友治(著)
/草思社
作品情報
文章は「接続詞」で変わる。
書くときに接続詞を意識するだけで、自分の考えが整理され、何をどう伝えるべきかが見えてくる。
簡潔に自分の考えをまとめるのが苦手という人に最適。
レポートや小論文、企画書、報告書がたちまち見違える、ロジカルライティングの超入門書。
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この作品のレビュー
平均 3.5 (5件のレビュー)
-
・理由「なぜなら」、説明「…のである」、例示「たとえば」
・例が続く場合、「たとえば…実際…」が便利
・「たとえば…とくに…」と「たとえば…実際…」との使い分け
・「そもそも」は、常識を問い直して、新…奇な結論を受け入れさせる
・さんざん推論を重ねてから「要するに」で決めつける
・結論を表す接続詞「つまり」「このように」「したがって」「だから」。結論で新しい内容を述べてはいけない
・「かつ」「もしくは」よりも「と」「また」「あるいは」の方が分かりやすい続きを読む投稿日:2018.11.04
このレビューはネタバレを含みます
・わかるようでわからない列挙(58)
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列挙(「まず…次に…」)という形で整理するにはMECEが成り立っていることが必要。区別して並べられた要素の間に、互いに何らかの関係や影響が認められるのなら、列挙…で整理するのは間違っている。
・比較と対比の違いは?(70)
「一方…他方…」は比較(comparison):共通性を強調(一つのものごとのいろいろな側面を指摘)→結局は似ていると言いたい
「それに対して」は対比(contrast):相違を強調(対立する二つのものごと)→反対の内容であると言いたい
・「ただし」は前、「しかし」は後が大切(84)
・新しい接続詞「なので」(96-8)
「つまり…つまり…」と相手を追い込むと面倒くさがられる
「だから…だから…」は自己主張が強すぎると敬遠される
「なので」はニュートラルな形で、抵抗感なしに論理的な流れをつくる
・説明:「のである」は文末の接続詞?(105)
「説明」を示す表示。説明は言い換えである
・例示:「たとえば」と「実際」の違い(109-14)
「たとえば」はたとえ話、つまり比喩でも使うことができる
「実際」はあくまで現実に起こったこと:感情面よりデータ的な情報を強調
まず「たとえば」で始め、さらに詳細な事例やデータを示す時は「実際」を使う
一番目立った例を一つだけ提示し、詳しく描写した方が効果的
・説明と例示の区別は総体的(117)
・結論:「だから」と「したがって」の違い(122-4)
「だから」は筆者が主体的に判断するニュアンス
「したがって」は客観的、自然に結論が出てくるニュアンス
使い分けに悩んだら「したがって」
・結論:「つまり」と「このように」の違い(135-6)
「つまり」は直前の内容を受ける
「このように」は前の広い範囲をまとめて指し示す
・「とにかく」「やはり」(「飛躍系」接続詞)は使わない(144)
・「よって」「ゆえに」(文語表現)は気取りすぎ(155)
・「かつ」「もしくは」など難解な言葉は使わない(161)
・論理学の構成要素は6つだけ(164)
かつ(and)
あるいは(or)
もし…ならば…(if...then...)
すべての(all)
ある(a certain)
ない(not)
文章を理屈立てて書くことが目的なら、これらが正確に使われているかどうかを気をつけるだけでいい
・ポイント・ファーストの原則(171-2)
冒頭の一文で結論を述べる
直後は「つまり」で第一文を説明する
「まず…次に…それから…最後に」を使って順序づけ、これから文章がどう進むか予告する
→構造をはっきり見せて、全体構造の見通しをつきやすくする
続きを読む投稿日:2024.02.25
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