黄砂の籠城(上)
松岡圭祐(著)
/講談社文庫
作品情報
今こそ読むべき、日本の快挙。圧倒的歴史エンタテインメント元防衛大臣 石破茂推薦!―1900年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが今よみがえる。
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商品情報
- シリーズ
- 黄砂の籠城
- 著者
- 松岡圭祐
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2017.04.14
- Reader Store発売日
- 2017.04.14
- ファイルサイズ
- 1MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 3.7 (47件のレビュー)
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作者初の歴史小説にして傑作
今まで「万能鑑定士Qシリーズ」や「探偵の探偵」、「水鏡推理」等を書いてきた作者が
急に歴史小説を出したため、かなりびっくりしました。
内容は「義和団事件」を題材にしたもの。
自分は知らなかったのです…が、明治維新から30年後に当時の清で起きた事件が題材となっており、
義和団によって孤立した列強11カ国の公使達がいかにして籠城したか、また、11カ国をまとめあげたある日本人のことが書かれています。
歴史小説と言えども、読みやすい。
ただ、命を掛けた人々の話であるので暗い面もあります。
また、ミステリー的な側面も。
「日本人こそ最高の勇気と不屈の闘志、類稀なる知性と行動力をしめした、素晴らしき英雄たちである。」と
当時のイギリス公使に言わしめた日本人の活躍を知りたい方はぜひ一読を。続きを読む投稿日:2017.04.16
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史実よりはフィクションの作品
導入部分 マクラの部分はずいぶん効果的で本編への興味を誘われた。迫力ある戦闘シーンの表現は真に迫っていて素晴らしい。しかし数多くの人物造形が皆紋切り型で魅力に乏しい。唯一の例外が柴五郎である。実在の人…物であるせいかもしれない。語り部の伍長の思考がずいぶん現代日本人的なのが気になる。「日本すごい」という自画自賛的な評価も気になる。
続きを読む投稿日:2022.05.14
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