日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ
小林英夫(著)
/講談社現代新書
作品情報
近代日本にとって最大最悪の戦争だった日中戦争。軍事力で圧倒する日本が弱敵・中国に惨敗したのはなぜだったのか? 両国の戦略の違い、その根底にある国民性の違いまで分析し、これからの日中関係を見通す決定版! 新史料『検閲月報』から、両国民の封印された「肉声」の数々も紹介。
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商品情報
- シリーズ
- 日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ
- 著者
- 小林英夫
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社現代新書
- 書籍発売日
- 2007.07.20
- Reader Store発売日
- 2017.03.03
- ファイルサイズ
- 24.5MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 2.8 (9件のレビュー)
-
ソフトパワーとハードパワーに分けて、日本は短期決戦の発想しかなく、長期戦の戦略で負けた。とする本。
日本人がそういう特性があるのは理解できるかな。ただソフトパワーとハードパワーを本の中心に持ってくるな…ら、もう少し定義をはっきりさせて欲しかった。定義が曖昧なだけに後付の理論に聞こえてしまう。結局アメリカに好かれたのはどっちかって話だし。日露戦争は明石さんがロシアで工作成功したからと考えればソフトパワーで勝ったし。
日本の新聞の体質がこのころから同じなのは勉強になった。外国メディアが正しいことを正確に書くために、検閲対象だという時代があったのだ。続きを読む投稿日:2013.06.02
日中の戦争観の違い(殲滅・消耗→ハード・ソフト)を切り口とした枠組みを用いた説明は確かにわかりやすい。が、わかりやすさは紋切り型の歴史観にもなってしまうので、歴史を単純・短絡的に解釈してしまう危険もあ…る。
満州事変の首謀者である石原莞爾が総力戦・消耗戦を想定し、日中戦争には反対であったにも関わらず、なぜ突き進んでしまい、ズルズルと長引いてしまったのか?フレームワーク的歴史学では、政治体制および意思決定システム論への言及が不十分になってしまう限界を感じた。続きを読む投稿日:2019.08.01
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