屈折くん
和嶋 慎治(著)
/シンコーミュージック・エンタテイメント
作品情報
怪奇派ロックバンド、人間椅子の中心人物、和嶋慎治による初の自伝。
弘前が生んだ東北のトリックスターが、奇想天外な人生を明かす。「メンヘラ」でも「こじらせ」でもない、僕を作ったのは“屈折”だった――。
家族に溺愛された幼少期から、ギターを猛練習した中学時代、人間椅子結成、そしてようやく食えるようになった現在まで。和嶋慎治のすべてがここにある!! 特別対談=みうらじゅん/シソンヌじろうも掲載!!
【CONTENTS】
第1章 弘前編
幼少時代
本家とは
小学校時代
トランプ占い/ビートルズと漫画とユリ・ゲラー
中学校時代
ロックの洗礼/図書局とギター/ロック鑑賞会/ほろ苦い思い出
高校時代
作曲への目覚め/あだ名は屈折/バンド放浪記
精神の変容
御幸町との別れ/未知との遭遇
第2章 大学編
浪人時代
仙台での日々
大学時代
仏教青年会
デビュー前夜
人間椅子誕生/世田谷のガウディ/運命
第3章 暗黒編
バンドデビュー
イカ天出演/デビューへの不安/以下天交遊録/レコーディング開始/生みの苦しみ/ブームの終焉
試練の始まり
アルバイト生活/弘前へ
結婚時代
鎌ヶ谷にて/自作エフェクター/再び高円寺へ
生と死
新生人間椅子
曙光
肉体労働の日々/酔いどれ哲学との出会い/美しく生きたい/脱出/ふれあい/労働のボーナス
第4章 現在から未来へ
再生
心の掃除/蚕糸の森公園/仕事の充実/オズフェスへ/芸術は無限
特別対談(1) シソンヌじろう
特別対談(2) みうらじゅん
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 4.6 (6件のレビュー)
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ちゃんと聴き込むようになったのは1990年代に入ってからだったが、そもそもはイカ天時代、もう30年近くも前になるあの頃から好きなトリオバンド、人間椅子の和嶋慎治氏がなんと自伝を出版されたのだというので…、これはもう読まねばならない。
その音楽性や世界観は好んでいるものの、さすがにプライヴェートの動向までトレースしていたわけではないから当たり前だけど、和嶋氏が30代の一時期に結婚生活を送っていたとは知らなかったし(結婚しているのかということ自体に興味を向けた経験がなかった)、ライヴ中のMCで冗談めかして「いや~今やってるアルバイトで…」などと話しているのを聞いた記憶はあるが、結構最近までこれほどリアルに苦労をされていたのだという事実にも初めて思い至ったのであった。
デビュー以来、活動休止することもなくコンスタントにアルバムを出し続け、ツアーも精力的に行っているというイメージだったが、その姿の裏でこのような日々を生きていたとは。
今世紀に入ってからも何度もライヴに足を運んでいるが、私がそのステージパフォーマンスを観て聴いて感動していたまさにその時にも、和嶋氏はこの書にある"暗黒編"の道程を歩んでいたわけだ。
幼少時から中高、大学生時代にかけて抱えていた様々な屈託や、節目節目で氏を襲う神秘的なオカルト体験、そして各アルバムあるいは各楽曲が生み出された時の心理状況及び生活状態についても赤裸々に綴られているから、読みながらiTunesを開いて彼らの音を聴かずにはいられなかった。
さらに読み終わった後に、特に2000年代後半あたりの曲を聴くと、また違った思いで耳を傾けることができる。
アーティスティックな才能と情熱を持ち合わせ、でも生きるのにとても不器用で、繊細過ぎる和嶋慎治という一人の男が、剥き出しの"魂"を曝け出し、紙の上に殴りつけたこの独白はまさしく文学であり、その"魂"が自らの立ち位置をしっかりと掴んで、生まれ直しを遂げていく様は文句なしで美しい。
ドン底を知った人間は、優しく、強くなれる。
この境地に至った氏がとても羨ましいとさえ感じてしまう。
人間椅子を背負うもう一翼、鈴木研二氏の自伝も読んでみたいものだ。続きを読む投稿日:2017.03.17
学業はそこそこ、スポーツが苦手は少年は、文学と音楽に目覚めた。愚直にそれを追い続けて、いったんはスターの階段に乗りかかったが、目指すところとのトレードオフで、地を這う生活をせざるを得なかった。
…そんな中、再び世に認められ出した。きっかけと秘訣はなんだったのだろうか?
試練、苦労が続く著者を導いたのは、好きな読書を通じてわかった周りの環境への感謝。今自分が音楽ができることへの感謝、今自分がこの境遇で制作をできることへの感謝。やりたいことに真剣に向き合い、感謝を通じて音楽で自分を表現する。
ももクロとの共演だけではなく、PVが世界中で評価され、ヨーロッパツアーまで実現してしまった。遅咲きの名花。地中に埋もれていた蓮花。彼らのペースでどこまでいけるのだろうか?まさに中年の星であろう。続きを読む投稿日:2020.12.04
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