葉桜と魔笛
太宰 治(著)
/立東舎
作品情報
太宰治の『葉桜と魔笛』が人気マンガ家とコラボレーション! 不朽の名作が、いま新たによみがえる。太宰治の『葉桜と魔笛』が、畠中恵原作の人気シリーズ『まんまこと』のコミカライズなどで知られ、色彩豊かな和服イラストで人気のマンガ家・紗久楽さわによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。 *この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されています。文字の拡大・縮小や、検索、ハイライトなどの機能は利用できません。
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商品情報
- シリーズ
- 葉桜と魔笛
- 著者
- 太宰 治
- 出版社
- リットーミュージック
- 掲載誌・レーベル
- 立東舎
- 書籍発売日
- 2016.12.19
- Reader Store発売日
- 2016.12.19
- ファイルサイズ
- 20.3MB
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この作品のレビュー
平均 4.3 (14件のレビュー)
-
太宰治と人気漫画家の紗久楽さわさんのコラボ作品。
「葉桜と魔笛」
切ない、姉妹愛を感じる作品でした。
主人公である老婦人の、三十五年前の回想という形で進む物語。
二十の主人公は既に母を亡くしていて、…中学校長である頑固で厳格な父親と十八の病弱な妹と三人暮らし。
妹の死期が迫り、ただ側で黙ってみていることしか、できない主人公は気も狂わんばかりに苦しんでしまっていた。
日本海大海戦で、軍艦の大砲の音が絶え間なく響いてくる時代の最中でも、ただただ妹の事ばかりしか考えられない状態。
そんなある日、妹の箪笥の中に恋人と文通していたらしい手紙の束を密かに発見する。
当時、自由な恋愛などできない時代なので、はじめは自分まで浮き浮きした気持ちでいたのだが、最後の手紙の内容には、雷電に打たれたときのような衝撃を受けてしまう主人公。
そしてある行動を起こす。
妹の為に…!!
途中で出てくる妹の台詞がなんとも切なかったなぁ。
「ああ、死ぬなんていやだ。
あたしの手が、指先が、髪が可哀そうー」
まだ若い女性である妹の心の叫びは…たまらない。
そして時々
姉として、女性としての主人公の複雑な心理も、垣間みれるような部分もあって…
なんともいえない、切なさも感じた。
魔笛についても幾通りか考えさせられて、あとを引く読後感。
葉桜の奥から聞こえてきたという軍艦マアチは、まさに魔笛という表現で、しっくりくると思った。
魔笛の謎はどうあれ、それで姉妹はそれぞれ救われたのだといえると思う。
じんわりあったかい気持ちになった読後感は良かった。
「葉桜のころになれば、私はきっと思い出しますー」
主人公が年老いてから語るという構成も素晴らしい。
このタイトルも素敵。続きを読む投稿日:2023.07.23
このレビューはネタバレを含みます
「あたしは、ほんとうに男のかたと、大胆に遊べば、よかった。あたしのからだを、しっかり抱いてもらいたかった。…お悧巧すぎた。…あたしの手が、指先が、髪が、可哀そう。死ぬなんて、いやだ。いやだ。」
レビューの続きを読む
病気で…死ぬ間際にある妹のこの言葉が胸に刺さった。若い時分に死ぬということは、したいことが叶えられぬうちに死ぬということ。人はいつ死ぬかわからない。だからこそ、お悧巧でいすぎるよりも、自分の望みを叶える行動をとっていかないと、死の淵が見えたときに後悔してしまう。そう思う前に、やりたいことをやれるうちにしっかりしたいと思った。
太宰治は、本当に人の心の奥底にある本音をえぐり出すのがうまい。死にたくない、という妹の気持ち、それを感じとる家族の気持ちが、痛いほど伝わってきた。続きを読む投稿日:2024.02.01
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