修羅走る 関ヶ原
山本兼一(著)
/集英社文庫
作品情報
時は慶長五年九月十五日。昨夜来の雨は上がれど、濃霧が立ちこめる関ヶ原。一大決戦の秋を迎えていた。未明、小早川秀秋の裏切りの気配を伝える密使が石田三成の下にやって来る。三成は裏切りに備え、万全を期す。一方、徳川家康は、豊臣恩顧の福島正則らの動向に不安を募らせる。東西両軍、命運を賭けた戦いの火蓋が切って落とされた! 日本史上最大、関ヶ原の合戦。その長い一日を描く戦国巨編。
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商品情報
- シリーズ
- 修羅走る 関ヶ原
- 著者
- 山本兼一
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社文庫
- 書籍発売日
- 2016.01.25
- Reader Store発売日
- 2016.10.07
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 608ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (8件のレビュー)
-
群像劇で関ヶ原の合戦を描いた歴史小説。分厚い小説であるが、慶長5年9月15日に関ヶ原で起きた合戦そのものを描く。岩井三四二『とまどい関ヶ原』(PHP研究所、2010年)は合戦前後の政治的な駆け引きが中…心であるが、『修羅走る関ヶ原』は合戦そのものである。NHK大河ドラマ『どうする家康』の予習になる。
関ヶ原の合戦は東軍の圧勝で僅か一日で終了した。平野耕太『ドリフターズ 7』(少年画報社、2023年)のスキピオが分析した様につまらない戦いと言えなくもない。しかし、それは結果論であって戦いの中にもドラマがあった。西軍が詰んでいる状態で開戦したようなものであるが、逆転のために真剣な手を打っていた。関ヶ原の合戦は裏切りや内応によって決着したが、裏切りを卑怯なものとして憎む人々が登場する。小早川秀秋の家臣にも裏切りに抵抗する者がいた。
序盤は小早川秀秋がどう動くかが攻防になる。その割には秀秋の裏切りは結果として説明されるだけであった。秀秋が裏切りを決断する心理を読みたかったと感じたが、『修羅走る関ヶ原』の秀秋は優柔不断という設定であり、描写する価値もないというところだろう。
関ヶ原の合戦の前哨戦に安濃津城の戦いがある。毛利勢や長宗我部勢は関ヶ原の合戦では遊兵となったが、安濃津城の戦いでは激しく戦った。吉川広家は最初から徳川家康と戦うことに反対し、黒田長政や井伊直政を通じて家康に内通していた。しかし、安濃津城の戦いでは激しく戦った。これには諸説ある。
第一に、武人の血が騒いだとする。
第二に、この時点では家康の動きが見えず、西軍有利と認識した。
第三に、広家が家康に内通しているとの疑惑が西軍の中に生じ、疑いを晴らすために真剣に戦う必要があったとする(山本兼一『修羅走る関ヶ原』集英社、2014年)
関ヶ原の合戦だけを見ると吉川家の努力に対して徳川家康は手のひら返しに見えるが、戦争全体を見ると毛利家は十分敵対的であった。続きを読む投稿日:2023.08.30
話の始まりは、意外性もなく淡々としていたが、進むにつれて人々の想いが強く伝わってくる。また、関ヶ原に行きたい。
投稿日:2019.08.11
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