乃木希典と日露戦争の真実

作品情報

『坂の上の雲』は間違いばかり、「乃木愚将論」は真っ赤な嘘！　実は乃木大将が「戦上手」だったからこそ、日本は救われた――。司馬遼太郎が『坂の上の雲』や『殉死』で描き出した乃木希典像は、「愚将」「戦下手」などというものであった。だが、実際の乃木は、まったく違っていた。本書は、陸軍士官学校（52期）、陸軍中野学校に学び、戦後は陸上自衛隊で陸将補まで務めた著者が、精緻な戦史分析に基づき、西南戦争から二〇三高地、奉天会戦まで、乃木希典の生き方と戦いの実相を描き切った真実究明の書である。以前、私家版のようなかたちで『名将乃木希典』と題されて発刊され、ほぼ乃木神社の社頭のみで販売されていた本だが、その透徹した内容が話題を呼び、高い評価を受けてきた。その伝説の書が、いよいよ新書での復刊である。「そもそも本書執筆の動機は、司馬氏の日露戦争に関する記述があまりにも偏見独断に満ちているにもかかわらず、それがあたかも歴史の真実かのように広く信ぜられていることに、義憤の念止み難きものがあったからである。あまりにも多すぎる簡単な史実の誤りに対し、いったい彼は資料を本当に読んでいるのかと疑問をもつようになってきた」（・・・・・・「あとがきにかえて」より抜粋）

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商品情報

シリーズ: 乃木希典と日露戦争の真実

著者: 桑原嶽

ジャンル: 人文・思想・歴史 - 歴史・地理

出版社: PHP研究所

掲載誌・レーベル: PHP新書

書籍発売日: 2016.06.15

Reader Store発売日: 2016.06.16

ファイルサイズ: 11.2MB

ページ数: 360ページ

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¥880（税込）

乃木希典と日露戦争の真実

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桑原嶽

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平均 4.2 （6件のレビュー）

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guusan

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ぜひ読んで下さい。

「坂の上の雲」を読んだ方は、この本を必ず読みましょう。星4つです。「坂の上の雲」では乃木大将は、愚かな大将として描かれています。愚かな乃木大将のために多くの命がムダに失われたと。「坂の上の雲」を読んで…、私も乃木大将はダメダメだったんだと思っていました。私がこの本を読もうと思ったキッかけは、古本屋で見かけた古い本です。それは乃木大将が率いる第三軍に従軍していたイギリス人ジャーナリストの翻訳本でした。昔の本なので文語調で書かれていました。その本には乃木大奨を讚える言葉が並んでいました。実祭に従軍していた外国人が讃えている乃木大将は本当に愚将だったのだろうか。疑問を感じました。軍事専門用語も、戦場の地理もわからないので、理解しづらい部分もありましたが、乃木大将は愚将ではないと思いました。別の本に書いていた事ですが、日露戦争から帰ったとき乃木大将は、あまりに多くの兵を失なった責任から自決するつもりだったようです。それを明治天皇から「死ぬな」と命じられたそうです。だから明治天皇が崩御されたとき、後を追うように自決されたそうです。このような人が、愚将と誤解されるのは残念です。ぜひこの本を読んで下さい。続きを読む

投稿日：2022.06.08

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tom555

乃木神社で結婚式をするに当たり、読みなさいと勧められた本。「坂の上の雲」の乃木大将しか知らなかった私にとって小説を実話と思い込むことの怖さを感じた。使命に生き、厳しい現実と向き合い一人孤独に戦い続けた…乃木大将。尊敬してやまない気持ち、乃木神社を選んだ私の人生に置いての指針となる一方で、「坂の上の雲」の反論は「坂の上の雲」より読みやすくなければ多くの人の誤解を解けないとの思いも募る。ことあるごとに人に薦めたい一冊となった。続きを読む

投稿日：2019.02.04