人類を超えるAIは日本から生まれる
松田卓也(著)
/廣済堂出版
作品情報
人工知能の能力が人類を超え、私たちの生活を一変させるという、まるでSFのような予測が現実味を帯びつつある。誰がそれを成し遂げ、世界の覇権を握るのか? 現時点のトップランナーはグーグルなどの欧米勢。しかし、日本には大逆転の隠し球がある! それは、2015年6月、世界的なスーパーコンピュータ省エネコンテスト「グリーン500」で1~3位を独占した気鋭の開発者、齊藤元章氏が手がけるNSPUだ。
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商品情報
- シリーズ
- 人類を超えるAIは日本から生まれる
- 著者
- 松田卓也
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- 廣済堂出版
- 書籍発売日
- 2016.01.01
- Reader Store発売日
- 2016.05.26
- ファイルサイズ
- 1.2MB
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この作品のレビュー
平均 3.8 (13件のレビュー)
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タイトルの根拠のためには是非本文をご一読
タイトルの根拠は本文中に一応記載されてますが、人工知能に関する日本の遅れに対して結構著者の願望もある感じ。人口知能が人類全体の知能を超えるという未来予測、いわゆる「シンギュラリティ(技術的特異点)」が…2045年にはやってくるそうな。。。
2045年問題というのはちらっと聞いたことあるようなないような、という感じですが、その前にSEとしては2038年問題の方が先で、気になりますw。続きを読む投稿日:2016.05.26
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人工知能は21世紀の産業革命となるのか
人工知能が人類を超える。まさに、SFさながらターミネーターのスカイネットが人類に対して宣戦布告する話を想像するかもしれませんね、この本のタイトルだと。(そういえば、スカイネットを作った会社と同名の会…社が日本に存在してました。)
確かにこの本には、SFで人間に反旗を翻す(一部例外もあり)映画を紹介してますが、著者を始め人工知能の専門家は、そういうことは起こりえないと断言しています。
人工知能といっても、その知能をどこまで人間に近づけるのか?
実は人工知能の専門家によって知識、感情、人格の全部、または一部と求めるものが大きく違い、したがってアプローチも違っているのです。
人工知能はチェスに続いて囲碁の世界チャンピオンにも勝利しました。ただし、この人工知能はチェスや囲碁への特化型であります。
特化型は決められたある分野では人間の能力を超えてきましたが、それしかできません。
なので、汎用的な人工知能の開発がこれからのメインとなってきます。有名どころでは、Google、IBM、フェイスブック、マイクロソフトがインターネットを元に情報を集めて人工知能に資金と技術を結集して、本気を出してきました。
特にIBMは、渡辺謙がCMで会話している「ワトソン」が有名ではありますが、これとは別に人間の大脳新皮質の再現を目差しているジェフ・ホーキンスと共同開発を始めています。
ちなみに、人工知能の開発者のなかには、「宇宙の神秘を解明」が目的で手段として人工知能を生み出そうとしている人がいます。先のジェフ・ホーキンスやGoogleに会社を買収されたデミス・ハサビスがそうです。
さてさて、日本での人工知能の取り組みはどうなっているのか?
日本は過去、国家プロジェクトで第5世代コンピューターというものがありました。「○○の場合は、○○する」というルールを積み上げていけば、人工知能ができるのではないか? そういう考えで1980年代に研究されていましたが、このプロジェクトは失敗します。もっとも、同じ「ルール型人工知能」を研究していた外国勢も失敗してましたが。このプロジェクトの本当の失敗は、人間の知能を過小評価していたからだと言われています。
では、21世紀の日本では、どのようなアプローチで人工知能を開発されているのか?
「全脳アーキテクチャ勉強会」というグループで汎用人工知能の開発が始められています。人間の脳の機能は、実はいろいろな部位からなりたっています。大脳、小脳、海馬、基底核、扁桃角などです。これらの同等の人工脳機械学習器を作って組み合わせれば、人間の脳と同等かそれ以上の人工知能を作り上げることができるという考えをもとに、全脳アーキテクチャ勉強会は活動を行っています。
冒頭では、人工知能が人類に反旗を翻すとは専門家は考えてもいないといいました。
でも、そういう考えは蔓延しています。例えば、起業家のイーロン・マスクや物理学者のスティーブン・ホーキングは人工知能における危険性を訴えています。著者はこれを「ハリウッド的世界観」と切って捨ててます。
なぜ、ここまで温度差は大きいのか? それは、ハリウッドに出て来る人工知能を作り上げることがほぼ不可能なことを、専門家は知ってるからにほかなりません。
ただ、人工知能が発達すると、別の意味での危険性は存在します。
まず、人間は仕事を奪われます。下手すると芸術家も仕事を奪われます。ただこれは、ギリシャ・ローマ時代の再来になると予想している人もいます。いわゆるギリシャ・ローマ時代は労働を奴隷が行っていました。この奴隷の部分を人工知能が担うことで、人間は遊んで暮らせる世界が来るという予想です。
もう一つの危険が、格差の拡大です。いわゆる、人工知能を手に入れた国家はより発展をしていき、人工知能を持たざる国は支配されていう世界です。
これらは、どちらも人工知能がもたらす問題ではなく、人間側の問題ではありますが。
人工知能は21世紀の産業革命になり得るでしょう。なぜなら、生活が想像絶するくらいに一変するからです。
産業革命に乗り遅れた国は、世界の主流から取り残されました。この流れに乗れなければ、日本も今の世界的立場でいられる保証はありません。
そして、日本はこれから少子化の影響で人口は減っていくでしょう。でも、これはある意味チャンスなのかもしれません、少ない人口で社会を回るように社会変えていくのに人工知能は手段の一つとして有用なのですから。
世界は2030年を目標にプロジェクトを走りだしています。日本がこれに追いつき追い越す為の切り札が、齊藤元章氏の人工知能プロセッサ「NSPU」です。最後の章は著者と齊藤氏対談が載せてあります。続きを読む投稿日:2016.08.21
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