できない理由は、その頑張りと努力にあった
甲野善紀(著)
,平尾文(聞き手)
/PHP研究所
作品情報
美内すずえ氏(漫画家・『ガラスの仮面』作者)の推薦文が、本書の内容をズバリとついている。「甲野善紀先生の講習会では、自分の身体について実は何もわかっていなかったのではないか、と驚く。身体と精神は繋がっている。自分の中で“革命”が起きている。本書は、身体機能の妙を説きながら、人生の指南書でもある」というものだ。本文内では、聞き手の若き女流ライター・平尾文さんとのトーク形式で、最新の「甲野ワールド」の話が、軽妙に展開される。武術の稽古を通じて、身体の可能性を開く話の中に、「生きていることそのものへの気づき」を得る読者は多いだろう。また、最近とみに顕著な風潮となっている、「頑張れば、努力すれば、夢はかなう」という精神論回帰的スローガンに対して、その弊害を考えるとともに、「何かを深く追求するということ」の本質を、抑制された発言で、読者に伝えてくれる。新しい生き方への一冊。
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商品情報
- シリーズ
- できない理由は、その頑張りと努力にあった
- 出版社
- PHP研究所
- 書籍発売日
- 2016.01.01
- Reader Store発売日
- 2016.03.25
- ファイルサイズ
- 11.7MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 3.2 (6件のレビュー)
-
帯裏
とにかくこれから時代はますます混沌とし、また大規模災害もいつ起こるかわからないような時代にあって、動ける、使える身体をつくっておくことは必要なことではないかと思う。
・・・このようなごく実用的な…キッカケから武術を始めて自分自身の身体と向き合ってみると、思いがけない
「生きていることそのものへの気づき」
も得られるのではないかと思う。
(本書「あとがき追記」より)続きを読む投稿日:2016.01.21
例えば今日の一日は、ほとんど頭を使うことなく、ぱぱぱっと今やる事、やりたいこと、読みたい本、練習、仕事とかを、順序良く、なんの苦も無く楽しく出来ていたなぁ。努力をしている感覚もなく、ただ動いていく、導…かれていくという感覚かな。たぶん可もなく不可もなく、そういう進み方ってあるんだろうなぁ。
とにかく「すーっと」その日、その瞬間に入ってくることをやろう。それしかない。その喜びを積み重ねていく事。
★意識的な動きを徹底的に排除して行う技
私に出来るかということは問わず、余計なことは考えないで、いまやるべきことをやる
★出来るか出来ないか、正しいか正しくないかということを考えないところでしか、開いてこない世界がある
武術は考えている間がないという世界
★根をつめてこの稽古をしないように
★やってもいけないし、やらなくてもいけない
=道。ほんとこれに尽きる。もっとやんなきゃいけないのでは?とか考えている内は全然ダメ。
頭でこうした方がいいかな、ああしたほうがいいかなと考えるよりも先に、身体がそれをしてしまう、そういう時間の積み重ね方が、今日は確かにあった。たくさん本も読んだし、たくさん考えたけれど、たぶん「頭」は働いていなかったんじゃないかな。ぶわーっていうよりは、ふわーっとゆらーっとした感じ。努力もないけれど。その日、その瞬間に世界が希求することをしてたい。
以下引用
私自身の意見としては、道の形成に不可欠なはずの精神の働きと密接な関係を持っている術という、たんなる反復稽古の延長戦上にはない世界を軽視して、ただ習うより慣れよ式で単純な努力を礼賛するような、雰囲気が主流になっている
ヨーロッパで高く評価された絵も、明治の最初になると遠近法も知らない幼稚な絵とされ、画家は遠近法を採りいれ
術とは、単なる反復稽古の延長線上では得られない
ただ、ひたすら同じ形を何回も繰り返す反復稽古では、動きの質的転換は出来ない
量的転化という、量を数多くやれば、自然と質が変わるという考え方もあるようですが、私はこの考え方には疑問があります。
稽古すべき急所も分からず、ただ繰り返しても無駄な努力になる
違和感は、まだ出来ていないという事を教えてくれる教師のようなもので、、、武術の難しさは特に合気道など試合をしないところ、はっきりとした違和感が生じにくいところにある
★違和感はあるから、人は学ぼうとする指標があるわけで、やる気も起こるのです。
自分で努力しようと特に思わなくても、いわば違和感のおかげでそういう行動をせざるをえなくなる
このせざるを得なくなる感覚は、人間の意欲を強く引き出すという点で見れば、何か欲しいものを手にいれたという時よりも、人を行動へと駆り立てる大きな力になる
師匠は弟子に自分の稚拙さを強く印象付けるという役目を担う
今まで自分が認識していた世界とは違う世界があると実感させられる存在
教師の役目⇔情報、知識を教えることではない
生身の身体の動き、どうしてこんなことができるのかと思わせること
思いつめて必死になって稽古をしなかったことが良かった
★ああ、今はその時期じゃないから
もう出来ないと諦めたわけではないのでしょうが、今はやらない方がいいという判断。
★根をつめてこの稽古をしないように
自分の中のできそうだという感覚が熟して来るのを待つ
執着するような願い方はかえって逆効果になる
そのような非常時の力を常時発揮していたらもたない
人間に出来ることは、ただ今に全力を尽くす事
この先どうしたらいいかという希望ももたず、唯素直に身体全体を動かしてみる
こうしてやろうとすると、だめ
努力にもそうせざるをえないものと、無理矢理自分にノルマを課すものがある
基本の型をしっかり身に着けるために、数をこなして練習sうればいいというのとは違う
意識して行う努力は、現代では無条件に良いこととされていますが、禅の世界では、単に意識的な努力では、どうにもならない世界を突きつける
知り得たものは、観念的な妄想に過ぎないし、知らないということはただのバカ
そうした分別を越えて、本当に疑問が起こらないところんい達すれば、ちょうど虚空がからりと晴れた、どこにも障害のないようなもので、これがいいとか悪いとか、努力するとかしないとかの分別が入る余地はないだろう
★道とは、ああだこうだと考えるものではない
★やってもいけないし、やらなくてもいけない
努力ではなく、センスが大事
意識的努力ではセンスは養われない。人が十回やれば自分は三十回よいう誰にでも分かりやすい努力に疑問。センスは単純な反復稽古的努力では身につかない
役に立つ稽古は、夢中になってやった結果としての稽古で、意識してノルマとして課す猛稽古は、もちろそれなりの成果は得られるが、センスそのものを養うかどうかは疑問
★意識的な動きを徹底的に排除して行う技
私に出来るかということは問わず、余計なことは考えないで、いまやるべきことをやる
★出来るか出来ないか、正しいか正しくないかということを考えないところでしか、開いてこない世界がある
なになにするために何々しなければならないという風に物事に努めて取り組むことが大切で、そういう努力をしないと怠惰だと思ってゐるが、武術は考えてゐる間がないという世界
私にこれができるか?と問わない。
自分で努力しようと思わなくても、いわば違和感のおかげでそういう行動をせざるをえない
優れたセールスマンは押し付けをしない
願い事のかなえ方は、強く願うよりも、その願いが自然に叶った自分を過去のことを思い出すように、思う事
非常用の力は常時発揮すると、もたない
ちょっとまわれば横は空いているーそこから出ればいいのい、目先の明るい方向に反射的に惹きつけられる
武術の稽古によってさまざまな要素を考えられるようになると、いろいろな問題が発生したとき、いかに不利な体勢から転換するか応用がきく
人間は今の今しか生きられない
やろうとしてはいけなし、やろうとしないわけでもない
努力にもそうせざるをえないものと、無理矢理自分にノルマを課しておこなうものではおおきな質的な違いがある
意識して行う努力は、無条件に良いとされるが、それではどうにもならあい世界がある
もしそうした分別を越えて、本当に疑問が起こらないところに達すれば、ちょうど虚空がからりと広く広がって、どこにも障害がないようなもので、いいとか悪いとか、努力するとかの分別が入る余地はない
世間では努力が大事というが、最も重要なのはセンス
意識的努力ではセンスは養われない、
人が十回やれな、自分は三十回やるといった誰にでも分かりやすい単純な努力では養われない
本当に身に着く、役に立つ稽古やトレーニングは、夢中になってやった結果の数稽古。意識してノルマと課す猛稽古ではセンスは養われない
スポーツをするのは、人間の身体の精妙な働きを体感し、生きていることの悦びを実感すること
押されていることが気にならない状態いする
呼吸は身体の動きに自然とついてくる。気がついたらこういう呼吸にあっていたか
気がついたらこういう方法をとっていたという、感覚で道を開き、、、
自分の動きの問題点に気がついた時、それまでのスタイルを棄てる
淀みのない、効率のいい上がれにするものが型
考えてゐる間がないという世界
意識の枠から出て、ただそう在ること
型-ここでこう切り込まれたらというところで、こう受けるしかない、ギリギリの状態のなかでの攻防
これしかないという突き詰めー型の追究
身体の感覚が納得する動き続きを読む投稿日:2017.08.28
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