猫のなるほど不思議学 知られざる生態の謎に迫る
岩崎るりは(著)
,小山秀一(監修)
/ブルーバックス
作品情報
マジメに笑える! 「へんないきもの」猫の謎に迫る。面白いのに役に立つ「猫の科学書」。人気ブリーダーとして国内、海外で実績を残した著者がミステリアスな猫の生態を徹底分析!奔放な性生活から長生きさせる秘訣まで、面白くて役に立つ、とっておきの知識を伝授します。(ブルーバックス・2006年3月刊)
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商品情報
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 生物・バイオテクノロジー
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- ブルーバックス
- 書籍発売日
- 2006.03.20
- Reader Store発売日
- 2015.11.27
- ファイルサイズ
- 37.4MB
- ページ数
- 304ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (14件のレビュー)
-
猫好きの身としては、毛色による性格の違い(←結構科学的に納得できる話でした)など数々の豆知識がのっていてとても面白く読めました。
ついでにもうちょっと猫の写真が多いと嬉しい。投稿日:2009.09.18
岩崎るりは
作家、サイエンスライター。猫研究家およびチンチラの人気ブリーダーとして国内、国外に実績を残す。猫の遺伝、蕃殖、生態を二十数年にわたり研究。近年では植物研究(山野の花)にも魅せられ『満開の山…』(山と渓谷社)の本文執筆。進学塾塾長の顔をもつ。『猫のなるほど不思議学―知られざる生態の謎に迫る』執筆中に脳髄膜腫の症状が悪化し、奇跡の手術成功により出版に至る
小山秀一
日本獣医畜産大学(平成18年4月1日から日本獣医生命科学大学)獣医学部獣医内科学教室助教授。専門は、動物の循環器内科学・超音波診断学
愛玩動物として猫が飼われるようになった確かな証拠が残っているのは古代エジプトです。紀元前二九〇〇年頃のエジプトの第一王朝デン王の旗標には二匹の猫の彫刻が施されており、すでにこの頃には、エジプトの貴族階級のペットになっていたと思われます。いずれにしても、猫はかなり遅れて家畜化した動物です。
家畜化にのりおくれた猫ですが、幸いにもエジプトにおいて、聖なる動物として保護され、門外不出の扱いをうけました。そして、この砂漠の要塞に守られた国、エジプトに隔離されることで洗練され、数千年のあいだに美しく可愛くなりました。エジプト人が、親和的な気質のヤマネコを選んだことはもちろん、古代エジプトの環境すべてが猫の愛玩化に有利にはたらきました。
とにかく猫は寝てばかりいます。昼は昼で午睡に興じ、夜は夜で熟睡します。猫は飼育動物のなかの「睡眠の王者」です。
野猫、つまりノラ猫の調査研究によれば、縄張り内で優位にあるオス猫ほど「猫ババ」をせずに、堂々と放置するということです。著名な動物学者デズモンド・モリスらは、「飼い猫が砂をかけるのは、飼い主に対して服従の態度をみせているのだ」と、良心的な解釈をしています。じつは優位にある猫というのは、もともと気丈なぶん無頓着です。そのためトイレにも鷹揚で、砂もかけずに飛び出していったりします。優位にたてない猫というのは生まれつき小心者で、他の猫の排泄物までいつまでも気にして砂かけしています。猫ババ行動の差異は地位から生じたものというより、天性の気質に大きく影響されるものであり、それが優位劣位にも結びついているというほうが現実的でしょう。残念ながら、猫ババ行動が飼い主への服従心の表れだというのは、人の妄想のようです。
夢にみるまで、猫の排泄物は強烈な臭いを発しますが、不思議なことに体はまったく臭いません。猫どうしでは認識できる程度の臭いを放っているのでしょうが、猫より嗅覚が鈍い人にとっては、猫の長所のひとつとなっています。
猫の体が臭わないのも、狩猟スタイルに由来するものでしょう。敵をまっしぐらに追うことで狩猟をするイヌと反対に、猫は密かに忍び寄り襲いかかります。正攻法のイヌの体は臭いますが、陰険な攻め方をする猫の体は臭ってはいけないのです。 大便や小便は縄張りを示すマーキング手段というだけではなく、猫がストレスを抱えていることを知らせるための危険信号にもなります。
エジプトには猫にまつわる記録が多数残っていますが、この古代国家でいかに猫が大切にされたかという美談として、しばしばネコミイラがひきあいにだされます。ミイラ作りの高度な技術があったエジプトでは、猫をはじめワニ、ヒヒ、ウシ、ハヤブサなど、多くの動物がミイラにされました。守護、豊穣、多産を祈願する崇拝対象である動物をミイラにすることで、永遠の命が与えられると信じられていたのです。
カイロからナイル河を三〇〇㎞ほど遡った神都ベニ・ハッサンには、最大のミイラ埋葬の遺跡がありますが、そこから三〇万体をこえるネコ(一部はジャングルキャット) のミイラが発見されています。その他の墓地や神殿に奉納されたものを合わせれば、エジプト産ネコミイラは相当数におよびます。
これに対して、イヌは、ヒトをイヌ社会の構成員におきかえて関係を築きます。一家の主をリーダーとみなし、それ以外の人間を群れの仲間とみなします。飼い主をもう一人の母親とみなす猫は、猫社会の範疇外に人間をおき、新たな社会(猫と人間の社会) を構築していると考えられます。猫はその優れた柔軟性によって「猫と猫」、そして「猫と人間」の関係を使いわけているのでしょう。人間との関係まで広げてみれば、名誉挽回、猫が社会性に乏しいとはいいがたいものがあるようです。
あまりに幼い子猫のうち(離乳初期) に親猫から離され一匹飼育された猫は、成猫になってから問題行動をおこしやすく、しばしば飼い主を悩ませます。嫌という意志表示をするために、相手を傷つけないように嚙むことができずに、本気で嚙みつくなどがその例です。 猫の心理学研究で有名なマイケル・フォックスは、二匹で飼育するのが理想だと述べています。たしかに初めから二匹で飼育するのが理想的なのですが、なかなかそうは首尾よくいきません。留守にするのが可哀相と、一匹飼育の猫に新入り猫を迎えることで、複数飼育が始まるケースは多いようです。
しかし、そうすると先住猫が「グレ猫」になり、飼い主に対していやがらせをすることがあります。廊下にウンチをして、そこに飼い主のスリッパを被せるなどお手の物。グレ猫に急襲されて筋肉まで達する傷を負って病院に急行(七針縫う怪我)……という著者の苦い経験もあります。グレ猫を更生させるには、まずは飼い主との信頼関係を強めることが肝心です。なにより優先して先住猫に触れ、もっとも愛着のあるのは先住猫であることを根気よく教えることです。そうすれば三角関係もちょっとは緩和されるでしょう。
そうとはいっても、あまりの多頭飼育は猫を幸せにしないのと同時に、飼い主にも幸せとはいえません。飼育頭数が多くなればなるほど、イジメもケンカも多発し疲労困憊です。猫のイジメはとにかく執拗です。物陰にひそんで急襲する、隙を狙ってパンチするなど、相手が萎縮すればするほど、しつこくイジメをします。いくら叱ってもイジメがなくならないのは、それが意味のない娯楽だからでしょう。イジメは、いじめる側ばかりに原因があるのではありません。いじめられる猫は内気で無抵抗なため、くりかえしイジメにあうことになります。いったん勇気をふるって「やられる前にやる」態度を示せば、イジメはパタリとなくなります。子供のケンカに親が口出ししてもムダとばかりに、いじめられっ子が強くなるのを待つしかありません。
日本での猫飼育の歴史は短く、文献に登場するのも平安初期の『 日本霊異記』で狸をネコと読ませたものが最初です。宇多天皇の日記『 寛平 御記』の八八九年二月六日の条には、人間と暮らす漆黒の猫がくわしく描写されており、これが最初の愛玩猫の記録です。当時、猫飼育は贅沢のきわみであり、上流貴族だけに許された趣味でした。イヌは、ほとんどが放し飼いにされ往来をウロウロしていたのに対し、猫は美しい紐でつながれ室内で飼育されていました。
そんなときには脳化指数を用いて、頭のよさを比較します。この脳化指数は、脳重と体重にその他の要素を考慮して、脳の発達の度合いを平均的な数値にしたものです。「脳化指数番付」では、一位がカラス、二位が猫、三位がイヌです。しかし、ドングリの背比べでもあり、ほとんど差がないとみることもできます。ちなみに猫、イヌ、カラスのなかで、カラスだけが野生動物です。 「カラス知恵」のすごさ、それはその識別力にあります。巣を盗もうとする人間の顔を記憶し、ヒッチコックの映画『鳥』さながらに、集団攻撃するといいます。一五人の顔のなかから一人の顔を見分ける能力があることが前出の杉田教授によって確認されています。 イヌの賢さは、いまさらいう必要もないでしょう。著者の隣家で強盗があったときには警察犬が大活躍。イキイキと働く様は、任務を楽しんでいるかのように見えました。イヌが訓練や使役に向いているのは、それを快く感じる本能をもっているからなのでしょう。 カラスやイヌに比べると、猫の知的能力は見劣りするような気がしますが、なかなかどうして猫も負けてはいません。条件反射を証明した「パヴロフのイヌ」の実験に先立つ一八九八年に、E・L・ソーンダイクという学者が、猫を使ったオペラント条件づけの実験を発表しています。オペラント条件づけというのは、試行錯誤を通じて、自分にとって有益な刺激にはより積極的に、自分にとって不利益な刺激には、それを避けるような行動を得る学習行動です。実験心理学では、一九世紀末から猫を使って、パズルボックス(迷路や仕掛け箱) から脱出する学習や、餌つきの紐を引く学習など、さまざまな知能実験が試みられてきました。
ときに鏡好きの猫というのがいて、鏡の中の自分をうっとりと見つめていたりします。じつは、これらは自己認知や自己耽美という、ヒトの二~三歳以上にみられるとされる知能行動です。このように猫の知的能力は、思いのほか高いのです。
そもそも知能とは何か──それは「経験していないことを、自分の意思で判断して合理的に行動する能力」のことです。依怙地なまでに自分の意思で判断し、グウタラなまでに合理的に行動する猫。昭和三〇年代に活躍した執筆家の木村喜久弥氏は、その著書『ねこ』の中で、そんな猫の知的能力について、次のように弁護しています。
小脳が発達した猫は、頭で考えるより、むしろ体で覚えることで知能を高めているのでしょう。 極端に大脳新皮質が発達したヒトより、ずっと本能的な猫は、いつでも人を純粋に慕ってきます。空腹なとき、寂しいとき、寒いとき、退屈なとき、いつでも本能的に愛情を求めてきます。だから人はここまで猫に魅了されるのでしょう。
人間にも遠視や近眼があるように、猫にも個体差があるはずですが、猫の視力は一般的にヒトの一〇分の一といわれています。この値は視神経線維の密度にも一致した。
物を全体の輪郭でとらえるのが得意な猫は、静止した細かい物を見ることが苦手なのだ。
猫のメスは発情期が近づいてくると食欲が増し、ひとなつこくなるぶん感情をあらわにします。発情期は、ふつう五~七日ほど、これには個体差、年齢差が大きく、そして季節にも左右されます。発情終了の直後には食欲が落ちたり、消化不良をおこしたりと、疲労の様子をみせます。
くたびれてきってイビキをかくほど、激しい猫の恋。一茶が詠んだ「大猫」がオスだとすれば、おそらく多情なメスにふりまわされたにちがいありません。とりわけメス猫は一回では満足できずに、何度でもオスを求めます。では、なぜメス猫はしつこくオスを求めるのでしょう? その答えは、その排卵システムにあります。 猫のメスは、交尾をして初めて排卵します。このようなペニスの膣刺激によって排卵するシステムを、自発的な排卵に対し「交尾排卵」といいます(図3‐1)。ネコ科動物ばかりか、イタチやクジラ、ウサギなど、多くの動物が交尾排卵をします。自発的に排卵するヒトも、じつは特殊条件下では交尾排卵するといわれています。京都大学霊長類研究所の大島清氏は、W. Jöchle(1973) のデータを用いて、強姦によって妊娠率が著しく高まるという驚くべき事実を、暴力的な性器刺激が排卵を誘発するのだろうと推測しています。とはいえ、これはあくまで例外であり、ヒトは排卵日に自発的に排卵し、卵子に精子がめぐりあう形で妊娠した。
つまり、メス猫が多情なのは、ただ淫乱というのではなくて、排卵を確実にするための必然的行為ということです。
何回も交尾すれば、確実に排卵・受精して妊娠するかと思えば、じつはそうでもありません。まれに想像妊娠の報告もありますし、不妊の猫も少なくありません。相性がよければ一度きりでも妊娠しますが、相性が悪いと永遠に愛の結晶にめぐまれません。
表3‐2のように、猫の多くはA型である。
猫は〝好き者〟である反面、きわめて精神性の高い生き物です。気に入らない相手とはセックスしようとしない猫も多いのです。オスとメスをいっしょにしたからといって、必ず交尾に至るということはありません。 イヌの交配は、わりに簡単だといいますが、猫の交配は、なかなか思惑どおりにはいきません。発情しているからといって、ただ性欲を満たすために交尾するという姿は、猫には見られないと思ってもよいでしょう。
自分と血が遠いか近いかの判断の決め手は、匂いだと考えられています。体臭は遺伝情報にもとづいているため、指紋のように個体識別に役立ちます。
俗な表現が続きますが──猫にもインポはいますし、レズもホモもいれば、もちろん変態もいます。「下半身に人格なし」といいますが、猫も例外ではありません。
同性愛は、猫ばかりか多くの動物で観察されています。水棲動物のイルカにも、そして哺乳類以外にも──たとえばハエにも同性愛があるそうですが、このばあいは遺伝子の突然変異が関与しているそうです。
これらの奇抜な猫には、優れた長所があります。抜け毛が少なく飛び散りにくいため、アレルギー源になりにくいことです。さらにアレルギーを起こさない猫の決定版、それは無毛猫 スフィンクス(図4‐14)です。その独特なルックスにはギョッとさせられますが、触ってみればスエードの手触りが意外に心地よく温かです。
スフィンクスのツルツル肌は、無毛遺伝子によるものです。同様の遺伝子が、ヘアーレスマウスで発見されています。突然変異によって、正常な遺伝子(毛が生える)に欠損が生じたものと考えられています。
チャウシーは、エジプト周辺に生息するヤマネコ(ジャングルキャット) と、アビシニアンなどを掛け合わせることで誕生した新種です。古代エジプトの彫像にも似た猫として、たいへん敏捷ですが、人によくなつきます。
何かあるたび女にたとえられる猫ですが、じつにそのとおりに哺乳類でもっともお洒落な動物といえるでしょう。 猫がいかにお洒落かといえば、目色ひとつにしても、ブルー、エメラルドグリーン、ゴールド、オレンジ、カッパー、アンバー、オッドアイ……とにかくバラエティに富んでいます。アイラインのある猫種もありますし、鼻の粘膜部(ノーズパッド) にしても、ピンク、レンガ色、グレーなど一様ではありません。 まして猫の被毛の多様性には、どんな動物もかないません。英語で被毛のことをコート(Coat)といい、毛色のことをコートカラーといいます。 猫のコートカラーをあげれば、黒、白、赤、茶、ブルー、ライラック、チョコレート、シナモン、シルバー、クリーム……などなど。さらにそれらの混色(まだら、ブチ、縞) があり、毛質にも長毛、短毛、縮れ毛、剛毛などがあります。そうでなくてもたくさんある猫種を、さらに細分化して複雑かつ個性的にしているのがコートのバラエティというわけです。 このような魅惑的なコートと、宝石のような瞳で人をひきつけながら、そのうえに猫をかぶり「猫なで声」によって人を虜にする──ちょっとシニカルな言い方をするなら、猫は役に立たないからこそ、ルックスを武器に媚を売ってきたのでしょう。 ともかくも猫の一番の「使役」は、美貌で人間を癒し楽しませることにあるわけです。このような役割をもった動物は、ほかに錦鯉、尾長鶏などがありますが、哺乳類といわず動物界で猫よりお洒落な動物は、まず見あたらないでしょう。
風景に溶け込めない白い毛色は、自然界では不利な形質であり、もし猫が人間の愛玩動物でなければ、こうした毛色は自然淘汰されてしまったかもしれません。自然界で不利な白い毛は、飼育動物となることで残った毛色と考えられます。
突然変異などによって色素が形成されなくなったアルビノ(白子)という個体をのぞいて、ふつう白い毛は白色遺伝子(W)や白斑遺伝子(S)のはたらきによるものです。アルビノは、目にも色素を持たずに血管が透けて赤く見えます。白ウサギがその例です。白猫のばあいは、アルビノではないので、ブルーまたはカッパーの目をしています。
日本猫の人気毛色である三毛は、「ほとんどすべてメス」という不思議にくわえて、「稀にオスが生まれる」という、ダブル不思議をもっています。これらの不思議は、ブリーダーよりむしろ科学者を夢中にさせてきました。
なぜ三毛のほとんどはメスなのか。
東京農工大学と日本愛玩動物協会の共同調査によると、猫の平均寿命は九・九歳だそうです(二〇〇二年八月から一年間に全国の動物病院で死んだ一七七七匹の猫を調べた)。この調査では、自宅で天寿をまっとうした猫や、不幸なノラ猫は統計されていません。それでも実態がつかみにくい猫の寿命の調査として、たいへん貴重な記録ではないかと思います。
著者の飼育する猫のうち、一番の小食の猫が、一番の巨漢猫です。反対に一番よく食べる猫が、一番小柄でスリムです。これら生まれつきの「瘦せの大食いと、デブの小食」を除けば、それ以外は生活習慣的なもの──飼い主の責任範囲にあります。
また、猫はたいへん水の味にうるさく、水に対する特別な味蕾があるという動物学者もいます。たとえば数種のミネラルウォーターを飲みわける猫もいるそうです。
取材先のキャットフードメーカーでは、「猫が認識するよい香りと、飼い主が我慢できる臭いの境界をみつける」ためにさまざまな試験が行われているそうです。つまり、猫と人間の臭いの感じ方は異なっており、猫が本来望む食品とは、人間には我慢ならない 臭い食品であることが多いのです。猫の好みを優先したいが、購入するのも、満足するのも人間であり無視できないということで、フードメーカーにも葛藤があるわけです。続きを読む投稿日:2023.09.01
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