世界最強だった日本陸軍
福井雄三(著)
/PHP文庫
作品情報
太平洋戦争における日本の“最大の悲劇”は、日本が戦争に敗れたこと自体というよりも、アメリカから一方的にやられっぱなしの、あのようなぶざまな負け方をした戦闘内容のレベルの低さにあった。これが、現在の日本人の潜在意識の底――対米意識や戦後の歴史観にも大きな影を落としている。しかし、兵力差10倍のソ連軍を圧倒したノモンハン事件、世界を驚かせたシンガポール陥落までの電撃戦など、スターリンをも震え上がらせ、当時の国際情勢を大きく動かした日本陸軍は、一時世界最強であった。では、なぜ日米戦争では“悲惨な敗退戦”を繰り返したのか。本書は、「北進論と南進論」「次から次へと嘘をつく」「ガダルカナルの悲劇の真犯人」「なぶり殺しにされた日本陸軍」「死中に活を求めたはずが・・・・・・」など、陸軍が海軍の無謀な戦略と作戦指導に引きずられて、敗戦に至った真因へと迫る! 「陸軍悪玉・海軍善玉論」を根底からくつがえす渾身の力作。
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商品情報
- シリーズ
- 世界最強だった日本陸軍
- 著者
- 福井雄三
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文庫
- 書籍発売日
- 2015.06.01
- Reader Store発売日
- 2015.11.06
- ファイルサイズ
- 3.7MB
- ページ数
- 272ページ
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この作品のレビュー
平均 2.5 (2件のレビュー)
-
大東亜戦争の戦後の論調は、陸軍悪玉、海軍善玉論であるが、違った歴史認識を知ることとなった。巷で言う山本五十六の英雄伝説と違い惨敗の原因は、山本五十六の稚拙な作戦にあった。
自分自身が東郷の様な英雄にな…りたかった。続きを読む投稿日:2015.12.12
読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願って…います。
2018.1.3作成
途中までですが、気になったポイントです。
・陸軍は個々の戦場においてじつによく戦った、負け戦だった場合も陸軍に敗因があるのものはほとんどなく、多くは補給を絶たれたため、補給が断たれたのは全て海軍の責任である(p4)
・英首相のチャーチルは、日本がソ連に攻め込んでいれば、第二次世界大戦において日本が勝者になる唯一にして最大の好機だと回想している(p11)
・ノモンハン事件での日本軍の戦死傷者は、1.74万人に対して、ソ連は2.5万人である、わずか一個師団2万の少数の日本軍が23万人の敵の大軍を相手にこれだけの成果を上げている、日本陸軍が世界最強であることを証明した戦いであった(p34、51)
・第23師団を救うための増援軍10万人の精強部隊がノモンハン付近に集結、スターリンはヒトラーに停戦仲介を依頼し、9月15日に停戦が成立した(p16)
・日本軍は戦場で捕獲した敵の戦車や兵器をみてその質の悪さに驚いた、戦車や装甲車の中には兵士の逃亡を防ぐために足首を鎖で縛りつけたり、外から錠をしていた。ソ連軍には督戦隊が控えていて、敗走してくる味方の兵士を射殺したり焼き殺したりしていた、小銃弾は専門の狙撃兵以外は一般兵士には持たせなかった(p41)
・終戦直後の8/16-18において張家口の北方で日本軍歩兵2500は、ソ連軍1万人以上と戦い、70余名が戦死したが、500名以上のソ連兵を倒し、ソ連装甲車群を破壊し、敵の攻撃続行を不可能にした(p52)
・シンガポール攻略(ジブラルタル、マルタ島、真珠湾と並んで、世界四大要塞の一つ)は、日本陸軍わずか500名足らずの支隊が、一個師団が防御する敵の陣地を、たった15時間で崩壊させてしまった、これが当時の日本陸軍の掛け値なしの実力であった(p120、132)
・シンガポール陥落後、フィリピンでもアメリカ軍を追い詰め、5月初めに征服した、またイギリス軍を破ってビルマを占領、蘭印も日本軍の支配下となり、当初の作戦はすべて達成され、世界史上類例がないといわれるほどの短期決戦の勝利であった(p116)
・日露開戦間もない5月15日に、世界に誇る6隻の戦艦のうち、2隻は機雷に触れて一瞬で沈んでしまった(p173)
・1942年に太平洋で主要な海戦が4度行われている、サンゴ海・ミッドウェー・ソロモン・南太平洋海戦である。ミッドウェー以外の海戦では日本は善戦していて、空母の撃沈数からいえばほぼ互角、太平洋のアメリカ空母をほぼ絶滅させることに成功している(p181)
・攻勢終末点の思想がある、戦力は根拠地と戦場の距離の二乗に反比例する(p190)
・1943年2月、連合艦隊司令部は新たに旗艦となった戦艦武蔵に移ったが、大和よりあとに建造されただけあって、さらに設備が豪華であった。大和は「大和ホテル」武蔵は「武蔵旅館」と呼ばれたほど(p200)
・マリアナ海戦は何度も戦われた日米空母艦隊決戦の最後を飾るもの、これ以降連合艦隊はアメリカを相手の空母による決戦ができなくなった(p204)
・ガダルカナルは3万を超える陸軍が投入され、二万弱が犠牲となったが奇跡の救出作戦により1.3万人が生還、レイテ島は8万人の陸軍ほぼ全員餓死した(p209)
2018年1月3日作成続きを読む投稿日:2018.01.03
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