アメリカの戦争責任
竹田恒泰(著)
/PHP新書
作品情報
「本書はいつか通らなければならない道をあえて今、歩いてみようという試みをするものである」。戦後70年を経るなかで、これまで日本では数々の「戦争責任」が語られてきた。だが、そこで絶対的なタブーとして誰もが目を背けてきたテーマがある。それが、原爆投下の正当性に疑問を投げかける「アメリカの戦争責任」だ。そして、少しでもその問題に触れようとした人たちは、社会的に抹殺されてきた。しかし、その問題を直視することなくして、戦後の本質と真の平和を語ることはできない、と竹田氏は言う。なぜ、日米ともに原爆投下の正当性を疑うことは、タブーとされているのか。アメリカの教科書は原爆について、いかにそれを正当化し、子供たちに伝えているのか。そうした現状を踏まえながら著者は歴史を遡り、トルーマン大統領の目的が「原爆投下で日本を降伏させる」から「原爆投下まで日本を降伏させない」にすり替わった恐るべき史実を描き出していく。「ポツダム宣言」に仕掛けられた「日本が絶対に降伏できないような工作」とは、何だったのか。原爆を落とすのが先か、それともソ連参戦が先か・・・・・・。終戦直前のドラマを知れば知るほど「原爆を落とすことで早く戦争を終わらせる」という「早期終戦・人命節約論」が、欺瞞に満ちたものかがわかるだろう。そうした「原爆神話」から目覚め、両国が先の大戦を反省してこそ、真の日米友好が築けるはず。気鋭の作家が自らの身を顧みることなく、戦後最大のタブーに挑んだ問題作。
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商品情報
- シリーズ
- アメリカの戦争責任
- 著者
- 竹田恒泰
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2015.09.01
- Reader Store発売日
- 2015.09.11
- ファイルサイズ
- 9.3MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (23件のレビュー)
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戦争責任とは何か
大東亜戦争でのアメリカが使った原子爆弾に焦点を当てて戦争責任になり得るのかを検証しています。
戦争責任とは何か、当時の基準での戦争犯罪になるのか、非難されている日本の行った爆撃と比べてどうだったのか…など多方面からわかりやすく説明されています。
また、当時のアメリカ高官の思惑やソ連のスターリンの思惑、日本政府、軍部の思惑などを文献を参考にしながら考察されており時系列ごとにどういった状態になっていったかわかりやすいですね。
アメリカ高官の考察のところで少し中だるみしている感はあるものの、感情的にならずに当時の状況と現在のアメリカの認識がどうなっているのかを解説していていいですね。
各国各自色々状況もあるでしょうがこの人類史上最悪の兵器を使用してしまったことについて考えさせられる良い内容でした。続きを読む投稿日:2017.11.19
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単なるアメリカ叩きではなく、歴史の1ページとしてこれからの人類が冷静な解釈をしていくとしたら、こういう手法で解釈するだろうな。とても勉強になった。
投稿日:2024.01.30
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