菜の花の沖(二)
作品情報
海産物の宝庫である蝦夷地からの商品の需要はかぎりなくあった。そこへは千石積の巨船が日本海の荒波を蹴たてて往き来している。海運の花形であるこの北前船には莫大な金がかかり、船頭にすぎぬ嘉兵衛の手の届くものではない。が、彼はようやく一艘の船を得た、永年の夢をとげるには、あまりに小さく、古船でありすぎたが・・・。
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商品情報
- シリーズ
- 菜の花の沖
- 著者
- 司馬遼太郎
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2000.09.10
- Reader Store発売日
- 2015.07.03
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 432ページ
- シリーズ情報
- 既刊6巻
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この作品のレビュー
平均 4.2 (31件のレビュー)
-
・嘉兵衛は、遂に船頭となり、実績を積み、巷の評価を上げ、いよいよ千石船の建造に取りかかる。そんな中でも過去、苦い思い出しかない故郷を大切にする。
・兵庫の北風屋のビジネスモデルは興味深い。無料のサービ…スで船乗りを惹きつけること、それは当時の情報を集める手法であった。
・国産木綿は江戸初期から広まる。木綿を作るための肥料として蝦夷からの鰯が登場してから綿の取れる量が増えた。保温性と耐用力をもった衣料を身につけることができるようになり、「木綿以前」とくらべて日本文化が大きく変わった。(人口増?)
・日本社会の上下をつらぬいている精神は、意地悪というものであった。「意地悪・いじめる・いびる」といった漢字・漢語は存在しないようである。
・朝鮮もおなじく鎖国していながら、世界史上きわめて特殊な例ではあるが、貨幣というものを造らず、それを否定し、従って商品経済をゼロの状況においていた。
・古い古代から、嘉兵衛のうまれるすこし前まで、日本国の表はむしろ山陰、北陸であった。その最大の玄関が敦賀であった。海の老舗といっていい。続きを読む投稿日:2011.05.29
江戸時代後期に廻船業者として活躍した、高田屋嘉兵衛の伝記小説、第2巻です。
二十代前半の嘉兵衛が、兵庫の廻船業者で働くシーンから始まります。
船の操縦者と、事務方の双方をこなす、嘉兵衛青年。
瀬戸…内海を起点に、江戸や九州など遠方への航海を経験し、見聞を広めていきます。
この第2巻では、船乗りになった嘉兵衛が周囲の人に認められ、廻船業者として独り立ちしていく日々が描かれています。
自然相手の、船の仕事。
需要がありながらも、様々な制約がある、この時代の日本の船乗り。
操船技術も整っておらず、度胸頼りの部分が大きい、長距離航海。
そんな船乗りたちの活躍によって商品が行き交う、江戸後期の商品の流通。
嘉兵衛が寄港した街々は、どのような産物を扱い、どのような雰囲気だったのか。
嘉兵衛の日々の描写を通して、江戸時代の経済の成り立ち、さらには身分制度といったことまで、学ばせてもらいました。
第3巻も続けて、読みたいと思います。
『菜の花の沖 (1)』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4167105861
.続きを読む投稿日:2020.07.07
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