二重螺旋の悪魔(上)
梅原克文(著)
/角川ホラー文庫
作品情報
遺伝子操作監視委員会に所属する深尾直樹は、ライフテック社で発生した事故調査のため、現地に急行した。直樹はそこで、かつての恋人・梶知美が実験区画P3に閉じ込められていることを知る。だが、すでに現場は夥しい血で染め上げられた惨劇の密閉空間に変質していた・・・・・・。事故の真相に見え隠れするDNA塩基配列・イントロンに秘められた謎。その封印が解かれるとき、人類は未曾有の危機を迎える!恐怖とスリルの連続で読者を魅了する、極限のバイオ・ホラー。
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商品情報
- シリーズ
- 二重螺旋の悪魔
- 著者
- 梅原克文
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川ホラー文庫
- 書籍発売日
- 1998.12.10
- Reader Store発売日
- 2015.04.16
- ファイルサイズ
- 1.9MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 4.2 (16件のレビュー)
-
サイファイ作家・梅原克文の衝撃のデビュー作。
作者が自分でいっているように70年代の日本SFを彷彿とさせるSF&スーパージャンル小説で往年のSFファンにはたまらん作品。(<朝日ソノラマ版>の表紙が生頼範義画伯の絵だったので余計にね)
遺伝子操作…監視委員会の調査官:深尾直樹は、ライフテック社の実験区画P3でバイオハザードが発生したと睨み調査に乗り出す。ところがP3区画では十数人の惨殺死体が発見され、死んだ研究員の中にDNAの中にある謎のイントロン配列を研究していた者がいた事が判明し、事態は想像を超えた方向へと急展開し出す、、、。
第一部はバイオホラーとして、第二部はサイボーグSFとして、そして第三部は戦争&電脳&神との戦いというようにどんどんスケールアップしていく。しかも毎回趣向を凝らした謎が登場し、それがそのまま次の物語に繋がるという仕掛けになっており、主人公:深尾直樹には次から次へと難題がふりかかって来る。それを時には運で、時には自力で解決しながら戦いの深みにはまっていくという一度読み出したら最後まで止まらなくなる、まさにジェットコースーター小説。
そしてこの荒唐無稽な話を支えるのが数々の魅力的なガジェットや科学知識。よくもまあこれだけの内容を詰め込んだなと感心するぐらいてんこ盛りにアイデアが投入されており、骨子になるキーワードを挙げるだけでもバイオリアクター、P3施設、エクソン配列、イントロン配列、クトゥルー神話、GOO、EGOD、アッパーバイオニック、マイクロマシン、NCS機能、神経超伝導化などなど、、、とにかくSF好きにはたまらない設定が目白押し。
また主人公は「死んだ恋人を蘇らせる為に戦う」という極めて人間臭い、シンプルな理由で「GOO」と呼ばれる人類の敵と戦う。他の登場人物もステレオタイプではあるし、主人公の考え方にもいろいろ疑問を呈する部分はあるが、それをありあまる熱気と力技で押し切ってしまっているのでとっても感情移入しやすい。初期のクーンツに結構似ているかな。
とても新人(当時)が書いたとは思えないスケールのでかい話であり、SF好きなら押さえておいて損はない小説だ。
本作と次回作「ソリトンの悪魔」は超オススメ。続きを読む投稿日:2015.04.15
-
面白いですが、ホラーではなくSFです。
ホラー好きで、たまたまホラーのジャンルにあったこの本を購入しました。
期待は裏切られました・・・。ホラーじゃなくてSFでした。(上巻はホラーと言えなくもないです。)
遺伝子を研究していたら、(遺伝子地…図の無駄と思われるところに)太古に封印されていた化け物を呼び寄せてしまった、
そんな化け物との戦いを描いた話です。
普通だとありえないような話を、生化学の専門用語を駆使してさもあり得そうな風に感じさせています。
近未来にこんな事がおこるかもしれないなぁと思い、ぐいぐいひきこまれます。
話のテンポもよく、伏線がいろんなところに張られていて、深く考えられていて、とても面白いです。
これはおすすめです。
ただ、専門用語で形容されている表現がでてくると、普通の人にはわかりにくいかと思いました。
「《専門用語》をしているような気分」みたいな表現です。
私は学生時代に生化学を専攻していたのでわかりやすかったのですが、そうでない人には難しいと思います。
続きを読む投稿日:2015.11.02
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