「謎」の進学校 麻布の教え
神田憲行(著)
/集英社新書
作品情報
灘、開成、筑駒……東京大学合格者数ランキングの「常連校」は数多く存在する。しかし、50年以上トップ10に名を連ねる麻布の校長は「東大入試のために6年間も使うのはバカバカしい」と断言して憚らない。校則もなければ、大学現役合格にもこだわらない。いわゆる「進学校」のイメージを裏切り続ける麻布。独自の教育と魅力を解き明かすべく、現役の生徒から図書館司書、保健室の先生、麻布が輩出した各界OBの証言までを徹底取材!【目次】はじめに/第一章 中学受験の難関校・麻布の内側/【麻布のOB その1】与謝野 馨さん(政治家、元財務大臣)/第二章 麻布の生徒は何を考えているのか/【麻布のOB その2】山下洋輔さん(ジャズピアニスト)/第三章 教員が見た麻布/【麻布のOB その3】橋本大二郎さん(元高知県知事、キャスター)/第四章 岐路に立つ麻布/【麻布のOB その4】中条省平(学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授)/【麻布のOB その5】古川 亨さん(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)/第五章 ある麻布の校長先生/【麻布のOB その6】河東泰之さん(東京大学大学院数理科学研究科所属)/おわりに
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商品情報
- シリーズ
- 「謎」の進学校 麻布の教え
- 著者
- 神田憲行
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2014.10.22
- Reader Store発売日
- 2015.01.30
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (24件のレビュー)
-
日本屈指の進学校、麻布高校のルポルタージュなんですが、一読して「ここの生徒はすごい」というのと「ここの生徒は大丈夫なのか?」という相反する感想が混在する不思議な感覚になりました。著者は本の帯にもあるよ…うに「この学校、何かが「変」だ」と書いていますが、私と同じような感覚なのか、この手の本にありがちな「マイナスなように見えて実はこれはすごいんだ」的なものではなく、批判するところはしっかりと批判しています。ただ、このような毀誉褒貶相半ばする本の出版を認めた麻布の先生方には脱帽します。
まず何がためかというと、教室を片付けないためごみが散乱しているところ、時間にルーズ、人が前に立っても着席をしてその人を向かないところなど。これを駄目だと思うのは私の頭が古いから、堅いからではないと思います。基本的な社会のルールはきちんと学ばせるべきでしょう。
一方でやっぱり彼らの力はすごいと素直に感心します。文化祭などの企画・実行力、いったん火がついたときの集中力、知的関心の高さetc・・・
例えば社会科に限っていえば、中学生は3年生でグループによる卒論、高一での「社会科基礎過程修了論文」通称「修論」はタイトルを聞いただけで、本当に高一で完成させたのかと半信半疑になるくらい重厚なタイトルが並びます。本書で紹介しているのは
「アメリカの宗教右派とG・W・ブッシュ政権との関係性」
「現代日本におけるトランスジェンダー」
「東ドイツ国民から見た東西ドイツ統一と東ドイツ」
「刑法39条は必要か~精神障害者をどう裁いていくのか~」
(まあ、ブッシュ政権の時はブッシュとネオコンやキリスト教右派との関係はかなり取り上げられていましたが・・・)こういうことに興味・関心を抱き、また一つの形にまとめることが出来る能力には脱帽せざるを得ません。
それにしても、おそらく私はこの学校に勤めることはできないでしょう(立場や能力ではなく、教育観の問題で)。今の学校では私はおそらく生徒に認めている自由の幅は他の先生方より広いだろうと思います。それは私の教育観(というほど大げさなものではないのですが)、人として、生徒として基本的なことをきちんと踏まえているのならば、あとはいろいろと自由にさせて失敗を経験させようというものだからです。けどこの「人として、生徒として基本的なこと」にはもちろん“ごみは捨てない”“時間を守る”“人の話をきちんと聞く”などは含まれています。これを(生徒ができるできないではなく教壇に立つ側として)出来ないことを許容する学校は私には耐えられません。多くの進学実績があり、また多くの優秀な人材を輩出している学校で、高い社会的地位ではなく人間的にも素晴らしい人も多く卒業しているであろう麻布高校を私が批判することは出来ませんが、合う合わないくらい言う自由があるのならば、やっぱり私には合いません。ただ、とにもかくにも一度この目でどういう生徒たちが通っているのか、どういう授業が展開されているのかなどは見たい気がしています。そういう機会が訪れれば良いのですが・・・続きを読む投稿日:2014.11.15
社会にでてからの輝きかたが“開成”と“麻布”とでは違うことを感じることが多くなってきたのでその理由をちょっと知ってみたくなった。
“なるほど”という側面を“麻布”の側からは覗けた気がする。
が、こ…の日本の中で“麻布”を維持していくのは難しいのも感じた。ましてや未来に向けて発展させていくのは。
これは“麻布”といったいった具体的な機関に限ったことではないのだろう。
日本が問われているように思える。
もしかしたら、“麻布”に代わる異彩を放つ学校が出現していくかもしれない。いや、期待したい。
ということは、日本の教育にということになるのか?続きを読む投稿日:2022.11.01
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