宮脇俊三 電子全集2『最長片道切符の旅/「最長片道切符の旅」取材ノート』
宮脇俊三(著)
/宮脇俊三 電子全集
作品情報
作家転身後第二作目、『最長片道切符の旅』とその取材記録をそのまま書籍化した『「最長片道切符の旅」取材ノート』を収録。
第一作の『時刻表2万キロ』はことのほか人気を博し、一般書としての鉄道紀行も徐々に認知されていくなかで、本書は鉄道に乗る趣味の真骨頂を紀行文学に昇華させた傑作である。当時の国鉄の路線において、同じ駅を二度通ることなく最長のひと筆書き切符を作る過程から、その最長片道切符を使って実際に費やした34日間にわたる鉄道旅行の記録を宮脇ならではの文体で綴られている。
最長片道切符の旅は、当時の国鉄全線の約63パーセントに当たる営業キロを乗車船するもので、北海道の広尾駅から鹿児島の枕崎駅まで最短経路なら2,764.2キロでたどり着ける距離を、行きつ戻りつしながら4.8倍にもあたる13,319.4キロという途方もない汽車旅の記録として興味深い。その有り様を「阿呆らしさ極まって襟を正させるような趣さえある」と旅を始める前の述懐として著されている。
『「最長片道切符の旅」取材ノート』は、最長片道切符を乗り通した際に取材ノートとして書き込んだ記事をそのまま活字にしたもので、11冊分の取材ノートのボリュームは本編を盛り上げる素材として読み応えがある。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
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商品情報
- シリーズ
- 宮脇俊三 電子全集
- 著者
- 宮脇俊三
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 宮脇俊三 電子全集
- Reader Store発売日
- 2014.12.26
- ファイルサイズ
- 37.2MB
- シリーズ情報
- 既刊23巻
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
-
最長片道切符の旅を1冊で満喫(取材ノートの脚注が見直されてよかったです)
宮脇俊三氏の電子全集2巻目。
国鉄全線完乗を果たし次の汽車旅を考えていた宮脇俊三氏が、心ゆくまで汽車に乗ろうと思って辿り着いたのが「最長片道切符」の旅です。
『とうとう私は、北海道から九州までの「…最長片道切符」の旅をすることに決めた。同じ駅を二度通らなければどんなに遠回りであっても片道切符になるわけで、そういう片道切符の最長のものを算出して実際に乗ってみようと思ったのである』
1978年10月~12月、北海道の国鉄広尾線広尾駅から鹿児島県の指宿枕崎線枕崎駅までの全長13,319.4km、当時の国鉄の最長片道切符を片手に、宮脇俊三氏は旅をします。
この旅行記は、1979年に「最長片道切符の旅」として発表され、宮脇氏の代表作になりました。
そして、2008年には、2003年の宮脇氏の死後に見つかったこの時の旅行のメモである「「最長片道切符の旅」取材ノート」が発表されました。
この全集では、これら2冊がまとめられており、1冊で最長片道切符の旅がどんなものであったかを読むことができる、ありがたい全集です。
ひとりでも多くの鉄道ファンにこの全集を読んでいただけたらと思います。
なお、この全集では、「「最長片道切符の旅」取材ノート」 の原武史氏による脚注が大幅に見なおされています。
一例をあげれば、第3日目、釧網本線を乗っているところで、「北海道で女性の2人づれが目立つ」、という部分の脚注は、単行本では、
『いまなら海外旅行に行くような女性2人づれが、このころは北海道をよく旅行していた。私が慶応高校に通っていたとき、先輩から女性をナンパしたいなら北海道のユースホステルで2人づれを狙え、学校名を明かせば必ず引っかかると言われたのを思い出す(実践はしなかったが)』
となっていますが、全集では、
『いまなら海外旅行に行くような女性2人づれが、このころは北海道をよく旅行していたことがわかる』
と、見直されています。
このように単行本では、脚注と称して、作品とは全く関係のない原武史氏の個人的な話が、うんざりするほどあったのが、これらは全集では綺麗サッパリなくなっています。
これは小学館の編集者のグッドジョブだと思います。
続きを読む投稿日:2015.11.03
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