この作品のレビュー
平均 3.5 (11件のレビュー)
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米国の政治状況を「コーポラティズム」(政府と利益集団のパートナーシップに基づく政治)と説明するなど示唆を得られる点もありましたが、グリーンスパン議長に対する個人攻撃や揶揄が度を越しているように感じられ…ました。よって☆一つ減。
批判されるべきは新古典派経済学ではなくて、政府と「上位1%」の癒着による法制度の歪みであり、市場機能そのものではないと思うのですが、「新自由主義」というレッテル貼りをしてしまうと議論はそこで終わりです。
政府は市場介入すべきじゃない、というのは依然として正しいような気もしますし、社会主義的政策が持続している印象も有りますので、はたして中曽根政権~小泉政権が「新自由主義」なのかも疑問です。続きを読む投稿日:2013.09.23
このレビューはネタバレを含みます
(個人用の大雑把なメモのため誤りがあります。)
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ケインジアンによる、リーマンショックの犯人としてのFRB当局(バーナンキ、グリーンスパン)およびその理論的支柱となった新自由主義への批判。
新自由主義…による金融政策第一主義が、1%のスーパーリッチの富を拡大(所得の逆分配)し、リーマンショックを惹起した(貧者の生活を破壊)。リーマンショック直前の「繁栄」は住宅バブルにすぎず、政府の金融政策がバブルを更に加速させた(カジノ資本主義の形成)。この住宅バブルは、無価値の債権に利子の価値が次々と上乗せされていっているだけの、実態のないものである。労働により新たな財が生産されたのであれば社会は豊かになるが、株価・住宅価格が上昇しても新たな富が生み出されるわけではない。→株式・住宅はスーパーリッチが保有していたため所得の逆分配となった。
政府は、数々のバブル危機の直前に、金融機関を救済しつつ事なきをえていたが、救済した金融機関の経営政策を改めさせることがなかった(救済のもととなった国税を生かして、経営者には莫大な退職金を支払う)。このため、金融機関は救済後さらにバブルに加担した(危機が起きてもどうせ救われるため)。
(※リーマンショックの構図の説明は、先日読んだ池上彰氏の経済ニュースと同様の説明だった。)
なかには貧者を騙す性質のローンもあった。バブル時は、逼迫した債務者がローンを別のローンで返せたため事なきを得ていたため、バブルを煽る金融政策が更に正当化された。サブプライムローン(ハイリスク債権を分割しローリスク債権とセット販売)は「金融工学の発達の成果」として、社会全体としてはリスクがないものと考えられていた。しかし、分割されたハイリスク債権そのものは消えて無くなったわけではなく、米国のあらゆる機関から機関へ転売されて社会に残留しており、更にそこに不渡り時の保険が掛けられるなどして複雑に相互連動・接続され、1つが破綻するとドミノ崩壊する構図となっていた。
筆者は世界恐慌とリーマンショックを重ね合わせ、ケインズ回帰を主張する。金持ち減税は経済効果が薄く財政が悪化する(スーパーリッチが不況時に贅沢したところで、結局は所持する富のごく一部しか消費しない=「トリクルダウン」が実現しなかったということ)。財政緊縮(ex公務員を派遣化し賃金抑制)が経済悪化を招く。一定の説得力あり。ミクマクを勉強しなおして再読する必要あり。
冒頭ではレーガンやブッシュjrへの批判もあり興味深い。彼らが行ったことは新自由主義ではなく軍事ケインズ主義で、軍拡により軍事民間企業へ支出した(縁故資本主義)。続きを読む投稿日:2021.05.02
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